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2019年の今 Mithril.js を使うためのTips

Last updated at Posted at 2019-03-01

最近めっきり話を聞かなくなったJSフレームワーク、 Mithril.js に関する Tips をつらつらと書いていきます。
決して下火になったわけじゃあないんです。

Mithril.js とは

いわゆる仮想DOMフレームワークの一つ。メジャーな React や Angular と比べ、軽量・シンプル・高速なことを謳う。

フレームワークの機能としては、React, Vue と比べても決して不足していないうえ、実際のプロダクトにも採用例があり十分ポテンシャルはある。はずです。

前述の通りバズってはいないですが、現在も活発に開発が続けられており、Ver.2のリリースも予定されています

Mithril 情報を集めるために

重要な点として、Mithril は v0.2 系と v1.x 系で大きくAPIが異なっています。 v1.xの方が正式となり、v2でも大きな変更は入らないようなので、この点だけは覚えておいてください。

早い話が、 Controller あるいは m.props が話題に出る記事は 古いです。これからは参考にしてはいけません。

じゃあどうなったかと言うと、現在はよりシンプルかつ賢くなって、m.props を使わずとも変更が検知されるし、controller を使わずともライフサイクルに応じたフック処理を実行できます。より簡単かつ高速になった純粋な上位互換と言えるものなので、この点でも今から v0.2 系の知識を仕入れる意味はありません。

ここまで分かればあとは公式サイトなり、新し目の記事なりを漁って導入は出来るかと思うので、そのフェーズは他の記事に譲ります 手抜きともいう

以下は使っていく上で気づいたポイントを書き連ねたものです。

vdom.state は使わない

基本的に view に state をもたせるのは99%アンチパターンです。状態に類するものは model のオブジェクトとして分離し、 view 側ではそれを読みに行くだけにしましょう。

例: テーブルの各列コンポーネントに状態をもたせるのではなく、元データにその状態をもたせて、コンポーネントは filter をかけるなどして出し分ける。

arrow function 最強説

arrow function はどんどん活用しましょう。

// 普通に書いてみる
const Component = {
  view: function(vdom) {
    // ...
  }
}

// arrow function で書いてみる
const Component = {
  view: vdom => {
    // ...
  }
}

// 値を返すだけのfunctionはもっと短くできる
const Component = {
  view: v => m("button", { onclick: model.incCount }, "+1"),
}

これに加えて map filter reduce などのメソッドや、三項演算子を組み合わせることでよりコンポーネントをスマートに書けます。楽しくかっこよくコーディングしましょう。

form の取扱い

結論から言うと、 formは使わずformっぽいスタイルを使って実現します 。 (bootstrap なら .form-group が使えます)

const FormLikeComponent = {
  view: v => [
    m(".form-group", [
      m("input[type=text]", { value: model.textData, oninput: e => model.textData = e.target.value }),
      m("button", { onclick: model.submit }, "送信"),
    ]),
  ],
}

let model = {
  submit: e => {
    m.request({
      url: someUrl,
      data: {text: model.textData},
    })
    .then( /* some handling */ );
  },
}

form が使えないとはいえ十分シンプルに書けます。ポイントは、

  • oninput イベントなどを用いて入力値を補足します。入力値を得るには、イベントオブジェクトの target.value を参照します。ここで得た値は例によって state ではなく model のどこかに持たせるべきです。
  • form 内の button なりなんなりで、submit 相当のイベントを発火します。そこでは Mithril らしく m.request を使います。要は普通のリクエストですね。フォームだからと特別な処理は必要ありません。

input 要素を見てもらえれば分かる通り、こんな感じで双方向バインディングな処理が簡単に書けるのが Mithril の素敵ポイントですね。formっぽいスタイルがないときは頑張ってください。

request まわり

request について書きたかったけど力尽きたので一旦ここまでで。

TypeScript まわり

TypeScript について (ry

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