応用情報技術者試験合格のための方法論を紹介します。同じテーマを扱っている記事は他にもあります。ただ、一つの方法論として誰かの参考になれば嬉しいです。
要旨
応用情報技術者試験を受けるより先に情報セキュリティマネジメント試験に合格すると楽です。午前問題は過去5年分の過去問を、午後問題はこの本 を、それぞれ少なくとも3周しましょう。
前提
まず簡単に著者のスキルレベルを紹介します。IT企業に勤めるSEです。新卒入社3年目です。開発業務に携わっています。1年目に基本情報技術者試験に、2年目に情報セキュリティマネジメント試験に合格しました。
試験形式
次に応用情報技術者試験の試験形式について述べます。午前問題と午後問題に分かれています。
午前問題
- 試験時間:150分
- 出題形式:4択から1つ選ぶ
- 解答数/出題数:80問/80問
- 合格点/満点:60点/100点
午後問題
- 試験時間:150分
- 出題形式:記述式
- 解答数/出題数:5問/11問 ※セキュリティ分野の回答必須
- 合格点/満点:60点/100点
先に情報セキュリティマネジメントを取得しよう
応用情報技術者試験を受ける前に、情報セキュリティマネジメントを取得すると楽です。応用情報技術者試験の午後問題でセキュリティ分野の回答が必須だからです。情報セキュリティマネジメント試験に合格し応用情報技術者試験の午後問題の形式に慣れることで、セキュリティ分野でコンスタントに8割〜満点を狙える実力が付きます。
著者が情報セキュリティマネジメント取得前に応用情報技術者試験の勉強を始めた時は、セキュリティ分野で5割も取れませんでした。足を引っ張っている分野でした。しかし、情報セキュリティマネジメント試験に合格し応用情報技術者試験の午後問題の形式に慣れることで、8割〜満点を取れるようになりました。足を引っ張ってる分野 → 満点狙える得点源 に変わりました。本番でも得点源になりました。午後問題は残り4題で45点程、つまり約5割取れれば良くなります。また、解答必須の分野を確実に押さえられるので精神的なゆとりが出ます。
”情報セキュリティマネジメント試験に合格していないと応用情報技術者試験を受けられない"はないです。ただ、セキュリティ分野対策のためにも情報セキュリティマネジメント取得はオススメです。基本情報技術者試験よりも簡単です。
応用情報技術者試験対策
晴れて情報セキュリティマネジメント試験合格後、応用情報技術者試験の勉強に取り掛かりましょう。午前問題対策と午後問題対策に分けて述べます。
午前問題対策
午前問題対策としては、過去問道場 で過去問を繰り返し解きましょう。過去5年分の問題を3周しましょう。1周だけでは身につかないです。正答率65%〜70%に達すれば安心です。午前問題では過去問が使い回されることがあります。繰り返し解いて覚えてしまえば即答できます。
問題を解いていると、分からない言葉や概念が出ることがあります。何か1冊参考書を購入し辞書的に使いましょう。本屋でパラパラ眺めて合いそうな本を選べば良いと思います。
午後問題対策
午後問題対策としては、この本 を繰り返し解きましょう。解説が充実しており理由が深掘りされているのでおすすめです。本番で回答予定の分野を6題選び、少なくとも3周しましょう。1周だけでは身につかないです。回答分野の選び方やオススメは後述します。記述問題の書き方や午後問題のクセをある程度つかめれば安心です。
本番さながらの解答シートが特典として本についています。印刷して使いましょう。試験当日の解答形式に似せることができます。
午後問題オススメ分野
午後問題のおすすめ分野を紹介します。システム監査分野がオススメです。比較的簡単で、点数が安定しやすいからです。国語の問題を解く要領で解けます。個人的な感覚ではセンター試験の国語(今で言う共通テスト)よりも簡単です。先述の要領で過去問を繰り返すと8割安定して取れるようになると思います。
セキュリティ +システム監査+ 得意な分野4題の計6題を選んで勉強しましょう。参考までに、著者はセキュリティ + システム監査 + プログラミング +データベース +組込みシステム開発 + 情報システム開発の問題を選んで演習していました。開発業務に携わっていたので、開発系の問題が合うと感じました。自分に合う問題を選べば良いです。
セキュリティ +システム監査 +得意な分野3題の計5題では、本番で難化した際コケるリスクがあります。
試験のコツ
ここからは試験のコツや経験談を述べます。
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午前問題で答えを選びきれない問題に出くわした時にどうするかを考えておく
午前問題で2択まで絞れたが答えを選びきれない、どう考えても答えを導けない問題に出くわすことがあります。考えるだけ時間を浪費するので、どうするか予め決めておきましょう。「鉛筆転がして決める」でも良いです。著者は「明らかに間違いでなければとりあえず3を選ぶ」と決めていました。 -
解答を見るのは全ての試験を終えてからにする
午前問題が終わった後、不安になって回答検索するのはやめましょう。間違いが発覚した時に萎えるだけです。午前問題は6割取れれば合格です。30問くらい間違えても合格できます。 -
午前問題で手応えがなくても、午後問題は受ける
午前問題で手応え無く午後問題を受けずに帰る人がいます。もったいないのでやめましょう。試験なんて結果が出るまで分かりません。本番の雰囲気に慣れることができる、午後問題に慣れることができるメリットがあります。模試を受ける感覚で受けてみましょう。試験を受けない人が合格する可能性は0%です。 -
6割でいい
午前試験午後試験ともに、難問に出くわすとパニックになります。
パニックになりずるずる崩れて、難しくない問題を外すのはもったいないです。6割で良い、多少間違えても良いと自分に言い聞かせてください。難しめの午後問題なら5割で良いくらいです。他で稼ぎましょう。
まとめ
以上が応用情報技術者試験合格の方法論です。ポイントは、
- 情報セキュリティマネジメント試験に合格すると楽
- 過去問を少なくとも3周する
です。
応用情報技術者試験に励む誰かの参考になれば幸いです。