はじめに
ビット・トレード・ワンから販売されている触感デバイス開発モジュールはM5 Atom LITEと組み合わせることで M5 Atom ECHOの音声出力部分とコンパチブルな構成になっています。したがって M5 Atom ECHOの出荷時の状態であるBluetoothスピーカーとしても使うことができます。
<試した環境>
OS:Windows 10
使用ソフトウェア:Arduino IDE
使用ハードウェア:M5 ATOM Matrix
Bluetoothスピーカーとして動かすための手順
Bluetoothスピーカーとするためのソースコードは
https://github.com/m5stack/M5-ProductExampleCodes
の中の /Core/Atom/AtomEcho/Factory_BT_SPEAKER_Firmware/ にも入っているのですが
M5 Atom ECHOのドキュメントページ
https://docs.m5stack.com/en/atom/atomecho
の中のEasyLoaderからM5 Atom ECHOを出荷時の状態に戻すためのアップロードプログラムがダウンロードできるので、これを使うと楽にBluetoothスピーカーとして機能させることができます。
Windows用とMacOS用があるのですがここではWindows用を使ってみます。
ダウンロードした EasyLoader_ECHO_Bluetooth_Speaker.exe というファイルをダブルクリックで起動するとこのような画面が出てくるので
M5 Atomを接続してCOMをM5Atomがつながっているポートを選択し[Burn]ボタンを押すと
という感じで書き込みが始まって終了するとM5 Atom がBluetoothスピーカーデバイスになっています。
試しにM5 Atomに電源が入った状態でスマホのBluetooth設定を開くと
という感じにデバイスとして見えるのでペアリングすると無事 M5 Atomに接続した振動アクチュエータがスマホの音声出力で振動するようになりました。
おわりに
触感デバイス開発モジュール“hapStak“ デジタル版はM5 Atomやモバイルバッテリーなど電源と組み合わせることでスタンドアロンで動作する触覚デバイスになります。Bluetooth Audioで振動させたい音を再生することでいろんなものを能動的な触感のあるオブジェクト(心臓の鼓動があるとか適切なタイミングで振動させるとか)に変えることができるようになります。