64ビットLinuxシステムコールの呼び出し

64ビットLinuxシステムコールの呼び出し時の決まり

引数はrdi → rsi → rdx → r10 → r8 → r9 の順に設定する
raxにはシステムコール番号を入れる。
返り値はraxに入る。

write引数の設定

ssize_t write(int fd, const void *buf, size_t count);

mov rax, 1      ; システムコール番号1 = write
mov rdi, 1      ; 第1引数 fd = 標準出力（1）
mov rsi, msg    ; 第2引数 buf = 文字列アドレス
mov rdx, 10     ; 第3引数 count = 書き込むバイト数
syscall

exit引数の設定

void exit(int status);

mov rax, 60     ; 番号60 = exit
mov rdi, 0      ; 第1引数 status = 終了コード
syscall

アセンブリ言語のHelloWorld

コード

; ファイル名: hello.asm
section .data
    msg db 'Hello, World!', 0x0A   ; 文字列 + 改行コード（LF）
    len equ $ - msg                ; 文字列の長さを計算

section .text
    global _start

_start:
    ; システムコール: sys_write（番号1）
    mov rax, 1          ; システムコール番号: 1（write）
    mov rdi, 1          ; ファイル記述子: 1（標準出力）
    mov rsi, msg        ; 文字列のアドレス
    mov rdx, len        ; 文字列の長さ
    syscall             ; システムコールを呼び出す

    ; システムコール: sys_exit（番号60）
    mov rax, 60         ; システムコール番号: 60（exit）
    xor rdi, rdi        ; 終了コード: 0
    syscall             ; システムコールを呼び出す

動作確認

nasm -f elf64 hello.asm -o hello.o
ld hello.o -o hello
./hello

ubuntu@ubuntu:~/kaihatsu/linuxasm$ ./hello
Hello, World!
ubuntu@ubuntu:~/kaihatsu/linuxasm$