はじめに
成功者は生き生きとしていると思いませんか?成功への道は、酷く厳しく試行錯誤の連続でしょう。そこで本日は、代表的な課題解決のフレームワークである「PDCAサイクル」についてのお話です。
PDCAサイクルの効果をより高めるには、「サイクルを速く回す」ことがポイントです。
高速でPDCAサイクルを回して、成功者に近づくためにエンジンをかけていきましょう!
【本記事で学べること】
- サイクルを速く回すことの大切さ
- うまくいくための目標の立て方
- 速く回すための各フェーズのやり方
【本記事の対象読者】
- PDCAサイクルを実践したい方
- 大きな目標に向けての手段に迷っている方
- 成功して生き生きとしたい方
目次
PDCAサイクルを高速化する意味と重要性
PDCAサイクルは、課題解決のために不可欠なフレームワークです。しかし、現代のビジネス環境では、単にPDCAサイクルを実行するだけでは不十分で、重要なのは、このサイクルを 「高速で回す」 ことです。
では、 なぜ高速化がこれほどまでに重要なのでしょうか?
第一に、市場の変化は常に加速しています。新技術の登場、競合の動き、顧客のニーズの変化は一瞬にして起こり、適応が遅れれば取り残されるリスクがあります。高速PDCAは、これらの変化に対して迅速に反応し、先手を打つための鍵です。
第二に、高速PDCAは、失敗からの学びを速やかに実現します。失敗は避けがたいものですが、それを素早く検証し、次のアクションに活かすことが重要です。高速サイクルでは、この「失敗からの学習」プロセスが加速され、継続的な改善につながります。
次の章からは、PDCAサイクルを高速で回すための具体的なステップを順に紹介していきます。各フェーズにおける目的と実践的な方法を詳しく解説し、それぞれの段階での効果的な手段を掘り下げます。
高速のPLAN(計画)
PDCAサイクル一つ目は、計画です。効果的な計画は将来達成したい目標を具体的に立てます。ここで設定する目標は、具体的に把握できるようにしましょう。期日を設定することや定量化することで、検証のフェーズで確認しやすくなります。
3か月後に達成する大きな目標を設定した場合は、その達成に向けて段階的なアプローチが重要です。初めに1か月後の中間目標を定め、その後はさらに細かい1週間後といった短期的な小目標を設定します。このように、大目標を細分化して小さなステップに落とし込むことで、目標達成への道のりを具体的かつ実行可能な形にして、今何をすべきかを明確にします。
良いPDCAサイクルは計画が最も重要!
PDCAサイクルを行うに計画フェーズが最も重量でしょう。この計画フェーズで具体的な目標をしっかり立て、そのの上で目標と現状とのギャップから課題の洗い出しを行います。目標は必ず数値化することが大切です。定量化することで成長度合いや進捗確認ができやすくなりPDCAの精度をよくすることができるでしょう。
計画を具体的にするために階層化する
高速で回すためには、PDCAの因数分解思考が不可欠です。設定した目標と現状とのギャップを洗い出し、ギャップを埋めるために必要になる要素をどんどん挙げていきます。そして、挙げた小さな要素を達成する目標を立てます。
高速のDO(実行)
実行フェーズでは、計画フェーズで立てた目標を達成するために行動するフェーズです。目標と現状とのギャップを細分化して今行うべき解決案を実行していきます。
実行の型は2種類ある
解決案に対する実行アクションも 完結型 と 継続型 の2種類が存在します。完結型は、一度行動に移して達成できれば完了するタスクのことです。継続型は、「毎日行う」や「常に意識する」などの終わりが定まっていないタスクが当てはまります。
完結型は実際の行動に係る時間を概算して実行に移す必要があります。一方で、継続型は効果が出るまで続ける必要があります。
実行は細かくTODOに落とし込む
細分化したタスクは、実行できるレベルまでに落とし込む必要があります。実行段階でも何をすべきか迷わないために 何をすべきか が明確になっている状態に分解すること、すぐに実行に移すことができるでしょう。
TODOの割り振りを6W3Hに割り当てるとより正確性を高めることができます。
- who(誰が)
- whom(誰に)
- when(いつ)
- where(どこで)
- what(何を)
- why(なぜ)
- how(どのように)
- howmany(どれだけ)
- howmuch(いくらで)
そして、実行した結果を毎日確認することも大切です。
高速のCHECK(検証)
検証フェーズでは、実行フェーズでの行いの達成率を確認して評価していきます。高速で行うには、行動計画であるTODOの 検証頻度を高くすることが重要です。細かく分解したTODOを実際にできたか・できなかったかを確認します。そして、できた・できなかった要因を突き止めていきます。
検証頻度を高める
細かいTODOの進捗具合は基本的に毎日、確認と調整を行っていきましょう、実際に行った行動の確認だけでなく、行動によって成果が出たのかを検証するのがここでは必須です。行動したが成果が伴っていなければ意味がないので、調整や改善が必要か判断できるようにしておきます。
さらに、進捗確認には実行にかかった時間も含めます。計画フェーズで決めた目標に対して、予定通り行動できたかどうか、どの程度時間がかかったかを把握しておき、達成度合いや目標への課題を改めて理解しておきます。
できなかった要因を突き止める
やはり、検証フェーズで重要なのは細かく設定したタスクに対して達成できたか、出来なかった場合はなぜできなかったかを分析することです。
- なぜ時間がかかったか
- ほかに課題があったか
- ちゃんと成果があったか
- 目標達成に近づいているか
できなかった要因を突き止めることも大事ですが、できたときの要因も突き止めて理解することで、次同じことを行う時により良い結果を出すことができます。
高速のACTION(改善)
PDCAサイクル最後のフェーズはACTIONです。検証で分析したできた・できなかった要因を元にタスクの改善を行っていきます。
冨田和成著『鬼速PDCA』では、最後のAはACTIONではなくADJUST(調整) とされています。調整フェーズでは、4つのケースに分けて調整を行うと書かれています。
①ゴールレベルの調整が必要そうなもの
→ 新たなPDCAをスタートする
②計画の大幅な見直しが必要そうなもの
→ できるだけ早く次のPLANにつなぐ
③解決案・行動レベルの調整
→ できるだけ早く次のDOに繋ぐ
④調整の必要がなさそうなもの
→ 実行サイクルを回し続ける
おわりに
PDCAサイクルを高速で回して、目標に立ち向かっていくことで、少しずつ・ちょっとずつ成功者に近づけるのではないでしょうか。このフレームワークを使用して様々なことに挑戦してアドレナリンをドバドバ出していきましょう!
参考
冨田和成著『鬼速PDCA』