自己紹介
初めまして、IT業界経験1年半の駆け出しです。
私は29歳の時にこの業界に入りました。以前はITとは全く関係のない業界にいました。大学も文系で、ITとは関わることなく生きていくものだと思っていましたが、ひょんなことからIT業界に入ることになりました。
IT業界は現在で2社目となります。1社目では約1年間勤務し、現在は株式会社エンジニアファーストに所属しています。
3ヶ月の研修
未経験だとよくあると思うのですが、前職にて最初に3ヶ月の研修がありました。
全くコードというものに触れたことがなかったので、最初はHTML,CSSもちんぷんかんぷんでした。
3ヶ月間で、HTML,CSS,JavaScript,React,TypeScriptを学びました。
正直わからなすぎてこの段階で辞めようかと考えたこともありました笑
初めての現場
ラッキーなことにReactを使用した開発の案件に参画することができました。
ただ、わからないことだらけ...地獄のような日々でした。
最初の壁は環境構築です。
「手順書に従ってやってね」と言われるもわからないことだらけ。
なんとかそこを乗り越え、さて開発だとなるも
そもそもチーム開発が初めてなので、コンフリクトって何、ブランチの最新化って何ってレベルでした。
最新化するだけで午前が終わってしまったり...
コンフリクトが起きた時なんてこの世の終わりだ、くらいの面持ちでした。画面が赤い、何これ...
設計書の読み方がわからない、等々
何がわからないのかがわからない状態でした。
また、IT業界特有の用語が飛び交って意味不明でした。ずっとIT業界にいる友人に聞いたところ普通らしいのですが、別業界から来た人間からすると日本語でおkってなるレベルで意味がわからない。思い出せる範囲で書き出したいと思います。
- 認識相違ないです(なんでこんな言い回しするの。合ってますとかでいいじゃんって思う)
- オンスケ(オンスケジュール。最初は?って感じでした)
- UT(単体テスト)
- IT(結合テスト)
- 打鍵(画面操作してテストを行う)
- ベストエフォート(できる限り最善は尽くすけれど、結果の保証はしない)
- 工数、人日(どれだけの時間が必要か。2人日だったら一人が2日かかる作業量)
- デグレ(デグレーション。以前は正常に動いていた機能が、修正や追加によって壊れてしまう)
まだまだあるはずなのですが、思い浮かばないです...
関係ないのですが、この業界入って「〜の認識です」っていう人多いな〜って感じました。あとこの現場では「よしなに」と使う人が異常に多かった。
4ヶ月間の苦労
そんなわけわからないながらも現場の人に聞いたりしながら必死に食らいつきました。
月の稼働時間は220〜240時間でした。今考えると恐ろしいな、よくやったなと感じます。
大変なことも多かったですが、初めての現場で開発に関われた経験は、間違いなく自分の糧になっています。
未だにあるんだ炎上案件
1つ目の案件が無事に終了し、2つ目の案件。
こちらもReactを使用した開発案件。
なんかおかしい、素人ながらそう感じました。そもそもブランチをどのように運用するかが決まっていないのに開発が進んでしまっている。ドキュメントがまとまっていない。詳細設計書ができていない。
そんな状態で開発が進んでいる案件に途中から参画でした。
これは、どうなるのか....わかる人には分かりますよね。そうです炎上です。
私は開発の後、詳細設計書の作成や結合試験項目表の作成、結合試験を行いました。
あれ?単体試験は?...期限がやばいので単体試験の工程は飛ばされました笑
試験項目を作りはするのですが、そもそもレビューが返ってこない...なのに結合試験実施...
さて、試験を実施するのですが仕様漏れが多いこと多いこと。
詳細設計書がちゃんと整備されていないことがここで仇になります。
手戻りが異常に多い。
ここのバグを指摘してもここにもバグ、こっちは仕様漏れ。
バグ管理表のバグの数が160個超えていたことを記憶しています。
やばい人は3週間休みなしで対応、平日も夜中の3時くらいまでチャットが動いていましたね...
私も夜中の1時まで作業していたことがあります...
ドラマで見るような家に帰れない、みたいな現場を初めて目の当たりにしました。
大変だったこと
- コーディング
大規模開発なので個人でやっている開発と規模が違いますし、処理が意味わからないし... - 設計書の解読
個人でやっている時にはしっかりとした設計書なんて見たことがなかったので、設計書の見方が全くわからなかったです。これはひたすら設計書とにらめっこするしかないと思います。 - ブランチ
ブランチを新しく切る、最新化するなども理解できていなかったです。これは個人でgit使って色々試してみれば良かったなと後から思いました。 - 目処感聞かれる
そもそもどのくらいで終わるのか全くわからないのに目処聞かれても...
