環境準備
"スタートメニューから別のユーザーとして実行する"ためのレジストリを追加する
- regedit.exeを開きます。
- HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows\Explorerキーを開きます。
- DWORD値「ShowRunAsDifferentUserInStart」を作成し、データを「1」に変更します。
他のアカウントを追加
- 設定を開きます。
- メニュー"家族とその他のユーザー"を選択し、ローカルアカウントを追加します。
※1 Microsoftアカウントを使用しないオフラインアカウントとして作成します。
※2 何も指定しなければ標準ユーザーとして作成されます。
Chromeインストール
Chromeはスタンドアロン版を使用しました。
※これ以外注意することは無いと思われます。
実際の使用
- スタートメニューにて、chromeを右クリック。[別のユーザーとして実行]を選択。
- アカウントとパスワードの入力を要求されるので、先ほど作成した他のユーザーアカウントの名前とパスワードを入力。
- タスクマネージャーにてchromeが別のユーザーで実行されていることを確認する。
その他の方法
windows10homeでもrunasコマンドが使用できる。
chrome.exeを実行する例としてはこんな感じ
runas /user:username "C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe"
username のパスワードを入力してください: xxxxxx
C:\Program Files (x86)\Google\Chrome\Application\chrome.exe をユーザー "hostname\username" として開始しています...
結果
アカウントを切り替えないと使用できないような環境にいても同じような処理をすることによってユーザー切り替えの手間をかけることなく、オペレーションが出来るので便利。
また、Users権限で作られたアカウントは別のユーザーアカウント、Administratorsアカウント、システムフォルダに影響することがほぼ不可能に近いのでWebプロセス分離ともいえる(...いえないか)。
タスクマネージャで確認した結果
ランダムに名前がつけられたコンピュータではuser1(初期登録ユーザ)で作業していて、chromeを動かす為のユーザーアカウント"chrome"でプロセスを実行していることを確認できる。