はじめに
環境
- Windows11 Home 24H2 (OSビルド:26100.3915)
- VirtualBox 7.1.8r168469(Qt6.5.3)
- Vagrant 2.4.5
- Almalinux8.9(ゲストOS)
この記事の目的
前回記事のその後です。
Windows11 24H2 + vagrant upでエラー時の対応メモ
前回はWindowsのHyper-VとVirtualBoxがConflict(衝突)してVirtualBox上のVMが動作しない、という考察のもと、Hyper-Vを無効化することで回避することができましたが、WSL2との共存ができない(WSL2はHyper-Vを基盤とする)、Hypver-Vを有効化・無効化したあとWindows再起動が必要というちょっと残念な結果でした。
その後、進展があったので記録として残します。
その後の状況
結局
Windows updatesが何回かありましたが、最近まで「瞑想中(gurumeditation)」エラーだったのが数日前試したところ別のboxでしたが別のエラーになり、その内容が「瞑想中」エラーではなくbox作り直しで対応できる内容だったので、Almalinux8.9でvagrant up
してみたところ 問題なく起動 しました。
VirtualBoxとVagrantもアップデートしましたが、おそらくWindowsの方のupdateでなんらかのバグが直ったと推測します。
VirtualBoxのサイトでデフォルトインストールされるバージョンは以前と同じ7.1.6ですし、VagrantのChangeLogをみても今回の現象に関連する情報は載っていませんでした。
他の対応方法
VirtulBoxのVMがダメな場合、Hyper-Vに対応したVMを指定してVagrantで起動する方法があります。
詳細は省きますが、以下の様にproviderを指定して起動できます。
管理者モードのコマンドプロンプトもしくはPowerShellから実行する必要があります。
> vagrant up --provider=hyperv
Windows11 HomeエディションではHyper-V仮想環境は正式に対応していないようなのですが、以下のページを参考にHyper-Vをインストールしました。
CPU、マザーボードによってはBIOS(UEFI)で「CPU仮想化機能」の有効化が必要です。
警告
Hyper-VはWindows11 Homeエディションには正式に対応していません。
インストールはご自身の責任において実施お願いします。
Hyper-Vに対応したBoxはHashi-CorpのDiscover Vagrant Boxesページからprovidersがhypervのものを選り取り見取りで選ぶことができます。
終わりに
Windows11 24H2にバージョンアップしたらVirtualBoxのVMが使えなくなった件は、Windows11のupdatesで自然に解消しましたが、視点を変えてHyper-VのVMを使うことも可能ということを覚えたのは一つの収穫でした。
Happy Vagrant Life!