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DifyでOracle Database Error Code HelperのAgentを簡単に作成する方法

Last updated at Posted at 2025-03-17

初めに

Oracleデータベースのエラーコードを即座に検索・解決策を提示するツールを、Difyで作成する方法を解説します。AIとウェブスクレイピングの組み合わせで、技術者向けの効率的なエラーハンドリングを実現します。


1. Difyとは?

DifyはAIエージェントを直感的に作成できるプラットフォームです。カスタムツールとAIの組み合わせで、特定の業務フローを自動化できます。今回作成する「Oracleエラーコードヘルパー」は、ユーザーがエラーコードを入力すると即座に公式ドキュメントの情報を取得し、解決策を提示するツールです。


2. 作成手順

ステップ1: エージェント作成

Difyエージェント作成画面

  • エージェント名に「Oracle Database Error Code Helper Agent」などと入力

ステップ2: オーケストレーション設定

オーケストレーション画面

  1. 手順設定画面で以下を入力:
## 職位説明:Oracle Database Error Code Helper

## ロール
あなたはprocessWebContentツールを使用して、ユーザーのリクエストからエラーコードのウェブページ情報を取得し、Markdown形式のデータを返却します。その後、取得したMarkdown形式のデータに基づいてユーザーの質問に回答します。日本語で綺麗なフォーマットで回答します。

## スキル
- ユーザーの質問からエラーコード(形式:`ORA-数字`)を抽出する
- 取得したエラーコードでこのURLの`ORA-数字`を置き換えます:https://docs.oracle.com/en/error-help/db/ORA-数字/index.html?r=23ai
- processWebContentを使用して置き換え後のURLからエラーコードのウェブページ情報をリクエストし取得する

## 制約
- URLをエンコードディングしないでください
  1. カスタムツールとして「processWebContent」を追加:
    • ツール名:processWebContent

カスタムツールの構築方法は以下のQiita記事をご参考ください。


ステップ3: 実行と確認

ツール実行画面

  1. 「Publish Update」をクリックして設定を保存
  2. テストクエリを入力:
    ORA-04031エラーの解決方法を教えてください
    

結果例

取得データと回答例

  1. 自動処理フロー
    • ユーザー入力から「ORA-04031」を抽出
    • URLを https://docs.oracle.com/en/error-help/db/ORA-04031/index.html?r=23ai に変換
    • processWebContentで該当ページを取得

image.png

  1. 返却例
    image.png

3. 重要なポイント

  • 自動化の利点
    • 実際に公式ドキュメントを参照した回答を即座に提供
    • エラーコード抽出ロジックが自動で処理
  • 拡張可能性
    • 全てのORA-XXXXX形式のエラーに対応可能
    • ツールチェーンに他の処理(メール通知/チケット作成)を追加可能

4. 活用例

  • データベース管理者の迅速なトラブルシューティング
  • 新人エンジニアのエラーコード学習支援
  • サポートチームの回答テンプレート作成

5. 結論

Difyを活用すれば、専門的な知識を必要とするエラーハンドリングを誰でも簡単に自動化できます。この手法を応用すれば、AWSエラー、SQL Serverエラーなどあらゆるシステムのエラーメッセージを一元管理するツールを作成可能です。

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