マナビDXQuestについて
マナビDXQuestとは、DXの実現に向け、ビジネスの現場における課題解決の実践を通じた 能力を磨く目的で経済産業省が実施しているプログラムです。
(参照URL:https://dxq.manabi-dx.ipa.go.jp/)
元々はAI実装やDXに関するスキルアップのために昨年参加する予定だったのですが、油断していたところ募集期間を過ぎてしまっていたため晴れて今年参加することが出来ました。
(軽く自己紹介をしておくと、中小のSIerでシステム開発のPLやら社内SEやら色々とやっている社会人4年目です)
実際に参加した中で得たことを技術面とメンタル面(とそれ以外で気が付いたこと)に分けて書いていきたいと思います。
参加して学んだこと(技術面)
①機械学習のやり方について
具体的なAIの実装方法については触りだけですが学べたのかなと思っています。
元々の参加目的の一番大きかったところとして、「AIって結局どうやって構築&実装するんだろうか」ということを学びたいということがあったため、後述するAWSのサービスも含めて「こんな風にしたら実装出来そう」というイメージがソースコードレベルでもシステム構成のレベルでも大まかに掴めたのは非常に良かったと感じました。
一方でAIの精度向上などはボロボロであったため、この範囲は今後勉強してコンペ等にも今後挑戦出来たら良いなと考えています。
②AWSの試算方法、構成方法について
元々自分で構成ごと試算する方法は知っていたものの、約3年ぶりに利用してみると用途やケースごとに分かれ非常に分かりやすくなっていると感じました。
加えて、とりあえずEC2を立てて...というわけではなく、用途ごとに専用のサービスが増えていて非常に安価にAI実装などが可能になるという点も大きな発見でした。
また、実際の企業の導入事例なども記載されているため、現実に近いシステム構成の検討、提案が簡単に出来るというところも発見でした。
③MySQLの使いかた
実用的な(?)データベースの使いかたを主に学びました。
SQL文自体は2年以上前に少しだけ書いていたのと、データベース系の試験を受験している関係で基本的な構文は書けるものの、それを実際に書く機会がなかったため、今回学習も兼ねて使ってみることにしました(特に使っても良いことは無く、使えなくても十二分にマナビDXQuestは楽しめます)
その中で、座学だと殆ど学ばない実データのインポートやエクスポート、イメージの掴みにくいviewなどに対する解像度が非常に上がったと感じました。
また、「データは正規化されているもの」という固定概念に囚われていたので、データベース的にはあり得ないデータに直面した際の対応能力なども上がったと考えています。
参加して学んだこと(メンタル面)
①参加者の多様さ
受講生の参加人数が2,000人弱いるため、普段の業務では絶対に接点が出来ないであろう業界、職種の方や、個人的に将来取りたいなと思っている資格を持たれている方などが沢山参加されているため、その方々の投稿を見ているだけでも非常に勉強になります。
特に全く業界が違う方とお話しすると自分のドメイン知識の無さを実感するので、見聞が広がったという感覚は非常に大きかったです。
②モチベーション・バイタリティの高さ
非常に活動的な方や、マナビDXQuestの期間内に様々な資格に挑戦されている方が多いため、「周りの人に触発されて自分も色々なことに挑戦する」という経験を久々に出来たと感じました。
周りを見ても「社会人で資格手当も無い中で資格や勉強に時間を割くのは変わり者」という風潮が一定数あるように感じてはいますが、スキルアップののために凄く勉強されるという方や、様々な活動に精を出している方が沢山いらっしゃるため、自身のモチベーションの維持においていかに環境が大切なのかを学ぶことが出来ました。
(とりあえず統計検定2級をこれから頑張ります)
③仮説を立てて実行することの大切さ
マナビDXQuest内では課題が提示されるのですが、私は課題に対して手当たり次第に出来ることをやってしまい、結果成績としては並以下の状況になってしまいました...
一方で、成績優秀者のお話を聞くと偶然上手くいったケースよりも仮説検証を非常に丁寧に行われているケースが大半であり、そこが細かいテクニックや整合性に拘泥していた自分との大きな差だったということが定量的な成績という目に見える形で現れるので非常に勉強になりました。
正直中々学んだものの実践するのが難しいとは感じていいますが、この気持ちを忘れずにこれからの仕事などにも取り組みたいと考えています。
④諦めない心
個人的にはメンタル面で一番大きく学んだ内容だと考えています。
私はサボり癖があるため、このアドベントカレンダー含め色々なものがギリギリになることが多いのですが、振り返るとマナビDXQuestだけでも結果クオリティに拘らなくなってしまい本末転倒なケースも多々あったと感じています。
翻って同じ状況でも成果が出る方は常に最善を尽くすよう努力している印象があり、僅かな要素の一つでしかないと思いますが大切なことだと強く感じました。
今後について
こんな感じで色々なことを学べるマナビDXQuestですが、あと約3か月間あるのでより頑張りたいなという思いと、是非来年も(出来れば知り合いも誘って)参加したいなという思いで溢れています。
来年はもっと力を入れて取り組めるよう、今から準備を進めていきたいと思います。