インターネットやモバイルデバイスの普及に伴い、EC市場は2025年現在も勢いを増し続けています。手軽にオンラインストアを構築できるプラットフォームとして、Shopify を利用する事業者が日本国内でも急増しています。そんな中、「物を売る」だけでなく、「物を貸し出す」という形で新たな収益源を獲得するケースが注目を集めています。これからは、必要なモノを“所有”ではなく“利用”するスタイルがさらに浸透していくと考えられるため、Shopify レンタル の需要はますます高まるでしょう。
この記事では、Shopify上でレンタルサービスを提供する方法として、レンタル機能を簡単に導入できる5つのアプリ をご紹介します。特に最初のアプリ「シンプルレンタル|お手軽リース」は、画像つきで導入から運用までを詳しく解説します。ぜひ最後までご覧いただき、自分のビジネスに合ったアプリやレンタルの仕組みを検討してみてください。
今回は、以下の記事を参考にしています。
- Shopifyでレンタルサービスを作成する方法を考察
- 【2025年】Shopifyでレンタルサービスを作成できるアプリ20選を紹介!
- Shopifyでレンタル機能を実現できるアプリ10選
- 【2025年】Shopify でレンタル商品を販売する方法とおすすめアプリを紹介!
- Shopifyのレンタルアプリを15個調べてみた
- 【レンタル型ECサイト】ShopifyでレンタルECサイトを構築する方法〜画像を使って解説〜
- ShopifyでレンタルECを実現できアプリについて徹底解説
なぜShopifyでレンタルを行うのか?
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新たな収益モデルの獲得
物を貸し出すことで、単発の販売に加えて継続的な収益が見込めるモデルを構築できます。例えば衣服やカメラ、アウトドア用品、ガジェットなど、一定期間だけ利用したいニーズを持つお客様へサービスを提供できるでしょう。 -
顧客との接点が増える
レンタルでは、利用中から返却までのやり取りが必要になる場合があります。その分、顧客と触れ合う機会が増え、リピーター獲得 のチャンスが広がります。 -
Shopifyの拡張性を活かす
Shopifyは公式アプリやサードパーティアプリが非常に充実しており、販売形態を大きく広げやすいのが魅力です。特に、「Shopify レンタル」 に対応したアプリを導入することで、在庫管理や日程管理をスムーズに行えます。
1つ目のアプリ:シンプルレンタル|お手軽リース
最初にご紹介するのは、Shopifyストアに簡単にレンタル機能を導入できるアプリ 「シンプルレンタル|お手軽リース」 です。専門知識がなくても、貸出期間や返却日程を自動管理し、定休日や不定休日、在庫連動による重複予約防止などを実装できます。ここでは、インストールから初期設定、具体的な運用方法までを画像つきで解説していきます。
はじめに
ShopifyはECサイトを簡単に構築できるプラットフォームで、アプリによって必要な機能を追加できます。「シンプルレンタル|お手軽リース」は、その名の通り手軽にレンタルサービスを始められる Shopifyアプリです。
アプリの基本情報:
- シンプルレンタル|お手軽リース
- 月額 $149.99
- 7日間の無料体験付き
- 開発ストアであれば無期限で完全無料
「シンプルレンタル|お手軽リース」を導入することで、以下のようなメリットが得られます。
- 貸出期間や返却期限の自動管理
- 重複予約を防ぐ在庫連動管理
- 定休日や不定休日を設定して対応日を調整
- ステータス更新の自動化による運営業務の効率化
気になる方は、上記のリンクから詳細を確認・インストールしてみてください。
シンプルレンタル|お手軽リースでできること
ここでは主要機能について順番に見ていきましょう。
レンタルプラン・数量・利用開始日を選択してレンタルを開始!
商品ページにて、お客様がレンタルプラン・数量・利用開始日 を直感的に指定することで、そのままレンタル注文を行うことができます。
また、在庫連動管理により、予定数を超えた予約は受け付けない仕組みになっているので、貸し出しの重複 が発生しません。
レンタル商品設定は簡単 3 ステップ!
管理画面でレンタル対象の商品を選択し、期間や料金プランを登録するだけ。複雑な操作やコードの編集は不要です。
初めて導入する方にも分かりやすいUIで、最短時間でレンタル販売を始められます。
レンタル商品設定は一覧で確認・削除・編集が可能!
