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エンジニアのためのコミュニケーション②

Last updated at Posted at 2019-09-17

1.はじめに

第1回目では、エンジニアのコミュニケーション力の重要性について話しました。

エンジニアの会話は、どうしても「正しさを認めさせること」が目的となって相手と対立してしまったり、不毛な論争を繰り広げてしまったりしがちです。

もし、あなたがいつも不機嫌そうな表情で部下の隣に座っていたら、それだけで部下は精神的に辛くなってしまいます。部下は、ちょっとした質問や相談をするだけでも「また怒られるのではないか」と気が滅入るのに、開口一番で「これ、違うぞ」と否定されてしまうと、もう駄目です。「もうこの上司と仕事なんてしたくない」と部下はあなたから離れていきます。そして、あなたは自分に原因があることにも気がつかないでしょう。

もし、「コミュニケーションなんてどうでもいい、技術力さえあれば仕事なんてどうにでもなる」と思っているのならば、危険です。どうにでもなりません。待っているのはプロジェクトの炎上です。残業地獄です。デスマーチです。

そのようなことにならないために、以下の二点が大切でした。

会話の目的は「問題解決である」と頭に入れておく
相手と仲良くなる

そして、相手と仲良くなるためのキーワードがラポールでした。
ラポールを作ることで相手との信頼関係を築き、ラポールを維持することで円滑なコミュニケーションを実現できるわけです。これだけでもコミュニケーションは改善されますが、今回は「聞く」をテーマにさらなる改善を目指していきましょう。

2.聞くことって?

さて、エンジニアはどうしても「論破」願望が強い生き物です。少しでも相手に誤りがあると、それを指摘したくなってしまいます。

だって相手が間違っているじゃん」おっしゃるとおりです。しかし、いくら間違っているとしても真っ向から否定してしまうとラポールは消滅します

ここで具体例を見てみましょう。

「ITエンジニアはパソコンに詳しいからパソコンの故障を直せる」
いや、そんなわけないでしょ」と言いかけたあなたは要注意です。

では、どのような答え方をすれば良いかというと、

「なるほど、ITエンジニアはパソコンに詳しいからパソコンの故障を直せると思うんですね!」
「もしよろしければ、もう少し詳しく教えていただけませんか?」

このような答え方をすれば、「相手がそう考えているという事実」に同意でき、ラポールを壊すことなく円滑なコミュニケーションを継続できます。

3.会話が苦手なら相手の気持ちを推測しない

会話が苦手なら聞き役に徹しましょう

会話は、どちらかが話していれば続いていくものです。手に話し続けてもらえば、「相手の話題に対する知識がなくても問題ない」のです。

例えば、話し相手がゲームオタクで新作のゲームが発売されたとしたら、相手はそのことについて話したいはずです。ただ、ゲームオタクでもそのジャンルはアクション、RPG、シューティング等細分化されています。

そのため、相手がRPG好きだった場合、新作のシューティングゲームの話をしても、「俺、シューティングは興味ないかな」と興味を持ってくれません。そこで会話が終了して気まずい空気が流れます。

それでは何について聞いたら良いのかと言うと、以下の二点をオススメします。

最近一番楽しかったこと
何をしてみたいか

相手の考え方や感じ方や価値観等が全く分からなくても、これらに対する相手の回答は間違いなく「楽しかったこと」であり「してみたいこと」であるので、簡単に共感を示すことが出来るのです。

4.おわりに

次回はもう少し詳しく「聞くこと」について書いていきます。

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