はじめに
自作PCをアップグレードして、Windows 10をクリーンインストールした時の記録です。
旧PCは10年も昔のもので、新しいパソコンを体験したくなったのでアップグレードした。
買い替えたパーツは、CPU・マザーボード・メモリ・SSDの4点。他のパーツは使いまわしです。
各パーツは1万円程度の予算で揃えてみました。
- | 旧PC | 新PC |
---|---|---|
CPU | Intel Celeron E3400 2.6GHz×2 |
Intel Core i3-9100 3.6GHz×4 |
M/B | GIGABYTE GA-G31M-ES2L |
ASUS PRIME H370M-PLUS |
MEM | DDR2-800 2GB×2 |
DDR4-3200 8GB×2 |
SSD | Intel 330 SATA 180GB |
Kingston A2000 NVMe 1TB |
CPU
CPUはIntelのCore i3-9100を選択。
4コアにターボブーストが付いて、1.2万円まで価格が下落したので購入。
性能面ではシングルスレッド性能が3倍、マルチスレッド性能が6倍へと向上。
シングル3倍は普段使いで明らかに体感できるレベルなので、しばらく感動したものです。
新命令としてAVX2が追加され、対応ソフトでは6倍の性能向上を確認した。(SSE2比)
TDPは65Wで以前と一緒ですが、同じ処理ならCPU負荷が軽くなり、ファンの回転数が激減したのが👍
YouTubeで動画を再生しても、CPU使用率は10%台、CPU温度は室温+10℃でアイドル並でした。
マザーボード
マザーボードはASUSのPRIME H370M-PLUS。
チップセットがG31からH370へとジャンプアップ。ちょうど1週回ってきた。
- 3シリーズ (Wolfdale)
- 4シリーズ
- 5シリーズ (Lynnfield/Clarkdale) → Core i 第一世代
- 6シリーズ (SandyBridge)
- 7シリーズ (IvyBridge)
- 8シリーズ (Haswell)
- 9シリーズ (Haswell Refresh)
- 100シリーズ (SkyLake)
- 200シリーズ (KabyLake)
- 300シリーズ (CoffeeLake/CoffeeLake Refresh)
新旧の一番大きな違いは、ノースブリッジがCPUに結合されて、サウスブリッジの1チップ構成となったこと。今はサウスブリッジのことをPCHと呼びます。
次に大きな違いは、BIOSからUEFIへと進化したこと。
UEFIでは、USBからブート可能になって、DVDドライブが不要になった点が大きい。
各種I/Oも大幅に進化。特にUSBが大幅にUPし、USB-Cポートが新たに加わりました。
- | 旧PC | 新PC |
---|---|---|
USB | 2.0 (480Mbps) | 3.1 (10Gbps) |
PCI Express | 1.1 (2Gbps) | 3.0 (8Gbps) |
SATA | 2.0 (3Gbps) | 3.0 (6Gbps) |
メモリ
メモリは Crucial のDDR4-3200 8GB×2
旧PCと比べると、容量と転送量がそれぞれ4倍に向上。
着実に進歩はしてるものの、昔から変わり映えがなく、どうにかならないのかと良く考えてます。
SSD
SSDは Kingston のA2000。欲しかったNVMeの1TBを選択。PCIeは3.0x4
DRAM付きやTLCなのも条件でした。
性能面ではランダムが4倍、シーケンシャルが10倍に向上。(Q1T1)
SATAがボトルネックになっていたのが、NVMeで解消したのが大きい。コントローラーも改善が著しい。
フォームファクタが2.5インチドライブからM.2 2280へと変化し、マザーボードに組み込めるようになり、SATAケーブルと電源ケーブルを排除できたのでスッキリした。PCからドライブ類が消えました。
M.2は思っていたよりも形が小さくて驚いた。(DIMMの1/4くらいの面積)
低価格化も進み、価格容量比は6倍となった。
3D化やTLC化が安くなった大きな要因である。(2D MLC → 3D TLC 96層)
1TB=1万円の時代を待っていたので、技術の進歩は有難いものです。
GPU
個人的に重い3DゲームはやらないのでGPUには興味がないのですが、今回において最も進化したのはGPU。
名称 | GFLOPS | |
---|---|---|
旧GPU | GMA 3100 | 6.4 (4way×4EU×400MHz) |
新GPU | UHD 630 | 422 (16way×24EU×1.1GHz) |
旧GPUは古すぎてベンチマークで比較するのは無理ですが、カタログスペックでは約70倍の向上。
製造プロセスだけで判断すると、90nm→14nmで5世代経過したことで32倍(2^5)の向上となる。
ただし、結合GPUなので絶対的な性能は低いです。
単体GPUやPS5と比べると1/20以下の性能しかありません。(新GPUはPS3レベル、旧GPUはPS2レベル)
個人的にはGPUの性能向上よりも、動画においてH264の再生支援が効くようになったのが嬉しい。
他には3つのモニタに出力できるようになったり、HDMIなどのデジタル出力ができるようになったのも新しい。
おまけ・マウスパッド
新PCを記念して、マウスパッドも買い替えた。
新パッドはエレコムのMP-065ECOBUという製品。600円。
発売から15年以上経つロングセラー商品。変化が激しいPC業界では珍しいパーツ
旧パッドは湿度が高くなると滑りが悪化したが、それが解消されたのが良かった。
Windowsのインストール
長くなりましたが、ようやく本題のWindowsクリーンインストールです。
旧PCで使用してたWindows 10は、Windows 7からの無償アップデートで入手したものです。
そのライセンスを新PCに移行させます。
事前準備として、旧PCにて次の作業を行っておきます。
あとは、新PCにUSBメモリを差し込んで起動すれば、自動的にインストール開始。
インストール中にMSアカウントとWindows 7のプロダクトキーを入力すると、ライセンス認証は完了。
インストールされたバージョンは最新の2004、パーティションはGPTでした。
Windowsの起動時間は15秒。(その内、BIOSの所要時間は4.8秒)
電源ON→デスクトップが表示された瞬間までの時間です。ローカルアカウントで自動ログイン
以上で新PCは無事に完成したとさ。