設定済みのレンタル商品は、一覧からいつでも編集や削除 ができます。商品数が多い店舗でも、まとめて管理できるので運営を行いやすいです。
運用カレンダーを用いて配送・返却管理が可能!
カレンダー上で貸出や返却のスケジュールを一目で把握できるので、配送管理や返却状況の確認がスムーズになります。
返却予定日や貸出中の商品情報を見落としにくくなるため、スタッフが複数いる現場でも連携を取りやすいでしょう。
定休日・不定休日の設定が可能!
土日祝などの定休日や不定休日も設定できます。休業日の管理をシステムに組み込むことで、「休みの日に返却や受け取りが重なるリスク」 を防止できます。
レンタル利用時のステータスを自動で管理!
「発送済み」「レンタル中」「返却待ち」などのステータスが自動的に更新 されるので、貸出状況の追跡や在庫管理が容易になります。従来であれば手作業で行う必要があった業務を大きく削減し、スタッフの負担を軽減 できます。
インストール方法
ここからは、実際に「シンプルレンタル|お手軽リース」をShopifyストアに導入する手順を確認しましょう。
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アプリ詳細ページ の「インストール」ボタンをクリックすると、アクセス権限確認画面に進みます。
アプリをテーマに追加する
導入後、テーマにアプリを組み込んで「レンタル予約機能」を有効にします。
自動追加
手動追加
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設定 画面の「テーマにレンタル予約機能を追加」セクションで、追加したいテーマを選択し、「商品ページをプレビュー」ボタンをクリック。
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テーマカスタマイズ画面で、左側の埋め込みアプリアイコンをクリックし、「シンプルレンタル|お手軽リース」アプリを有効化。最後に「保存する」で完了です。
レンタル商品の設定
アプリをストアに適用したら、実際にレンタルしたい商品の登録を行います。
レンタル商品の追加
レンタル商品を選択
「レンタル設定を適用する商品を選択」欄から対象商品を検索し、追加します。
在庫数・受付期間・準備期間・返却期間などを設定
- 在庫数:同時に貸し出せる数量
- 受付期間(日):お客様が選べるレンタル開始日を何日先まで許容するか
- 準備期間(日):返却後、次の貸し出しに備えて検品などを行う日数
- 返却期間(日):レンタル終了から返送完了までの猶予日数
また、商品の個別注意事項を設定すれば、予約ダイアログに表示されます。
レンタルプラン設定
設定完了後、「保存する」ボタンをクリックすると、対象商品のバリエーションが自動的にアプリ用に上書きされます。
追加後、商品ページを確認すると、以下のように「レンタル予約」ボタンが表示され、設定したプランや注意事項が反映されていることが確認できます。
レンタル商品の編集・削除
登録済みの商品を後から変更する場合は、「レンタル商品管理」画面で対象を選択し、右上の「レンタル設定を編集」をクリック。不要になった場合は「レンタル設定を削除」を押すだけです。
レンタル時の注意事項設定
全商品に共通する注意点がある場合は、アプリ管理画面の「設定」→「注意事項」からテキストを登録します。
個別商品に注意事項を設定していなければ、ここで記載した文がすべての商品に表示されます。
休業日の設定
定休日・不定休日をあらかじめ設定することで、予約受付や返却日を自動的に制限できます。
レンタル注文の管理
「レンタル注文管理」画面と「カレンダー」画面の2種類で、レンタル注文を把握・ステータス更新できます。
レンタル注文管理から一覧で管理
- ステータスの自動切り替え:商品を出荷すると「発送済み」、レンタル期間終了後は「返却待ち」などに自動的に切り替わる
- 「返却確認」や「延滞」ボタンをクリックするとステータスを手動で更新 可能
カレンダーで日ごとに管理
カレンダー上の日付をクリックすると、その日に関連するレンタル注文が一覧表示されます。管理者はステータス更新 を行ったり、貸出・返却のタイミングを直感的に把握できます。
おわりに
「シンプルレンタル|お手軽リース」は、これからレンタルビジネスを始めたい方に最適のShopifyアプリです。在庫回転率の向上や新規顧客獲得など、レンタル特有のビジネスモデルを素早く実装できます。
- 月額 $149.99
- 7 日間の無料体験付き
- 開発ストアの場合、無期限かつ完全無料
ぜひ下記のリンクからアプリをインストールしてみてください。
シンプルレンタル|お手軽リース
2つ目のアプリ:IzyRent: Rentals & Bookings
次に紹介するのは、「IzyRent: Rentals & Bookings」。レンタルをはじめ、予約やイベント、サービス提供など多彩なシチュエーションに活用できるアプリです。
項目 | 内容 |
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アプリ名 | IzyRent: Rentals & Bookings |
