概要
特許取得情報APIの特許の一部情報の追加提供と、意匠・商標の提供開始に対応したeasy_patentsのアップデートの解説
インストール/アップデート方法
pip install easy-patents==1.0.9
アップデート内容
1. 以下の関数を追加
#J-PlatPatの固定アドレスの取得
jpp_fixed_address(case_number, law="patent", reget_date=1)
#国際出願番号に紐づくPCT出願の日本国内移行後の出願番号を取得
international_application(case_number, reget_date=1)
#国際公開番号に紐づくPCT出願の日本国内移行後の出願番号を取得
international_publication(case_number, reget_date=1)
2. 関数の引数を追加
app_progressなどに、lawパラメータを追加。
(※特許にしかないAPIについては、lawパラメータは追加していない)
lawには、"patent", "design", "trademark"のいずれかを指定する。lawパラメータを省略した時には、"patent"が指定される。
特許情報の取得の例
app_progress("2020-8423", law="patent")
上記は以下のlawパラメータ省略時と同じ。
app_progress("2020-8423")
意匠情報の取得の例
app_progress("2022012584", law="design")
商標情報の取得の例
app_progress("2018009480", law="trademark")
3. データの再取得のデフォルト値を変更
reget_dateのデフォルト値を30としていたのを、データの日次更新に鑑み、1に変更
4. 出願番号などの変換について
引数で指定された出願番号などは、半角に変換される。
また、lawがpatentの場合は、特願、特開、特表、特許の文字が無視される。
また、lawがdesignの場合は、意願、意匠登録の文字が無視される。
また、lawがtrademarkの場合は、商願、商標登録の文字が無視される。
区切り文字/と-がある場合、その右側が6桁になるように0埋めされる。
関数名と引数の一覧
# 指定された特許出願番号に紐づく経過情報の一覧の取得
app_progress(case_number, law="patent", reget_date=1)
# 指定された特許出願番号に紐づく経過情報(優先権基礎情報、原出願情報、分割出願群情報を含まない)の取得
app_progress_simple(case_number, law="patent", reget_date=1)
# (特許のみ) 指定された特許出願番号に紐づく分割出願情報の取得
divisional_app_info(case_number, reget_date=1)
# 指定された特許出願番号に紐づく優先基礎出願情報の取得
priority_right_app_info(case_number, law="patent", reget_date=1)
# 指定された申請人コードで申請人(出願人・代理人)氏名・名称の取得
applicant_attorney_cd(code, law="patent", reget_date=1)
# 指定された申請人氏名・名称を完全一致検索で、申請人(出願人・代理人)コードの取得
applicant_attorney(name, law="patent", reget_date=1)
# 出願番号に紐づく案件番号の取得
application_reference(case_number, law="patent", reget_date=1)
# (特許のみ)公開番号に紐づく案件番号の取得
publication_reference(case_number, reget_date=1)
# 登録番号に紐づく案件番号の取得
registration_reference(case_number, law="patent", reget_date=1)
# 指定された出願番号に対応する実体審査における特許申請書類の実体ファイル(意見書・手続補正書)の取得
app_doc_cont_opinion_amendment(case_number, law="patent", reget_date=1)
# 指定された出願番号に対応する実体審査における発送書類の実体ファイルの取得
app_doc_cont_refusal_reason_decision(case_number, law="patent", reget_date=1)
# 指定された出願番号に対応する拒絶理由通知書のファイルを取得
app_doc_cont_refusal_reason(case_number, law="patent", reget_date=1)
# (特許のみ)指定された出願番号に紐づく引用文献情報の取得
cite_doc_info(case_number, reget_date=1)
# 指定された出願番号に紐づく登録情報の取得
registration_info(case_number, law="patent", reget_date=1)
# 指定された出願番号に紐づくJ-PlatPatの固定アドレスの取得
jpp_fixed_address(case_number, law="patent", reget_date=1)
# (特許のみ)国際出願番号に紐づくPCT出願の日本国内移行後の出願番号を取得
international_application(case_number, reget_date=1)
# (特許のみ)国際公開番号に紐づくPCT出願の日本国内移行後の出願番号を取得
international_publication(case_number, reget_date=1)
制限など
関数の動作について
applicant_attorney()について特許庁の例に従ったテストをしてみたが、意匠のサンプルにおいて対象のデータはありませんとのステータスコードが返ってきていて、正常動作を確認できていない。スペースの指定の仕方などで問題がある可能性があるが、正確な原因は不明である。使用されるときには十分にテストすること。
既存のキャッシュファイルについて
easy_patentsがインストールされているディレクトリのdataディレクトリ配下の構成を変えた。
変更前
data/案件番号/....
変更後
data/法域/案件番号/....
変更前のデータは使用しないため、削除を推奨する。(現状、手動削除のみ可能)