はじめに
諸々の事情で Python embeddable をインストールすることがあるかと思いますが、いちいち同じような作業をするのが大変なので簡単にセットアップするバッチファイルを作りました。
セットアップ
set ver=3.12.5
set url=https://www.python.org/ftp/python/%ver%
pushd "%~dp0"
mkdir python
pushd python
curl -O "%url%/python-%ver%-embed-amd64.zip"
tar -xzvf "python-%ver%-embed-amd64.zip"
del "python-%ver%-embed-amd64.zip"
mkdir Dlls
move *.pyd DLLs\
move lib*.dll DLLs\
move sqlite3.dll DLLs\
for %%f in (*._pth) do (
echo import site>> %%f
echo .\DLLs>> %%f
)
echo import sys; sys.path.append('')>python.pth
curl -O "https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py"
echo ^@echo off > console.cmd
echo set PATH=%%~dp0;%%~dp0Scripts;%%PATH%% >> console.cmd
echo if "%%1" equ "" cmd /k >> console.cmd
echo ^@echo off > clean.cmd
echo pushd "%%~dp0Lib" >> clean.cmd
echo for /r %%%%i in (*.pyc) do del "%%%%i" >> clean.cmd
※環境により、curl の証明書が無効でダウンロードできないことがあります。その場合、下記のようにオプション ssl-no-revoke を追加してみてください。
curl --ssl-no-revoke -O "%url%/python-%ver%-embed-amd64.zip"
curl --ssl-no-revoke -O "https://bootstrap.pypa.io/get-pip.py"
使い方
上記バッチファイルを任意のフォルダで実行すると、python フォルダが作成されます。バージョンは 3.12.5 ですが、変えたい場合は var のところを変更します。あとは console.cmd を実行するとパスが通るので、python スクリプトをコマンドラインから実行します。pip を使用する場合は次のコマンドを実行します。
>python get-pip.py
clean.cmd は Lib 以下に生成されたキャッシュを削除します。
アンインストール
必要なくなったらフォルダごと削除します。インストールしたパッケージにより C:\Users\ユーザー名\ 以下に関連ファイルが生成されることがありますので注意します。
注意
pip を使用できるようにした後は、フォルダを移動してしまうと実行できなくなる場合があります。これは、Scripts 以下に生成される exe ファイルに python の絶対パスが書かれるからです。無理に対処する方法もありますが。。。
Tkinterを使用したい場合
Tkinter を使う場合は、下記サイトを参照してみてください。
必ず目を通しておいてほしいサイト
参考にしたサイト