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QA戦隊を目指して 〜メンバー増減や育成の際に気にしていること〜

Last updated at Posted at 2018-12-14

#■この記事の題材
テストメンバーや、QAリーダーの立ち位置にていくつかチームに参戦したり
チーム編成した際に感じたことの一つとして、大体のチームで属人化に関して
大なり小なり課題があり苦労が見えることが多く、そんな中で気にしてやってみたことを
ザックリですが記載してみようと思います

vs.png

#■課題を感じるサインとは
主に、下記やそれに近い印象を持ったときに
「あ、どちらかに偏ってきているな…」と感じます

  • Good

  • 得意度や熟練度による効率の良さ

  • より特化した戦略(改善)への着手

  • Bad

  • 特定人物不在により、タスク対応のし辛さ

  • ミスなどの認識不足による、リスクの潜在

#### ⇒ 属人化傾向

  
  

  • Good

  • 一定ラインの成果確保

  • チームとして(増減時)の取り回しの良さ

  • Bad

  • 責任感やモチベーションの希薄化

  • タスク消化やインシデント検出の鈍化

#### ⇒ 標準化傾向

 
 

#■偏りを感じたときは
標準化を進めよう!と思い、属人化を薄めたいけど、上記のように属人化傾向による良い点もある…
そのためある程度両方のメリットも残しつつ、チームの全体的な底上げを行うことで
属人化の大きなリスクである「タスク遂行不可の状態」の回避に取り組んでいます

具体的には…?
各メンバーのパーソナリティやスキルの部分に関し、枠割分担や数値化を行いつつ
現状のチームの弱点の再認識と向上を図っています

 

####【パーソナリティ面】
行動特性を大まかに分け適正を持っていそうなメンバーに役割をアサインします。
さながら、ゲームキャラクターのジョブのように。


他部所との連携、チーム状況の俯瞰、改善タスクの実行などに長けている
コマンダー.png『コマンダー』


新規へのチャレンジ意欲、率先能力、バグ検出などに長けている
アタッカー.png『アタッカー』


任意のタスクへの安定した対応能力、振り返り能力、自己管理能力などに長けている
タンク.png『タンク』


資料整備、プロセス決め、QAツール作成などに長けている
バッファー.png『バッファー』


プラス思考、他者への献身、問題点の検出などに長けている
ヒーラー.png『ヒーラー』


◆パーソナリティ面で特に気をつけている点として
※定期的に1対1でミィーティングを行う中で、受ける印象をフィードバックし
 本人の希望やチームの状況を互いに理解しながら決めていきます

※1特性に留めず、順次多方向にアサインしていきます
ヒアリング.png

 

####【スキル面】
主要業務をカテゴライズし、数値化し視覚化。
個人やチームとして弱い部分を確認し改善します。
さながら、ゲームキャラクターのステータス割振りのように。

●カテゴライズと数値化/視覚化例
「キャラ追加」「ステージ追加」「ガチャ」「ミッションやログボ」「スケジュール」などといった
業務カテゴリと、そこに紐づく詳細タスクへの経験値を集計します
平均点が低い弱点となりえるカテゴリやタスクタイプは、総合点数が低いメンバーに優先的に
学習してもらい各メンバーごとの格差も調整を加えます

経験値表.png
                   ⇩
チーム力.png

 
 

◆スキル面で特に気をつけている点として
※基本的には本人に自己評価の体で点数をつけてもらいます

※チームとしてのスキル点を底上げしつつ、最終的には
 皆が何でも出来るように仕向けるため集計したものは公表しています

※定期的に更新することで成長傾向も記録しておき、互いの振り返りの材料にします

勇者.png
 
 

◆他全体的に気をつけている点として
※成長が見える&伝えるとよりモチベーションupにも繋がりやすい
※良い点は皆の前で褒める
 (承認欲求を満たしつつ競争心を煽る意味でも)
※課題点は1on1などで改善していく
 (あまりプライドを損ねないためにも)
※相手にも納得してもらいつつ進めていく
 (0か100かは不満の元や反発になりやすい)
※他チーム状況を知ってもらう
 (自身にない視点への気づきに)
など

#■最後に
ここまで読んでくださりありがとうございます。
簡単ではありますが、パーソナリティ/スキルの2つの面から属人化による
リスクを軽減するために行っている方法を紹介させていただきました。

職場環境やチームメンバー状況など様々な要因により対応方法や
効果は異なり「これだ!」といった正解を出すことは難しい問題だと思っておりますが
とあるチームのQA戦隊の編成方法の1つとしてご参考いただけますと幸いです。

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