経済産業省は2022年12月に公表した「DX推進 スキル標準」で、インフラ運用を担うエンジニアのロールに「SRE」(サイト信頼性エンジニアリング)を加えたようですね。
ちなみに、SREとは、グーグルが提唱するシステム管理とサービス運用の方法論となります。
新たなサービスの投入とその信頼性の維持を両立するために、運用業務の環境 整備、システムの自動化、問題発生時の対応といった全般的な役割を担います。
例えば、ログ取得の自動化ツールを作成したり、リリース前に細かなバグを修正したりすることで、開発チームが新機能開発に集中できるようにすることもSREの役割となります。
従来の開発現場では、ユーザの求める新しい機能を次々と追加したい開発側と、可能な限りリスクを避けてシステムの安定性を維持したり運用側との対立が見られたりしていました。
SREが舵取り役となり、開発・運用業務の環境整備やシステム管理の自動化などを進めることで、異なる目的やスキルを持つ開発チームと運用チームの縦割りの弊害が回避できるようになります。
その結果としてシステムの迅速なリリースや信頼性の向上、運用コストの削減も可能になっていくでしょう。
そのため、益々SREを担当するエンジニアには、クラウドインフラの構築 ・運用スキルはもちろん、開発側と連携していくために必要なソフトウェア開発スキルが求められるのでないかと思います。
合わせてセキュリティーに関する知識、また連携を円滑に進めるためのコミュニケーションスキルも求められる、そんな感じでしょうか。
ちなみにSREは、アマゾンやネットフリックスなど大規模なシステムを運用する海外企業が導入しています。日本でもメルカリが15年にSREチームを立ち上げ、プロダクトのスケーラビリティー向上に大きな役割を果たした。
今後、DX推進においてシステムの信頼性の確保などがより一層求められるのに伴い、SREの重要性はさらに高まっていくと考えられます。
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