たとえば、パーミッション を取得したメールアドレスのリストが1,000件あり、メールマガジンを一斉に送信したいが、配信時期が不定期だったり、用途限定のパーミッションだったりで、メールマガジンの配信スタンドを利用するには適さないケースもありますよね。(価格も意外とバカになりませんし。)
また、Gmailなどのメールサービスや、自社のメールサーバを使った配信も、配信上限の問題や、メールが迷惑メールボックスに入ってしまったりといった問題が生じてしまいます。
そこで、Amazon SES (Amazon Simple Email Service) を使って、大量のメール配信をWindowsのPCから簡単にできる方法をご紹介したいと思います。
Amazon SESのコンソールで、まずは「送信者の検証」を行って、送信元メールアドレスを登録します。
次に、SMTP経由でメールを送信できるようIAMユーザーを作成します。
これで、Amazon SESを使用する用意ができました。
次は配信のためのソフトウェアをインストールします。私は、Mail Distributorを使っています。
同ソフトをインストールし、SMTP設定をします。
「SMTPサーバ」欄には、コンソールの"SMTP Settings"に記載されているServer Nameを記述します。 ( 例 : email-smtp.us-east-1.amazonaws.com )
「ポート」欄には、465を指定してください。なぜかほかのポートではうまくいきませんでした。
「SMTP over SSLを使用する」のチェックボックスにチェックをいれます。
「送信元のアドレス」欄には Verified Senders に登録済みのものを使用してください。
「SMTP AUTH認証を使用する」のチェックボックスにチェックをいれます。
「ユーザ名」と「パスワード」には先ほど作成したIAMユーザのusernameとpasswordを入力しましょう。
これで準備完了です。あとは、本文を作成し、アドレス帳にメールアドレスのリストをインポートして、送信しましょう。
送信されるメールをDKIMで認証 してあげれば、送信されるメールの信頼性を向上させることもできます。
Amazon SESは、申し込み当初はSandboxモードになっており、送信先や送信回数が限定されている状態なので、実際の配信のまえに、プロダクション環境への移動 が必要になります。
また、Amazon SESは配信数に応じた従量課金です。1,000通当たり$0.10程度なので、非常に低コストで配信することができます。