2024年5月に、PMPの受験をして、無事合格したので、体験の共有と振り返りのために、記事を書くことにしました。少しでも読む方の参考になれば嬉しいです。
35時間研修などの受験要件関係の話は、他の記事に譲り、試験対策についてと、自身の感想にフォーカスして記載していこうと思います。
受験までの基本データ
- 対策期間
約1ヶ月半(2024年4月下旬~2024年5月末) - 筆者背景
業務は開発作業メインだが、リーダやサブリーダの経験も数プロジェクトあります。
対策内容
大きくは以下の3つで対策しました。
- 参考書学習
- Udemy
- 読書
それぞれ詳細に見ていきます。
1.参考書学習
使用したのは、PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応 改訂版のみです。
個人的には、参考書は複数ではなく、一つをきっちり自分のものにするのが大事だと思っているので、これと決めて、使い続けました。
3周読んで、各章の「確認テスト」も3周分解きました。そのうえで、最終章の模擬試験も2回分解きました。
2.Udemy
35時間研修とは別に、次のUdemy講座を活用しました。
「PMP®認定試験」で一発合格を目指す! 効率的な試験対策のための戦略コース (2021) アジャイル対応」
学習で一番お世話になったのがこのコンテンツです。
この講座は全体で3周ほど見たうえで、副教材として配布されているPDFを問題解くように使用し、知識定着に努めました。
また、一番はPMPで問われる「PMIが思う理想的なPMの核心となる考え方・姿勢」=「PMIイズム」を言語化されているのがすごく役に立ちました。
3.読書
ここは半分オプションですが、PMP受験の素地となった、アジャイル型の知識を吸収できた個人的良書を挙げます。
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アジャイルサムライ
アジャイルといえばこれ、って感じかもしれないです。もうね、本当に読んでほしいです。 -
SCRUM BOOT CAMP THE BOOK
アジャイルの手法でもっとも有名といってもいいかもしれない、スクラムについての入門書。マンガもありすごく読みやすいにもかかわらず、重要どころをしっかりと抑えてくれます。実務でスクラム開発を始めてする人は絶対読むべきだと思います。 -
アジャイル実践ガイド
PMIが出している、公式本です。PMP受けるならば読んで損はないと思います。PMI会員だと無料で入手できます。PMBOKと違って200ページもない本ですので、読むのも苦ではないです。
対策のコツ(個人的見解)
1.PMIイズムを獲得すること
これが最重要だと思います。
PMPでは、いわゆる「シチュエーション問題」が多く、「この状況ではPMはどうすべきですか?」という質問が多数です。それの正答率を上げるには、PMIが持つ「理想のPM」の視座を獲得することが大事になります。
この言語化は、2の教材が随一だと思うので、そこでぜひ獲得するのが近道だと思います。
これが獲得できれば、問題演習はそんなにいらないかもしれません。
2. 基礎知識を固めること
PMPでは、知識問題はほぼありませんでした。
比率は低くとも、出ることには変わりないと思いますし、必ずとれる問題を落とすのは試験合格の観点からはナンセンスでしょう。公式系があるEVM、見積もりのPERT法など暗記しないとならないことも多いですが、逆に覚えれば必ず点が取れるので、かっちり固めるのがいいと思います。(計算問題については後述します)
その他もろもろ
受験方法
私はテストセンターで受けましたが、テストセンターは平日のみしか取れず、有休を取得して受けました。受験できるテストセンターも、他資格と比較するとかなり少ないように思いましたが、自宅受験ができるため、あまり気にならないかもしれないですね。
計算問題
プロジェクトマネジメントといえば、コストやスケジュールの話における計算方法が必ずピックアップされると思います。(特にウォータフォール型のもの)
例えば、前述のEMVやPERTです。
私が受けた試験では、1問だけ計算問題が出ました。たった一問ですが、PMPであまり出ない単純な知識問題のため、落とすわけにはいきません。公式に当てはめるだけの問題でしたので、公式の暗記はやはり必須かなと思います。
時間
試験時間が長いことで有名なPMPですが、問題の難易度と量を考えると、意外と長いと感じないかもしれません。なお、私にとってはかなり長く感じました。
見直しの時間をとる場合、CBTのため、問題文にハイライトを付けたり、選択肢に取り消し線を引いたりすることができ、見直しを効率化できますから、活用するといいと思います。時間はかなりあるので、見直し時間はとろうと思えば絶対にとれます。
パッと見で解けない問題は、後回しにすることもできますが、PMPの問題は、悩んでも答えが出ないこともあると思いますので、個人的には決断を早めにしてしまう方が、時間切れにもならず、おすすめだと思ってます。
テストセンター
受験したテストセンターは東京新宿のPearson professional Centersでしたが、インターフォンを押さなきゃいけないことに戸惑いました。それで遅刻しかねなかったので、もしここを使う場合は、「インターフォン押すんだ!」と思ってもらえると遅刻可能性が減ると思います。
一番大変だったこと
実務経験をかくのが一番大変でした。短期間のプロジェクトが多かったため、複数個をかかねばなりませんでした。(5個くらい)書き方はほかの記事に譲りますが、ここに関しては時間がかかるので、そこを多めに見積もってもらえるとよいかなと思います。
以上で、終わろうと思います。
何か追加で書いた方がよいことなどあればフィードバックもらえると幸いです。