gitコマンドやブランチ名の入力時補完を出来るようにする

はじめに

gitコマンドやブランチ名の補完が出来たら便利じゃないか、と思っていたところ
git-completionを使うと実現出来ると知ったので、導入方法をまとめておく。
正直Git使うなら使わない手はない。

公式はこちら。
https://github.com/git/git/tree/master/contrib/completion
（zsh, tcshにも対応している。）

前提

• bash
• Git 2.18以降¹
• OS: Mac, Debian, CentOSなど

手順

以下の3ステップで完了です。

1. git-completion.bashを取得する
2. git-completion.bashを.bashrcで読み込むように書き加える
3. .bashrcの設定を反映する

以下は導入の一例。

$ curl https://raw.githubusercontent.com/git/git/master/contrib/completion/git-completion.bash -o ~/.git-completion.bash
$ echo "source ~/.git-completion.bash" >> ~/.bashrc
$ source ~/.bashrc

使い方

gitコマンドやブランチ名を打ちかけているところでタブキーを叩きます。
git cheとタイプしてタブキーを叩くとgit checkout,git cherry,git cherry-pickが補完候補として表示され、git checとタイプしてタブキーを叩くとgit checkoutが補完されます。
シェルによるコマンドやファイル名の補完と一緒ですね。

ここで以下のようなエラーが出る人は、Gitのバージョンが古い（git-completion.bashの記述に対応していない）可能性があります。
Gitのバージョンを2.18以上にすると解消するかと。

bash

$git checko #ここまで打ちかけてタブキーを叩いて以下のようなエラーが出る場合
Unknown option: --list-cmds=list-mainporcelain,others,nohelpers,alias,list-complete,config

（筆者はDebianでも使おうとしたところ、aptでGitのv2.11がインストールされていたのでこのエラーに出会いました。）

おわりに

筆者は普段はMacでTerminalにてbashを使う事が多いが、DebianやCentOSでも勿論git-completionは使える。
yumやaptでインストール出来るGitのバージョンはやや古いので、留意すべし。
よく使うコマンドはエイリアスを使い、トピックブランチの入力補完は本機能を使う、のがよくある手だろうか？

1. 投稿時点（2018/9/17）では、git v2.18から加わった--list-cmds に対応している事が必要なようです。https://apple.stackexchange.com/questions/327817/git-completion-bash-producing-error-on-macos-sierra-10-12-6 ↩