価格設定 | - 無料プランあり - 有料プランは月額 $24.99 など |
ハイライト | - GoogleカレンダーなどのiCalendar連携 - 割引価格やデポジット(敷金)オプションを実装可能 |
対応テーマ | Dawnほか |
評価 | 4.9 (150件) |
開発者 | SPEAZ |
連携 | Google Calendar, iCloud, Outlook, Airbnbなど |
主な特徴 | レンタル管理、割引設定、デポジット機能、手動予約追加、リマインダーなど総合的なレンタル支援 |
ワンポイント解説
IzyRentは“予約・レンタル・イベント”と幅広い業態をサポートします。予約時に敷金やデポジット、保険料を簡単に追加徴収できる点が特徴的です。Google CalendarやAirbnbとの連携機能も充実し、複数チャネルでの予約や在庫管理を一元化しやすいでしょう。短期・長期レンタルに対応したい方、日付選択をカレンダーに落とし込みたい方におすすめです。
3つ目のアプリ:Product Rentals Pro
3つ目は「Product Rentals Pro」。物理商品のレンタルに特化した管理機能が揃ったアプリです。
項目 | 内容 |
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アプリ名 | Product Rentals Pro |
価格設定 | - 無料プランあり - 有料プランは月額 $19.95 など |
ハイライト | - レンタルカレンダー機能 - レンタル終了時の配送・返却管理 - クレームや保険オプション対応 |
評価 | 5.0 (24件) |
開発者 | Product Rentals Pro |
連携 | メール、SMS通知など |
主な特徴 | レンタル期限の自動管理、ステータス更新、保険・追加料金設定など、物理レンタルを手厚くサポート |
ワンポイント解説
Product Rentals Proは、特に物理的なモノのレンタルに最適化されています。カレンダーを通じて在庫状況や利用期間を把握でき、バッファ期間の設定も柔軟に行えます。返却遅延や破損に備えて、保険料やデポジットを設定できるのもポイント。中~大規模のレンタル業務でも本格的な管理が可能です。
4つ目のアプリ:ShopSTR ‑ Rentals & Bookings
「ShopSTR ‑ Rentals & Bookings」は、多種多様なレンタル・予約シーンをサポートするアプリです。宿泊、イベント、体験型サービスなどを「リスティング」として登録し、ストア上で予約を受け付ける仕組みを構築できます。
項目 | 内容 |
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アプリ名 | ShopSTR ‑ Rentals & Bookings |
価格設定 | - 無料プランあり - 有料プランは月額 $19.99~ |
ハイライト | - 地図連携でのロケーション表示 - 期間別料金設定や割引設定 - iCal連携によるダブルブッキング防止 |
評価 | 4.8 (19件) |
開発者 | Minion |
連携 | Google Vacation RentalsやAirbnbなど |
主な特徴 | 多言語対応のインタラクティブな予約システム、長期・短期レンタル管理、Upsell設定など |
ワンポイント解説
ShopSTRは宿泊施設やイベント運営者など、日単位から時間単位までさまざまな予約形態を管理したい方に向いています。カレンダーだけでなく地図を埋め込む機能や、PriceLabsとの連携による動的価格調整も可能。特に海外のレンタルプラットフォームとも連携しやすく、Airbnbでの貸し出しとShopifyストアのレンタル在庫を同期する、といった使い方ができるのも利点です。
5つ目のアプリ:BTA Appointment Booking App
最後に紹介するのは、「BTA Appointment Booking App」というアプリです。元々はサービスやイベントの予約管理を想定したアプリですが、レンタル用途にも応用できます。
項目 | 内容 |
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アプリ名 | BTA Appointment Booking App |
価格設定 | - 無料プランあり - 有料プランは月額 $25~ |
ハイライト | - Google/iCal/Outlookとの同期 - SMS/メールリマインダー - デポジット機能やキャンセル管理 |
評価 | 4.7 (550件) |
開発者 | BTA Commerce, Inc. |
連携 | Google CalendarやShopify POS、Zoomなど |
主な特徴 | レンタル商品、ツアー、イベント、教室などあらゆる「予約」を一元管理。グループ予約や繰り返し予約にも対応。 |
ワンポイント解説
BTA Appointment Booking Appは予約管理の万能ツールです。貸し出し日や返却日を「アポイント枠」として運用できるので、商品レンタルだけでなく、パーソナルジムやカウンセリング、料理教室など多岐にわたる業態に使えます。Shopify POSとも連携可能なので、実店舗での貸し出しとオンラインレンタルを統合管理したい方にもおすすめです。
