Atlassian User Group Chugokuの第3回のイベントでJIRAのスクラムボードを活用したカンバンゲームを行いました。
ちなみに、すくすくスクラム広島との共催イベントでした。
ここには、イベントで使用したJIRAの設定などについて記述します。
カンバンゲームのルールについては説明しません。
元にカンバンゲームは前回すくすくスクラムで行ったカンバンゲームです。
同じゲームをJIRAを用いて行いました。ボードの運用、バーンダウンチャート作成などをJIRAですることでJIRAの使い方を学ぶことができました。
スクラムを擬似体験しつつも、JIRAの使い方を学べたわけです。
ゲームの概略
チケットの種類はストーリとサブタスクを使いました。
いくつかの優先順位をもったストーリーがあり、ストーリに紐づく見積もり工数をもったサブタスクがあります。
スプリントを1週間として、1日あたり、午前、午後とサイコロを2回振ります。
降った分だけ担当のタスクに対して消費時間を入力していきます。
見積もり工数分タスクをすすめると、タスクを完了させることができます。
サイコロの1が出ると問題が発生し、みんなで解決するというフローがありました。
JIRAの準備
- スクラムボードの作成
- フィールドに時間管理を追加
- タスクをCSVからインポート
- カンバンのカードレイアウトのカスタマイズ
スクラムボードの作成
プロジェクトを作成します。
作成時にスクラムソフトウェア開発を選べばスクラムボードができます。
脱線 カンバンボード
スクラムソフトウェアでなくてカンバンソフトウェア作成を選んでゲームをすることはできます。
ただし、バーンダウンチャートを自動で作成してもらうことはできません。
お好みでお選びください。
フィールドに時間管理を追加
タスクに見積もりが設定されていたので、これを活用するために時間管理の機能をつかいました。
デフォルトでは有効になっていなかったので、
プロジェクトの管理 > フィールド > アクション > フィールドの編集 > 時間管理 > 画面
から作成したプロジェクトにチェックをいれます。
タスクをCSVからインポート
上部の課題メニューから課題のCSVインポートができます。
CSVの形式は以下のような感じです。
著者に確認をとってないので、サンプルです。
ID,type,親ID,概要,見積もり時間,優先度
1,Story,,"S1 私はユーザとして、メッセージを読む",,4
11,Sub-task,1,"T1-1 相手ユーザを指定する",3456000,
12,Sub-task,1,"T1-2 ファイルに保存する",1728000,
ストーリーは3つの項目とtypeを設定しています。
- ID
- 概要
- 優先度
サブタスクは4つの項目とtypeを設定しています。
- ID
- 親ID
- 概要
- 見積もり時間 (単位: 1/60秒)
見積もり時間は秒で指定するとJIRAのドキュメントにありましたが、なぜか60分の1秒でした。
蛇足
分なのでやろうとおもいましたが、表示が微妙でした。
やや面倒でしたが、時間で見積もりを入力するほうがおすすめです。
カンバンボードの設定
以下の2つを設定しました。
しなくてもゲームはできますが、やりやすくなります。
- カードレイアウト
- 見積もり
カードレイアウトの設定には消費時間の合計と初期見積もりの合計を表示しました。
残り時間は見積もりの設定をしているのでそちらで行います。
見積もりは見積もり統計と、時間管理の設定を数のように変更しています。
ボード表示に各タスクで、残工数が表示できます。
ゲームの進め方
サイコロを降ったときに「作業の記録」でサイコロで出た数字を入力してもらいました。
3がでた場合は3hと入力するだけです。
これでかんたんに残り時間がわかります。
まとめ
本記事だけではカンバンゲームの様子は伝わりませんが、みんなとても楽しんでいました。
「こんなときどんな風にチケットを使う?」
「スプリント内にタスクが終わらない?残業しましょうか?」
「完成までわずか、みんなでペアプロ(4人プログラミング)しよう」
とゲームを枠を飛び越えて実務にも役に立ちそうな議論もできていたと思います。
私はゲームに参加はしませんでしたが「CSVインポートの使い方」、「作業の記録」の使い方が学べました。
ゲームのレポートは別途誰かが書いてくれると思います。