1. はじめに
ITやセキュリティに興味はあるけれど、
「どんな分野があるのか」「自分は何を学べばいいのか」がまだ曖昧な人に向けて書きました。
この記事を読むと
- IT分野の全体像がつかめる
- セキュリティ分野の分類と特徴が理解できる
- 自分の興味や得意分野からキャリアの方向性を考えられる
という状態になります。
※個人的な考えを含みます。
2. IT全体像をまず掴む
ITの仕事は、大きく「扱う資産」と「果たす役割」で分けられます。
2-1. IT資産(扱う対象)
IT資産 | 主な内容 | 例 |
---|---|---|
施設 | 物理インフラを支える設備 | データセンタ、電源、空調 |
ハードウェア | 計算・通信を行う機器 | PC、サーバ、ルータ |
ネットワーク | データをつなぐ経路 | LAN、WAN、Wi-Fi |
OS | ハードとアプリを仲介 | Windows、Linux |
ミドルウェア | アプリの基盤 | DB、Webサーバ |
アプリ | ユーザーに価値を提供 | Webアプリ、業務システム |
システム構成イメージ
2-2. IT担当者の役割
役割 | 主な内容 | 例職種 |
---|---|---|
戦略 | ビジネスに必要なITの方針を立てる | ITコンサル |
設計 | 方針を具体的なシステムに落とす | アーキテクト |
開発 | 設計を形にする | エンジニア |
運用 | 動き続けるように維持する | オペレーター |
3. セキュリティ分野の全体像
ITは「利益を生み出す手段」ですが、セキュリティは「損失を防ぎ利益を守る仕組み」です。
攻撃や事故による損害を最小化するために存在します。
3-1. セキュリティの3分類
種類 | 守る対象 | 例 |
---|---|---|
情報セキュリティ | 情報そのもの | 機密データ保護 |
サイバーセキュリティ | システム・ネットワーク | 脆弱性対策、SOC |
フィジカルセキュリティ | 物理資産・人 | 入退室管理 |
3-2. 色による役割分類
セキュリティ業務は、演習や実務で以下の色で分けられます。
色 | 役割 | 主な業務例 |
---|---|---|
レッド | 攻撃側 | 脆弱性診断、ペンテスト |
ブルー | 防御側 | SOC、IR、フォレンジック |
イエロー | 設計・構築 | セキュアコーディング、セキュリティ設計 |
ホワイト | 統制・評価 | ガバナンス、リスク管理 |

※Green = Blue + Yellow(防御と構築の複合スキル)
4. 自分の立ち位置を知る
下記は「役割 × IT資産」で見たスキルマップ例です。
自分が興味を持ってる役割と、得意・苦手を考えると進むべき方向が見えます。
あくまで沢山あるうちの例を簡単に記載しております。
役割 \ IT資産 | ネットワーク | サーバー | アプリ | 施設 |
---|---|---|---|---|
レッド | NW脆弱性悪用 | サーバ脆弱性悪用 | XSS, CSRF | 物理侵入 |
ブルー | パケット解析 | フォレンジック解析 | アクセスログ監視 | アクセス制御 |
イエロー | VPN設計 | OSセキュリティ設定 | セキュア開発 | 物理環境設計 |
5. 学び方のステップ例
- 全体像を知る(この記事)
- 興味のある資産と役割を決める
- 基礎資格やトレーニングで基盤固め
- 実務や演習で経験を積む
- 専門分野を深掘りする
6. キャリア形成の参考リンク
EC-Council
GIAC
CompTIA
OffSec
Security Certification Roadmap
ITSS
7. まとめ
- ITのキャリアは「資産 × 役割」で整理できる
- セキュリティは色チームで役割を理解すると把握しやすい
- 自分の興味や得意分野を軸にステップを踏めば、初心者でもキャリアの方向性を決められる。
Special Thanks
- ChatGPT
※ChatGPTさんに辛口レビューをお願いしたら無量空処から簡潔になりました。