はじめに (読んでください)
Anacondaでの仮想環境の作成方法と切り替え方法についてのまとめです。
Anacondaでは、たとえ仮想環境下であってもpip
とconda
の競合を起こすと最悪再インストールしなければなりません。逆に言うと再インストールさえすれば大した問題ではないです。よって、Anacondaを使用する際には、
- 目的に合った仮想環境を作成
-
conda
にあるライブラリはconda
でインストールする。 - その他のライブラリは
pip
で慎重にインストールする。
という方針がオススメです。
そもそもAnacondaを入れたはずなのにcondaコマンドが使えねぇ!という方はおそらくPATHが通っていないためなので、自力で解決できそうな方は以下のように.bashrc
や.zshrc
にPATHを通してみてください。
ピンと来ない方は、Anacondaを再インストールしてPATHがどうたらって聞かれたときにチェックしましょう。warningされると思いますが無視で大丈夫です。
以下のPATHはMacの環境のものなので、windowsの方は別途お調べください。
export PATH=/opt/anaconda3/bin:$PATH
環境
windows 10 (コマンド自体はMacでも問題ありません)
Anaconda 3
現状の確認
まずは今の環境の確認です。conda info -e
でAnacondaにある全ての環境が確認できます。
C:\Users\Owner>conda info -e
# conda environments:
#
base * C:\Users\Owner\Anaconda3
環境名とファイルの場所が出力されました。*印が今の環境です。何もしていない状態だと大体こんな感じでしょう。
また、conda list
で現環境にインストールされているライブラリの一覧が見れます。
C:\Users\Owner>conda list
# packages in environment at C:\Users\Owner\Anaconda3:
#
# Name Version Build Channel
_ipyw_jlab_nb_ext_conf 0.1.0 py37_0
alabaster 0.7.12 py37_0
anaconda 2018.12 py37_0
......
仮想環境の作成
今の状態が分かったところで、早速新しい仮想環境を作成しましょう。
以下のコマンドで簡単に仮想環境を作ることが出来ます。
C:\Users\Owner>conda create -n 環境名 python=バージョン ライブラリ名=バージョン
今回、自分はPython2.7の環境が作りたかったので、環境名をpy27
、インストールするpythonをpython=2.7
のように指定しました。バージョンは特に指定しなければ最新のものになります。
C:\Users\Owner>conda create -n py27 python=2.7 numpy jupyter
これで仮想環境を作ることが出来ました。conda info -e
で確認しましょう。
C:\Users\Owner>conda info -e
# conda environments:
#
base * C:\Users\Owner\Anaconda3
py27 C:\Users\Owner\Anaconda3\envs\py27
しっかり作成できています。
仮想環境の切り替え
しかし*印は切り替わっていないので、activate 環境名
で仮想環境を有効にします。
C:\Users\Owner>activate py27
python
でpythonを起動させてバージョンを確認しましょう。
(py27) C:\Users\Owner>python
Python 2.7.16 |Anaconda, Inc.| (default, Mar 14 2019, 15:42:17) [MSC v.1500 64 bit (AMD64)] on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
仮想環境を終了させるときはdeactivate
と入力します。
(py27) C:\Users\Owner>deactivate
先ほどと同様にpythonを起動させて確かめると
C:\Users\Owner>python
Python 3.7.1 (default, Dec 10 2018, 22:54:23) [MSC v.1915 64 bit (AMD64)] :: Anaconda, Inc. on win32
Type "help", "copyright", "credits" or "license" for more information.
>>>
となっています。正しく切り替えられました。
仮想空間の削除
conda remove -n 環境名 --all
で削除できます。
VSCode
ctrl
+shift
+P
でpython実行環境の切り替えが出来ます。
参考にさせていただいた記事