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fitbitでざっくり理解するOAuth2

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はじめに

OAuth2ってなにそれおいしいの?から、「完全に理解した」(つまり、なんとなくわかる程度)になるための手助けのひとつとなるのは、やっぱり使ってみること。
そんなときちょうどいい題材としてfitbitを使ってみましょう、ということでさっと使うところまで。なので、OAuth2についての詳しい解説はほかにさんざん良い記事やrfcの解説がありますので、ここでは行いません。
またあくまで使う側(クライアント側)としての内容なので、認可サーバーやリソースオーナー側については言及しません。

なぜfitbit?(だって資料が豊富だから)

なんだかんだで、公式ドキュメント。

あとはサンプルコード1があるので、大抵の内容はこのあたりでカバーできます。

またOAuth2.0のチュートリアルなんてページまで用意してくれています。

データの取得については、公式が用意してくれているSwagger(OpenAPI)ですべて試せます。
ここでどんなjsonが落ちてくるか眺めながらなにを使うか考えていきます。

このあたりまでで目的が達成できる方は、以下を読む必要ありません。

準備

ここから下が、この記事の本題です。

まず登場人物は、ここで定義される、リソースオーナー、リソースサーバー、クライアント、認可サーバーです。

fitbitのデータを持っているエンドユーザ(つまりあなた)は、リソースオーナーです。
fitbitのサーバーは、データを管理するリソースサーバーと、データへのアクセスを許可する認可サーバーの役割を果たします。
クライアントは、リソースオーナーの許可を得てリソースにリクエストするアプリケーションです。

事前準備として、Register an applicationから、データを取得するアプリケーションを追加、つまりクライアントを登録して、一意となるCLIENT_IDを発行しておく必要があります。

データに対するアクセス許可

ここの操作は、すべてクライアントがリソースにアクセスするための手続きです。
よく使われている(んじゃないかと思う)Pythonのサンプルをベースに、なにをやっているかを説明します。

1. 認可サーバーへのリクエスト発行

クライアント識別子を使って一意に指定されるクライアントは、authorize_token_urlメソッドを使用して、認可サーバーの/oauth2/authorizeに対してリクエストを発行します。

# サンプル
https://www.fitbit.com/oauth2/authorize?client_id=ABC123&response_type=code
&scope=weight%20location%20settings%20profile%20nutrition%20activity%20sleep
%20heartrate%20social

未ログインの場合はログインを挟んで、認可サーバーではリソースオーナーがクライアントにアクセス許可を与えるページに遷移します。

2. 認可サーバーからクライアントへのリダイレクト

画面で許可操作を行うと、クライアントのアプリケーションが用意している画面にリダイレクトされます。リダイレクト先は、authorizeのパラメータとしての送るredirect_urlと、準備で登録したurlが一致している必要があります。
リダイレクトをうけとったクライアントは、リダイレクトURLに含まれる認可コードを使用してトークンをリクエストします。

3. アクセストークンのリフレッシュ

アクセストークンは有効期限が定められているので、定期的にリフレッシュトークンを利用して、再発行が必要です。

{
    "access_token": "<access_token>",
    "expires_in": 28800,
    "refresh_token": "<refresh_token>",
    "scope": "social settings heartrate nutrition sleep activity profile location weight",
    "token_type": "Bearer",
    "user_id": "<user_id>"
}

おわりに

なお実はPythonのサンプルの中ではPKCEを使用していません。セキュリティを強化するためには、PKCEに対応した処理を追加することが望ましいかと思います。

  1. たいへん残念なことにRubyのサンプルへのリンクがなかったのが、みつけたものにリンクしておきます。

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