この記事は、気合いで DDIA 読破 Advent Calendar 2023 1日目の記事です。
この連載の目的
この連載は、 @ebi_yade がオライリー・ジャパンから出版された「データ指向アプリケーションデザイン」を 2023年12月中に読破することを目標として、その読書メモを公開する企画です。
なお、事情から着手が遅れまして、1日目の記事を書いているのは12月13日となっております。
すでにお尻に火がついていますが、やっていきます。
なぜ今この本を読むのか
実は、初日の記事を「監訳者まえがき」に割いた理由は、読み進んでいなかったからではありません。1
この本を実際に買うきっかけが、監訳者の斉藤 太郎さんが今年登壇していらっしゃったイベントでの公演だったからです。
もちろん DDIA の存在自体は昔から存じ上げておりましたが、とにかく聖書のような分厚い本と認識しており、なかなか手を出せずにいました。
しかし、斉藤さんの理路整然とした語り口や、なにより羅針盤を与えてくれるような公演内容に後押しされて、この本を購入することに至りました。
とはいえ実際に届いてみると「やっぱり分厚いなぁ」といった印象で、年末まで放置してしまったので、この連載企画を立ち上げることにしました。
以降の読書メモでは、ぼちぼちフランクな言葉遣いを致しますが、これはあくまで私の個人的な読書メモですのでご容赦ください。
読書メモ: 監訳者まえがき
クラウドの普及によって分散処理を行うためのインフラが手頃になったし、そもそも CPU の性能向上が遅くなってきた以上は分散処理が必要不可欠だよね、という話から始まります。
しかしながら分散処理と言っても複数の専門性に分類され、相対的な位置付けや共通理解を作ることが難しい分野であることを指摘しています。
これにより、エクストリーム賢人ゴリマッチョ以外の人が分野全体を概観するのは厳しいようです。
そこで、包括的な教科書的存在として君臨することが、本書の存在意義とのことです。
ところで、実は以下の記述の最後の一文が、誰に対してのメッセージなのかピンと来ませんでした。
対象とする読者は、エンジニアや研究者はもちろん、データを扱って仕事をするデータサイエンティストや、Web サービスを構築してビジネスを起こす人なども含まれます。データがシステムの裏側でどのように処理されるかを知っていることはデータに基づいた決断への自信にもつながります。生物学でもシーケシング技術の急激な発展により、ゲノム情報という大規模データを突然手にしたため、エンジニア以外でも使えるデータ処理の基盤を整えることが急務になっています。
もちろん間違ったことを言っているようには聞こえませんし、自分が生物学を取り扱う領域に詳しくないことが影響している節はありそうです。
とはいえ、生物学を例に出しているだけで、「どんな領域でもブレイクスルーが起きたら同じような変化が起こりうるよ」という含みは感じ取れます。
その上で、エンジニアに向けて「基盤を作るときに役立つよ」と言っているのか、対象読者として挙げたデータサイエンティストについて例示しているのか、確信が持てませんでした。
もしかしたら、「データサイエンティストとエンジニアの境界線は強く意識しないぐらいが理想的」ということなのかもしれません。
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実際、現時点であまり読み進んでいないのは事実ですが......。 ↩