8086実機で動作するBIOS割り込みを用いた入力・出力処理

やりたいこと

BIOS割り込みの検証を行う。
int 0x16でキーボード入力を受け取り、int 0x10を使用して画面に文字を出力する。

プログラム

[BITS 16]
[ORG 0x7C00]

start:
    ; キーボードから入力される迄待機
    mov ah, 0x00      ; 
    int 0x16          ; ALに入力されたボタンのASCIIが入る

    ; 画面出力
    mov ah, 0x0E      ; 
    mov bh, 0x00      ; 
    int 0x10          ; AL中の文字を出力する

    ; CPU停止
    cli
    hlt

times 510-($-$$) db 0
dw 0xAA55

BIOS割り込みの説明

int 0x10

AH=0x0E、AL=文字コード設定後、INT 0x10を実行するとALに入っている文字コードに対応した文字が画面上に表示されます。

int 0x16

AH=0x00設定後、int 0x16を実行するとキーが入力されるまで制御が戻ってこない(その先のプログラムを実行せず待機)。入力後ALに入力された文字の文字コードが格納される。

結果

入力した文字「u」が画面に表示されました。
int 0x10をコメントアウトすると何も表示されなくなったことから、画面出力はint 0x10によって行われていることが確認できました。

8086実機にて動作させる方法

以下の方法を用いて8086実機上から実行させています。
https://qiita.com/earthen94/items/10c012ae14545e9f4284

参考文献

林 高勲 (2019) 『x86系コンピューターを動かす理論と実装 作って理解するOS』技術評論社

追記

普段使いしているMSIのノートパソコンの起動設定をUEFIからBIOSにしたところ、こちらでも起動できました。