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[30歳以上でエンジニアを目指す方達へ]

Last updated at Posted at 2021-03-31

はじめに

Twitterで毎日エンジニア転職に関するツイートをみていたので
30歳以上のエンジニア転職に対して私が感じたことを書いてみました。
IT業界に足を入れたのに、短期で辞めた人のTweetを見かけたことがなかったの理由です。

[直近の私の経歴]
2019年11月:SES企業入社(エンジニア未経験)
  〜
2021年4月:SES企業退社
2020年5月:前職と同じ業界の営業職


2020年12月からエンジニア転職に向けてMENTAを契約し、
ポートフォリオも途中まで作っていましたが、1年強で辞める判断をした理由は3つです。

①積めると聞いていた開発経験が積めなかった
②給料が前職より大幅に下がったが、上がる見込みがなかった
③変態エンジニアには勝てないと思った

今回は①〜③について、30歳以上のエンジニア転職を目指す方達へ記述したいと思います。
私が失敗したこと、こうしたら良かったと感じていることを書きます。

①積めると聞いていた開発経験が積めなかった

これはよくTwitterで見かける「SESは案件ガチャ」と呼ばれる現象のことです。
私がSES入社後、参画した案件も誰でもできる作業が殆どでした。
1番それらしい仕事でLP作成(1回)とWordPress保守(データベース更新)だったと思います。

もちろん、「開発をやりたい、案件面談を突破するためには何を準備すればいいか?」という話は
常々会社に対して相談し、独学内容も共有していましたが、実務経験は詰めませんでした。

原因としては下記3点が大きかったと思います。

①コロナで案件の総数が減った
これは仕方ないですが、おそらく最大の要因だったと思います。

②自分のスキルを証明するエビデンスが無かった
常駐案件探しで、企業側が書類選考及び面接で求めてるものは下記3点でした。

・求めているスキルがあるかどうか
・業務フローの理解
・コミュニケーション能力

開発案件の面接も何回か受けれましたが、未経験者にとって1番の減点対象はスキルの部分です。
独学でUdemyやドットインストールで何か作っても、1ミリもスキルとして評価されません。実務経験ではないからです。
営業さんも案件を探してくれますが、真っ白スキルシートにUdemyのアプリだと
ハリセン装備してツキノワグマを退治にしに行くような感じになります。

会社のコネクションが弱い+ベテランエンジニアがいない
未経験から開発案件に参画できるSES企業さんは基本的に
新人をベテランエンジニアとセットで現場に配属させたり、
長く取引している企業様に参画させるようです。

私がいた会社はコネクションもベテランエンジニアもいなかったので常に1人現場でした。
ロースキル案件でしたがデータベース更新業務があったところでは
スキルシートの経歴を詐称して入っていたのに全然わからず、
参画2日目にして現場のエンジニアに「もうほぼ(詐称を)確信しているから…」と言われる始末でした。笑
※夜中に鬼勉強しつつ、挨拶と笑顔と朝清掃と雑用をやることで首切り回避。

上記を踏まえ、もしSES企業に入り直すならどうするか?

これからエンジニアになるためにSESを検討している人向けに書きます。

まず、未経験者がSES企業の良し悪しの判断をするのは難しいと思います。
転職活動時に下記の条件に該当したら見送りを検討し、第三者に相談して判断して欲しいです。
知り合いにエンジニアがいない方は、オンラインサロンでもTwitterでもいいので第三者の意見を聞くべきです。

こんな会社なら要注意

・求人サイトやTwitterのDM経由で面接し、資格やポートフォリオ無しで内定できた会社
→ 未経験者から育てるつもりなら、やる気やポテンシャルを把握するためのエビデンスを求めるはず
・採用基準が明確に公表されていない
→ 上記と同じ理由。
・エンジニアの数が10人以下の会社
→ 人数的に未経験者0からを育てるリソースが足りないはず(≒ロースキル案件無限ループの可能性あり)
・ベテランエンジニア(実務経験5年以上)がいない会社
→ セット派遣の提案がしにくい
・固定の取引先が無い
→ 開発経験が積みやすいSESはお得意先が複数社あるはずです。質問で「どんな会社とお取引するのか」という質問で「いろいろ…」みたいな曖昧な返答がきたら注意。
・自宅待機時に給料が減る会社
→ 従業員の生活のことを考えていない可能性が高い

転職前〜キャリア1年目にやるべきだったこと

①他社エンジニアの紹介orリファラル採用を狙う

まず上記のメリットとしては3つです。
・書類選考通過の可能性が高い(求人サイト経由だと未経験者は8〜9割落ちるようです)
・採用側の金銭的な採用コストがかからない
・他社エンジニアの紹介なら開発経験を積めれるSES企業と面接できる可能性が高い

実は自分がある開発会社で短期ですがアルバイトをさせて頂いていた時期がありまして、
そこの経営者様からSES企業を紹介してもらい、書類選考〜一次面接までは突破していました。(二次面接は辞退)
辞退はしましたが、開発経験を積むためのフォローは手厚い印象がありました(研修や先輩と一緒に案件参画できる等)。

