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Codeignater3を使ったMPAサイトからNuxt.js+Vueへのサイトリニューアル

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はじめに

 Vue.js(CDN版)を採用したPHP動的サイトから、Nuxt.js+Vueを使ったいわゆるSPAサイトへのリニューアルを敢行した。

経緯と歴史

 最初は、フレームワークを使わないサイトとして設計したが、のちにSmatryを採用し、Viewとロジックを分離した第二世代をリリース。その後、Codeignater3を採用し、本格的にPHPフレームワークを採用した第三世代と進化していったが、リプレースの切っ掛けはいずれも機能拡張を繰り返し、いずれも 現状に限界を感じよりモダンな技術を採用していった経緯がある 。

今回は何が限界だったのか

Vueライブラリの複雑化

 当初はJqueryを採用していたが、Vue.jsの導入に合わせライブラリが複雑化し、バージョンアップへの不安と煩雑さがつきまとうことになった。

痒いところに手が届かないフレームワークとViewのカスタマイズの煩雑化

 UIフレームワークとして採用していたMaterializeはVue前提ではないため、開発を進めるにつれCSSをカスタマイズを行う面が多くなり、フレームワークのメリットが少なくなるとともに、CSSの開発に多くの時間が取られることになった。

更新手順およびViewの煩雑化・複雑化

 ページが複雑化するに伴い、PHPのinclude機能で使い回すView画面がスパゲティ化するようになり、速度向上で導入したPWAのServiceWorkerのバージョンを手作業で書き換えるなどの更新の手間が極めて煩雑になりつつあった。

ベストプラクティスな技術を試したい

 こうした状況が重なり、最新のフロントエンドのベストプラクティスとも言える技術で再構築を検討することとなった。当初はログインシステムの関係からVue-Cliのみを導入し、MPAのままの構築を行う事も検討したが、ユーザーへのID・パスワードの再設定のデメリットを考慮しても、Firebase Authenticationを採用した方が、セキュリティ面やプログラミング・維持などあらゆる場面でメリットがあると判断。Nuxt.js+VueによるSPAを採用することとなった。

開発

バックエンド

 SPAとなれば、必然的にフロントとバックエンドが分離されるが、リニューアル前より無限スクロールを採用していたことから部分的にCodeignaterにAPIを実装し、axiosを用いた非同期通信で情報を取得ていたこともあり、開発時間短縮のために、バックエンドは引き続きCodeignaterを改良およびリファクタリングしてそのまま採用することとなった。

フロントエンド

 Vue3およびTSの採用については現時点では見送ることとして、Webにサンプルなどのドキュメントが豊富なVue2.6.11とJSを採用した。
UIフレームワークはvuetifyを採用。最初はとっつきにくかったけど、高機能でデザインの完成度が高いので慣れてしまえば本当に楽。最初からコンポーネント至高なので、こちらも楽だが、無秩序にやってしまうとまたスパゲティになるので注意したい。

開発

 10月頭に開発がスタートをして、形になるリリースまで1ヶ月半。細かな機能追加と調整に二週間程度で完成することになった。

感想

 今回のリニューアルは技術的に本当に勉強になりましたし、サイトの管理と開発が本当に楽になりました。フロントとバックを分離した疎結合化は精神的にも楽になった感があります。Nuxt.jsは現時点でのベストプラクティス的な技術ではありますが、技術的に未熟で採用できないという事情はあるにしろ、基礎を習得しないと応用はできないとはいえ、随分と遠回りした印象もあります。これまでは煩雑な保守管理に時間を浪費していましたが、今後のページはペラ1でも無い限りNuxt.jsファーストで行きたいと思います。

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