IT業界に入って思ったこと
IT業界に入って感じたことは、大きく2つあります。
1つ目は、エンジニア=黙々とコードを書くというイメージは意外と違ったということ。
実際は、チームで動くことも多く、コミュニケーションを取る場面がかなりあります。
もちろん1日誰とも話さずに終わる日もありますが...笑
それでも「報連相」や「確認・相談」は重要で、どこの会社でもコミュニケーションは切っても切り離せないと実感しました。
2つ目は、上には上がいるという現実。
未経験中途入社なのでみんなが上なのは間違いないのですが、素人が見てもとんでもないなこの人と思うスキルの持ち主がいます。大体そのような人は昔からコードを書いている、休みの日も趣味でコードを書いていることが多いです。そういう人を見ると凹みます。4年目でこのレベルって...自分が4年やった時にどのレベルになってるんだろう...
今後
現場で実際に開発を経験して強く感じたのは、フロントエンドの知識だけでは限界があるということです。
機能追加の際、「この処理、なんでうまく動かないんだろう…」と悩んでいた部分が、実はバックエンド側の仕様に起因していたことも多くありました。
また、要件によってはフロントだけでは完結せず、バック側にも手を入れる必要がある場面もありました。
こうした経験を通じて、バックエンドの知識がないことで見えない部分が多すぎると痛感しました。
また、案件数としてもJavaの案件が圧倒的に多いという状況を見ると、Javaの知識があると案件の選択肢が広がったり、重宝されやすくなるのかなと感じています。
今後は、フロントエンドだけでなくバックエンドにも対応できるように学習を進め、最終的にはフルスタックエンジニアとして幅広く活躍できるようになりたいと考えています。
転職において重視すること
未経験でIT業界に入ろうと思っている人は何を重視すればいいのか。
1年半経験した私の意見としては
- 自身の成長ができる企業であるか
これに尽きるのかなと思います。
実際に受けた企業の特徴
私自身様々な企業の面接を受けました。
「コールセンターで働きながら、自社の研修を受け2年後にフロントエンドエンジニアに!」のような企業が多くありました。というかほとんどがこの形態でした。
2年後に確実に開発職に就ける保証があるなら、それも1つの選択肢です。
私が選ばなかった理由
私は当時29歳。31歳でもし、ITに携わることができていなかったらと考えた時に次の転職を考えると相当厳しいと思い、そのような企業は辞めました。
未経験でIT転職するならSESが主流
未経験でIT業界に入る場合、SESが主な選択肢になることが多いです。
理由は、案件数が多く、間口が広いからです。
面接で聞いて良かったこと
SES企業の面接では、次のような質問が特に有効でした
- 未経験入社の人は何割くらいいますか?
- その中で、何年くらいで開発案件に携われる人が多いですか?
- 実際に開発に入っている人の割合は?
※「上澄みの成功例(例:1人だけすぐに開発に行けた)」だけで判断しないことが大切です。
株式会社エンジニアファースト
私が現在所属している「株式会社エンジニアファースト」は、面接時に社長がとても親身になって話を聞いてくれて、エンジニアを本当に大切にしている会社なんだと感じました。
そうした姿勢に惹かれて、ここで頑張ってみたいと思い入社を決めました。
もし転職を考えている方がいれば、「株式会社エンジニアファースト」も選択肢のひとつとしてぜひ知ってもらえたらと思います。
終わりに
厳しいことを言うようですが、そもそも専門学校で学んでいた、大学は情報系でコードを書いていた、未経験ではあるが新卒からIT業界にいた。そんな人がわんさかいる業界です。そこで戦って行こうとするなら、中途未経験では覚悟を持って入らないとやっていけない、そんな業界だと思います。(いきなり開発に携わることはないとは思いますが)
私自身、YouTubeで言語を学んだりをしていますが、実務経験の有無はとんでもなく大きいです。研修でReactを学んでできる気になっていましたが、実際に現場に出て打ちのめされました。
ただ、悪かった事ばかりではないです。1年前初めの現場の自分と今の自分を比べた時に、相当成長していると胸を張って言えると思います。
IT業界は覚えることも多く、しんどい場面もありますが、その分学びも成長も大きいと感じています。
私のように未経験・文系からこの世界に飛び込んだ方の参考になれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!