症状
「トランスクリプションの開始」を押すことができない、という状況に直面した時の対処法を以下にまとめました。
なお、この設定は Teams の管理センターを開く必要が出てきます。読者さまが管理者でない場合、この記事をご所属組織の Teams の管理者に送って対処してもらってください。一方、この記事を読んでいる人が管理者である場合、以下を参考にしていただければと思います。
Teams の管理センターで設定
Teams の管理センターを開くために、まず、Microsoft 365 の「管理」を開きます。
次に、ナビゲーションメニューを展開し、最下部の三点リーダー(すべて表示)をクリックして展開すると、隠れていた「管理センター」のグループが現れるので、その中の "Teams" をクリックします(クリックする前に「ピン留め」しておくと便利です)
① 会議ポリシーから
Teams の管理センターを開けたら「会議」グループの下向き矢印をクリックして展開します。展開したら「会議ポリシー」が現れるので、こちらをクリックします。
会議ポリシーをクリックすると、以下の画像のような画面に移動します。この画面の「グローバル(…)」をクリックしてください。
すると、色々なトグル(切り替えスイッチ)が並んでいる画面に移動します。下の方にスクロールしていくと「レコーディングとトランスクリプト」というグループにたどり着きます。この「トランスクリプション」のトグルをオンに切り替えてください(下記画像参照)
② 通話ポリシーから
通話ポリシーにも「トランスクリプション」のオン・オフを切り替える箇所があります。先程と同様の手順で、音声グループを展開し、「音声ポリシー」を選択します。音声ポリシーを選択すると、再び「グローバル(…)」が現れるので、これをクリックし、下記画像のように「トランスクリプト」のトグルをオンに切り替えます。
③ ボイスメールポリシーから
今度はボイスメールポリシーに移動し、同様の手順で「グローバル」を選択して「ボイスメールのトランスクリプト」をオンに切り替えます。
④ライブイベントポリシーから
最後に、ライブイベントポリシーからも①~③の同様の手順で「出席者用のトランスクリプト」のトグルを切り替えます。この伝言ゲームみたいな設定はココまでです。おつかれさまでした。
まとめ
トランスクリプションが使えない場合、これら計4か所がオフになっています。全てオンにした後、その反映には少し時間がかかるようなので、気長に待ってください(筆者はこの待ち時間がヒマだったのでこの記事を書いています。Teams 管理センターへは初見だとたどり着けないと思いました)
また、予定されている会議を編集しておくと安心かもしれません。これに関しては試していないので推測ですが、元の会議の設定が引き継がれる可能性も考慮します。さらに念を入れて、Teams を再起動すると安心です。
トランスクリプションもライブキャプションも、両方とも字幕機能ですが、前者には字幕を保存できる機能が備わっています。この機能は、議事録作成にも役立つはずなので、積極的に使ってみると良いでしょう。