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書籍「伝わる・揺さぶる!文章を書く」に揺さぶられたはなし

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これは、ちゅらデータ Advent Calendar 2023 シリーズ2 18日目の記事です。(担当の遠藤です)

何となく手に取った本がめちゃくちゃよかった、という話です。

きっかけ

ふとした時に過去の自分の文章を読むと、「何て読みづらいんだ!、あとつまらん、、」とがっかりすることが多く、自分の書いたものは見て見ぬふりをしてきました。

そんなある日、ネットで紹介されていたこの本

「伝わる・揺さぶる! 文章を書く(山田 ズーニー 著)」

が目に留まり、なんとなくポチって読んでみたところ、思いがけず激アツな内容で「これ国語の教科書に採用すべき!」と、ひとり盛り上がっていたのですが(正確には、家族には伝えたが無視されていた状態)、この機会にぜひみなさんにお伝えしたく記事にいたしました。

どんな本?

鑑賞ではなく、機能する文章を書く、というのがこの本のテーマです。

世の中ではお詫びやお願い、宣伝、募集など、さまざまな実用文書を書く機会がありますが、学校で習う詩や小説などの授業は作者の気持ちを予想してばかりで役に立ちません。

この本では自分の想いを表現するだけでなく、相手の心を動かして望む結果をだす、機能する文章の書き方を紹介する、というのがテーマです。

ただこれでは、じゃあ読んでみよう、とはならないと思うので他のhow to本とは違うところをいくつかあげてみます。

  • 表紙に「編集者が選んだ名著」と書いてある
    • 読む前からすでに名著であることが確定していてお得感あり
    • さも自分で見つけた風に書いてますが、この本かなり有名なようです、あとあと恥ずかしい思いをしそうな予感。

  • 単なるhow to本ではなくタイトル通り揺さぶる文章で語りかけてくる
    • あなたはhow to本で泣いたことがあるだろうか?私はあります。

  • 著者の名前がいい
    • ズーニー

ここが熱い!

この本の熱いポイントは「文章を書くには、書き手の根本思想、価値観、生き方と言ったものが大事」と著者が考えている点です。
(思想とか、生き方とか、スピリチュアルかよと警戒されるかもしれませんが大丈夫、そういうのではないです)

書き手の根本思想というのは自分自身でも気づくことが簡単ではなく、さまざまなエピソードで自身の根本思想を発見する方法が書かれています。

僕が特に気にっているエピソードをいくつかあげます。
(具体的な内容はぜひ読んでくださいませ)

  • プロローグ、ある高校生の小論文
    • あなたはプロローグで泣いたことがあるだろうか?私はあります(しつこい)

  • ひと言でいうと何?要約により根本思想に気づく
    • この手の質問する上司ウザかったけどいま自分がしてる
    • 「長いラブレターも結局は『すき』の2文字に要約されるのです」(ロマンチック要約!)

  • 受験生からの小論文対策の質問「カギカッコでひとマス使ってもよいのか?」
    • こんな質問への回答にも思想が?あるんです。

  • 正直という戦略
    • 「クライアントへの主張は通った、信頼は得た、結果は出た、でも翌日私はその仕事への興味や意欲を失っている自分に気づいた、生きるエネルギーみたいなものがしぼんでしまったような気がした」と始まるエピソード。
    • how to本でありながら「生きるエネルギーみたいなものがしぼんでしまったような気がした」って村上春樹か、とつっこみつつもエピソードは熱い!

おわりに

この他にもまだまだいい話がてんこ盛りです。
気が向いたらぜひ手に取ってみてください。

この文章をいつか振り返って読んだ時に自分がどう思うか、、そっと削除している可能性もありますがご容赦くださいませ

ちなみに僕には、もう一つバイブルとしている本

「妻のトリセツ(黒川 伊保子 著)」

があるのですが、それはまた今度どこかで。

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