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Intel Open Image Denoiseを使ってみた

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はじめに

最近Blenderなどにも追加されたIntel Open Image Denoiseというレイトレーシング画像用のノイズを取り除くライブラリがどれだけレイトレーシング画像を綺麗にすることができるかを試すべく、コマンドラインから使ってみました。
Intel Open Image Denoise

目次

  1. インストール
  2. 使用画像
  3. 実行方法
  4. 実行結果
  5. 補足
  6. 参考文献

インストール

まずは以下のリンクのDownload the Toolkitのリンクから自分の環境にあったバージョンをインストールします。(Intel Developer Zoneへの登録が必要です)
Intel oneAPI Rendering Toolkit

次に画像形式の変換のためのImageMagickをインストールします。インストール後のパス設定オプションはオンにしておきます。
ImageMagick

使用画像

今回は以前シンプルなレイトレーサーを作った時のノイズだらけの画像を使用します。256x256のppm画像ですがjpgや他の形式でも構いません。
128.jpg

実行方法

まずは任意のフォルダにデノイズしたい画像を配置します。ここではraytracer.ppmになります。

次にコマンドラインからインストールされたIntel Open Image Denoiseの中にあるsetvars.batを使って環境変数設定を行います。

call "C:\Program Files (x86)\Intel\oneAPI\setvars.bat"

コマンドラインで画像のあるフォルダに移動し、ImageMagickを使って入力画像をpfm形式に変換します。

magick raytrace.ppm -endian LSB -resize 256x256 PFM:noisy_input.pfm

oidnDenoise.exeを実行しデノイズを行い、最後にImageMagickを用いて任意のファイル形式に戻します。

oidnDenoise.exe -ldr noisy_input.pfm -o denoised_output.pfm

magick convert denoised_output.pfm PNG:denoised_output.png

実行結果

以下がデノイズ後の画像になります。デノイズ前の画像と比べるとかなり綺麗になってると思います。デノイズにかかった時間は13.1384(msec)となりました。
denoised_output128.png

128.jpg

補足

Intel Open Image Denoiseは公式ドキュメントにある通り、albedoやnormal画像と共に実行すると更に綺麗になったりします。レイトレーシング画像のみでもかなり高速に改善されることが分かったのでレンダラーに組み込んでみてもいいかもしれません。

参考文献

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