また、紹介する側も相手がどんな人かわからないとできません。
Qiitaの投稿、GitHubのコード、資格、Twitter投稿、ポートフォリオ、イベントへ参加など、
客観的に「自分がどんな人間か」をアピールできる方法を複数使っていくのが良いかなと思います。
(こんなこと書いておいて自分もしっかりはできていなかった気がします笑)

②スキルアップする分野を決めて資格を取得する

私は実務未経験だったので案件や言語を選べないと思っていましたが、学習する言語は1つに絞るべきです。
Java、Laravel、CakePHP、Vueなど色々つまみ食いをしてしまい失敗しました。

どんなエンジニアになっていきたいか明確に決まっていない方は
1番潰しが効くやりかたとしてJavaから入ることではないかと思います。
理由は案件数が1番多い、他の言語を学習するときにJavaの知識が活かしやすい(らしい)ためです。

デメリットとしてJavaはレガシーな案件が多いと聞きますが、
30歳を超えた未経験からエンジニアの志望の方は開発経験を積む代わりに,
最低1年間は就労環境を捨てる覚悟を持ってもいいかなと思います。

資格取得は一定の知識があることを客観的に示すツールとして有用です。
入社後も営業さんが活動するときに真っ白なスキルシートよりは、
資格を記載して動いた方がやりやすい理由もあります。

具体的には下記の資格です。
基本情報技術者試験Oracle silverJava SilverLPICUMTP

上記5資格は某SES企業の未経験者の面接基準として掲げられていました。
また、他のSES営業さんのツイートに「Java Silverと Oracle silverに関しては案件を探す際、無いよりはあった方がいい」
という趣旨のツイートもありました。

資格取得は、時間を要しますが、「一定の知識がある」、「努力が継続できる」証明にはなるので
私が1年半前にタイムマシンで戻るから資格取得の勉強をすると思います。

②給料が前職より大幅に下がったが、上がる見込みがなかった

私の場合、面接時に掲示された年収が300万円。
1年目は大幅に下がるが、3年目の年収で転職の前の水準(≒500万)に戻す説明でした。

実際は230万円。
そして2020年11月時点で「2021年も同等の給料になると思う」と言われました。

首都圏在住の30代前半の男性が2年連続で年収230万。
2年連続は無理でした。また、開発企業にうまく転職できても300万前後だと思います。

元々は前職の業界の慣習に対する不満がエンジニアになる決めてだったのですが、
自分の生活を考えると戻った方がいいと判断しました。

③変態エンジニアには勝てないと思った

これに気づいたのは(≒気づかないフリをした)のは転職活動を開始してからです。
とある六本木にオフィスを構えるエンジニア経営者さんとWEB面談をさせて頂いた時の質問で、
「今まで嬉しかった瞬間3つ教えて欲しい」という質問がありました。

私は、こう答えました。
・お客様から「ありがとう」の感謝の言葉をもらった時
・チームで目標を達成した時
・売り上げをたくさんあげた時

私は、
「あれ?エンジニアのこと1秒も考えないで答えたな」
とこの瞬間感じました。

経営者さんも私の返答で感じたんだと思います。こう返答がきました。
「君は本当にエンジニアになりたいの?」


私は前職の業界を辞めた理由の1つにアナログな業態を、
IT業界の知見を学んで変えていきたいという気持ちがありました。

プログラミングに関してはそのための手段で、「好きか嫌いか」なら好きです。
でも「超好きかどうか」ならそこまででは無いです。

「超好き」というのは下記のようなことができる人だと考えています。
スクリーンショット 2021-03-31 15.57.55.png

ひぐちさん、逃げ切りとか書いてますが変態ですよね?(いい意味で)

30歳以上で未経験からエンジニアになって立派に活躍できる人は
3度の飯よりプログラミングぐらいの人がマストじゃないかな…と思いました。

最後に

(仕事ができる)ITエンジニアが10年後に不足するとニュースになっています。たぶん事実です。

ただし、自社開発、受託開発、SESに限らず、
この記事を読まれた30代未経験からエンジニア志望の方には一度下記を見て考えて欲しいです。

・エンジニアとしてキャリア構築を積むことが長い人生で見たときに正しいのか
・会社ガチャ引いた時のリスクを許容できるのか
・本当にエンジニアになりたいのか
・なぜエンジニアじゃなきゃダメなのか
・自分の得意分野はエンジニアに活かせるのか
・学生や20代のエンジニアとの差別化するために何ができるのか
・1日18時間とかできる変態と差別化できる自信はあるのか
・今はコロナ渦です。完全に買い手市場。30代未経験者に取っては南極で氷を売る状態になると思います。

僕はエンジニアを辞める選択を取りました。
ただ、IT業界のエンジニアさん達は世の中便利にしていく大きな役割を担っています。
そういった意味ではとてもやり甲斐のある素敵な仕事だと思います。

一方、その裏側のリスクや、闇の部分もしっかりあるので、
それを踏まえて後悔の無い選択をしてくれたらと思います。

纏まりのない文章ですが、読んでくださった方がいたら嬉しいです。(おわり)

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