どんな目的で、何を実現するか
Windows PCにインストールしたVirtual BoxのVM上稼働させたHome Assistantのストレージ容量を増やします。
Home Assistantには様々なログを残す機能もありますし、監視カメラのレコードを残すこともできますが、結果として当初想定していたよりもストレージが必要になってしまうことがあります。
以下の記事の続きです。
前提条件・環境
- ホストPC
- Minisforum UN100L 16GB/512GB
- Windows 11 Home 23H2 22631.3155
- Virtual Box 7.0.14
- Home Assistant 11.5
手順
Snapshotの数をゼロにする
仮想ディスクの容量を増やすことで、それにあわせて内部のストレージが自動的に拡張するようになっています。但し、その機能が働くにはスナップショットがゼロの状態としなければなりません。
以下のスクリーンショットでは「2024~」と「最新の状態」の2つが表示されていますが、後者の「最新の状態」だけにしておかないといけません。
これを実現するには2つの手段があります。
- Snapshotをすべて削除する
- VMをクローンして新規VMとして立て直す
前者は簡単にできる(ただし、バックアップがなくなるのでお勧めはしない)ので、今回は後者の「VMをクローンして新規VMとして立て直す」を紹介します。前者を選択した方は最新の状態以外のスナップショットを「ストレージ容量を拡張する」の章から始めてください。
VMをクローンする
起動しているVMをシャットダウンする
VMが起動されている状態だとクローン出来ないため、VMをシャットダウンします。VM上でシャットダウン操作を行うか、以下の画像のようにACPIシャットダウンを選択してください。電源オフは強制電源オフ(PCの電源ボタン長押しと同等)ので使用しないでください。
クローンする
スナップショットは「現在のマシンの状態」を選択します。ここで「すべて」を選んでしまうとスナップショットも含めてクローンされてしまうので注意してください。
また、MACアドレスのポリシーは「NATネットワークアダプターのMACアドレスのみ含む」を選択し、追加オプションの「ディスク名を保持」と「ハードウェアUUIDを保持」を選択します。※これらは不要かもしれませんが、念のため選択しています。
完了ボタンを押します。以下のような表示がでるのでコピーが終わるまで待ちます。
ストレージ容量を拡張する
VMの電源オフ状態でこの作業は行ってください。
利用しているストレージが表示されるので場所の情報を基に、拡張したいハードディスクを選択し、サイズを増やし、適用を選択します。
VMを起動します
起動してしばらくたつとストレージが拡張されているはずです。完成!