まとめ:Shopify レンタルの可能性を広げる5つのアプリ
ここまで、Shopifyでレンタルサービスを実現するための5つのアプリ をご紹介しました。
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シンプルレンタル|お手軽リース
- 最初に詳しく解説したとおり、在庫や期間管理、カレンダー管理などレンタルビジネスに必要な機能が網羅 されています。手軽に導入・設定しやすいのが魅力です。
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IzyRent: Rentals & Bookings
- デポジットやGoogle Calendar連携、手動予約追加など多機能かつ柔軟性 に優れたアプリ。レンタル以外にもイベント・サービス予約に活用可能。
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Product Rentals Pro
- 物理商品レンタルに特化し、レンタル期限や保険オプションを管理。大規模な在庫管理 や返却運用を行いたい店舗に最適。
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ShopSTR ‑ Rentals & Bookings
- 宿泊施設やイベント予約を含む幅広いリスティング に対応。地図連携や海外サービスとのiCal同期など、グローバルに展開したい事業者にも向いています。
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BTA Appointment Booking App
- 「予約管理」という観点でレンタルを捉えるアプローチ。アポイント制が必要なサービス全般に応用可能。Shopify POS連携でオフラインとオンラインを統合。
Shopify レンタルを導入するメリット
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利用率アップによる収益向上
単純販売だけでなく、レンタルの選択肢を与えることで、購買意欲が低かったお客様を取り込むことができます。 -
顧客接点の増加
商品の貸し出し・返却プロセスで複数回のコミュニケーションが発生し、アップセルやリピート促進の機会も増えます。 -
持続可能なビジネスモデル
サブスク型や長期レンタルなども検討でき、在庫回転率 を高められるうえに「使い捨て」文化を減らす側面も。 -
リピーター育成
レンタルした商品が気に入れば、購入や定期的なレンタルなど、さらなる売上に繋がるケースも多々あります。
導入時の注意点
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初期設定やデザインの見直し
レンタルを導入する場合、通常販売と併用するなら商品ページのUIに「レンタル」ボタンを追加する必要があります。テーマ編集やアプリ設定を適切に行いましょう。 -
在庫・期間管理のルール化
特に多品種を取り扱う場合、在庫切れやダブルブッキングを防ぐためにも定休日・不定休日の設定 やバッファ期間 を明確に定義しましょう。 -
返却リスクや破損対応
長期レンタルや高額品の貸し出しでは、保険や補償金(デポジット)を設定するなどリスクマネジメントを考慮する必要があります。 -
送料や返送手段の選択
レンタル品の往復にかかる送料や手段をどう負担・運用するかを検討します。トータルでお客様にとって利用しやすい仕組みを整えましょう。
まとめ
本記事では、Shopifyでレンタルサービスを導入できる5つのアプリと、最初に詳しく解説した「シンプルレンタル|お手軽リース」の機能や設定手順をご紹介しました。いずれのアプリも、「Shopify レンタル」 を実現するための便利な機能を備えており、商品やサービスに合わせた柔軟な運用が可能です。
- シンプルに始めたいなら「シンプルレンタル|お手軽リース」
- デポジット機能や多彩な連携を求めるなら「IzyRent」や「Product Rentals Pro」
- 宿泊施設やイベント予約も視野に入れるなら「ShopSTR」
- 幅広いアポイント形式の管理を行うなら「BTA Appointment Booking App」
上記を参考に、自分のストアに最適なレンタルアプリ を選んでみてください。レンタルを取り入れることで、ビジネスを拡張し、顧客との新たな関係構築や持続的な収益を狙うことができるはずです。
Shopifyはアプリの豊富さが大きな強みなので、今回ご紹介したアプリ以外にも多様な選択肢があります。まずは無料プランや無料期間のあるアプリを試しながら、レンタルビジネスの可能性をぜひ探ってみてください。
最後までご覧いただきありがとうございました。今後も「Shopify レンタル」機能の活用で、売上アップと顧客満足度の向上を目指していきましょう。あなたのビジネスの発展にお役立ていただければ幸いです。
参考記事
今回は、以下の記事を参考にしています。