災害対策(DR)計画の中で、用語からイメージしにくい 『パイロットライト』 について調べました。
1.パイロットライトは『種火』
oracle先生のサイトでイメージしやすい言葉を見つけました。
パイロット・ライトのディザスタ・リカバリ(DR)トポロジの設計
パイロットライトという用語は、ガス駆動ヒーターなどのデバイスで常に点灯し、必要に応じて素早くデバイスを起動できる小さな炎を指します。
いつでも火がおこせるよう消さずに残しておく小さな火、『種火』のイメージでよさそうです。
具体的に言うと、DRリージョンに低スペックのDBを起動してシステムの最も重要なコアデータをレプリケーションしておき、復旧時はこのDBをスケールアップして完全な本番環境をすばやくプロビジョニングするという災害対策方法です。
種火から火を起こすようなイメージですね。
2.4つの災害対策(DR)
AWS Well-Architected フレームワークの信頼性の柱にて4つうたわれている災害対策 (DR) のうち、パイロットライトの位置づけは左から2番目にあたります。図は(AWS公式docs)災害対策 (DR) を計画するの引用です。
例えば「RDSと、その他のリソースを展開するためのCFnテンプレートが準備されている」のであれば、このDR対策はパイロットライトだなと予測がつきます。
「バックアップ&リストア」を選択すれば、コストは下がりますが復旧までに時間がかかります。
「Active-Active」を選択すれば、復旧までの時間は最短で済みますがコストがかかります。
稼働しているシステムの要件によってコストバランスを考えた災害対策が必要になります。
3.低コストの災害対策を選択する場合
すべての災害対策に当てはまりますが、実際に災害が発生した場合の復旧手順や訓練計画まで実施する必要があります。運用部隊への引き継ぎは手順書の連携だけでなく、実際に手を動かして手順を確認し、いざというときに慌てないよう準備しておくのが最も重要と考えています。