はじめに
今まで経験してきたvSphereの構成についてアウトプットしていきたいと思います。
構成
IP-SAN
「Internet Protocol SAN」の略。
SANの実装方式の一つで、装置間の接続にEthernet(イーサネット)やTCP/IPなど、汎用的なネットワーク技術の一部を流用したもの。
図にするとこのような形になります。(例:3台構成)
- 配線図
※スイッチ2台で冗長構成を組む構成をよくやっていました。
- ディスク領域
- 今回の構成
項目 | 説明 | 台数 |
---|---|---|
サーバー | ESXiホスト | 3 |
スイッチ | LANスイッチ | 2 |
ストレージ | ブロックストレージ | 1 |
※スイッチ2台で冗長構成を組んでいます。 |
- 仮想マシンを作成する場合のリソース
リソース | 保存場所 |
---|---|
CPU/メモリ | ESXiホスト |
ディスク領域 | 物理ストレージ |
- 特徴
・低価格で構成可能
→LANスイッチにて構築可能であるため
・IPの精通技術者で対応可能
・プロトコル
→iSCSI、FCIP、iFCP
FC-SAN
「Fibre Channel SAN」の略。
SANの実装方式の一つで、装置間の接続にFibre Channel(ファイバーチャネル)を用いるもの。
図にするとこのような形になります。(例:3台構成)
項目 | 説明 | 台数 |
---|---|---|
サーバー | ESXiホスト | 3 |
スイッチ | FCスイッチ | 2 |
ストレージ | ブロックストレージ | 1 |
※スイッチ2台で冗長構成を組んでいます。 |
- 仮想マシンを作成する場合のリソース
リソース | 保存場所 |
---|---|
CPU/メモリ | ESXiホスト |
ディスク領域 | 物理ストレージ |
- 特徴
・IP-SANよりもパフォーマンスが高い
・FCスイッチの導入コストが高い
→機器自体の価格が高い/FCの専門知識が必要
・プロトコル
→ファイバチャネルプロトコル
SAS
「Serial Attached SCSI」の略。
コンピュータにストレージ装置を接続するためのインターフェース規格の一つ。
図にするとこのような形になります。(例:3台構成)
項目 | 説明 | 台数 |
---|---|---|
サーバー | ESXiホスト | 2 |
ストレージ | ブロックストレージ | 1 |
※スイッチ2台で冗長構成を組んでいます。 |
- 仮想マシンを作成する場合のリソース
リソース | 保存場所 |
---|---|
CPU/メモリ | ESXiホスト |
ディスク領域 | 物理ストレージ |
- 特徴
・SASケーブルでサーバーと直接接続
→スイッチは必要なし
・コストが安い
→SANを構築する必要がないため
・iSCSI(IP-SAN)より通信速度が速い
※FCよりは遅い
vSAN
「Virtual SAN」の略。
一言で言うと、「サーバー内蔵ディスクを全てひとまとめにする構成」です。
図にするとこのような形になります。(例:3台構成)
項目 | 説明 | 台数 |
---|---|---|
サーバー | ESXiホスト | 2 |
スイッチ | LANスイッチ | 2 |
※スイッチ2台で冗長構成 |
- 仮想マシンを作成する場合のリソース
リソース | 保存場所 |
---|---|
CPU/メモリ | ESXiホスト |
ディスク領域 | vSANストレージ領域 |
- 特徴
・コストが安い
→ストレージを用意する必要がない
・導入が大変
→仮想スイッチの設定を誤った場合はvSANインストールからやり直す必要がある。
まとめ
構成 | 内容 | SAN | 導入コスト | 通信速度 |
---|---|---|---|---|
IP-SAN | TCP/IPネットワークのSAN | 〇 | 中 | 〇 |
FC-SAN | FCネットワークのSAN | 〇 | 高 | ◎ |
SAS | サーバーとストレージを直接接続する構成 | × | 低 | 〇 |
vSAN | サーバー内蔵ディスクを全てひとまとめにする構成 | × | 低(作業の慎重さは必要) | 〇 |
参考
SAN ( Storage Area Network )
SAN 【 Storage Area Network 】 ストレージエリアネットワーク
SASとは
VSANのメリットとデメリット