IBM CloudのVSI(Classic Infrastructure)でWindows Update後に通信出来なく事象が発生したので対処の一例として書き留めておきます。
事例の1つですので同じ状況だった時に試す価値はありますが、自己責任で行ってください。
事の始まり
会社のメンバーから深夜の連絡..
「Windows ServerのWindows Updateを実施していたが再起動後にリモートデスクトップで繋がらなくなったのでサポートしてほしい」とのこと
メンバー君はサポートに問い合わせて以下の回答をもらっていました。
(以下機械翻訳したもの)
お客様、VSI を確認したところ、ネットワーク アダプターに「XenServer PV Network Device」ではなく Realtek が表示されています。
XenTools エージェントのバージョンは現在 9.3.1 となっていますが、ドライバーは 9.4.0 のドライバー バージョンに自動更新されています。
KVM コンソールから VSI にアクセスし、XenTools 9.4.0 を手動でインストールして、ネットワーク設定を再構成することをお勧めします。
<KVM コンソールへのアクセス> https://cloud.ibm.com/docs/virtual-servers?topic=virtual-servers-access-kvm-console&locale=ja
<IBM Cloud Virtual Server への Citrix XenServer VM Tools のインストール> https://www.ibm.com/support/pages/citrix-xenserver-vm-tools-installation-ibm-cloud-virtual-server
XenTools をインストールまたはアップグレードする前に、予防措置としてシステム レベルのバックアップとデータ バックアップを取ることを強くお勧めします。
「XenTools 9.4.0 を手動でインストール」と言われても通信できないんだけど。
もしかして、詰んだんじゃないか
対処
バックアップを取得して作業スタート
9.4.0 のインストール中に Windows OS がクラッシュするケースが複数報告されています。システムを回復できるように、更新前に必ずシステムをバックアップしてください。
MotionProでIBM Cloudに接続してKVMコンソールで対象サーバーに接続
NICを見ると確かに「Realtek」になっている。
RealtekのドライバはIPアドレスが設定されていなかったので、もともと設定されていたIPアドレス、DNS、デフォルトゲートウェイを設定してみると...
「Realtek」が消えて「XenServer PV Network Device」が復活した。
復活した「XenServer PV Network Device」にIPアドレスDNS、デフォルトゲートウェイを設定したら通信できるようになった。
<IBM Cloud Virtual Server への Citrix XenServer VM Tools のインストール> https://www.ibm.com/support/pages/citrix-xenserver-vm-tools-installation-ibm-cloud-virtual-server
こちらのページのリンクからCitrix XenServer VM Tools 9.4.0 をダウンロード
ここで一旦再起動してから9.4.0をインストール
※Xentools7.xが入っている場合は9.4.0をインストールすることはできません。
参考:3回目 Xentools7.xから9.xへのアップグレード手順
https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/citrix-vm-tools%ef%bc%88xentools%ef%bc%89update-3-5/
インストール後に再起動するか聞かれるので再起動する。
「プログラムと機能」で9.4.0がインストールされていることを確認
「デバイスマネージャ」を確認
サポートが指定する9.4.0のバージョンをインストールすることが出来た。
参考:2回目 Xentools9.xの更新手順
https://www.ibm.com/blogs/solutions/jp-ja/citrix-vm-tools%ef%bc%88xentools%ef%bc%89update-2-5/
「XenServer VM Tools」「XenTools」など表記の揺れがありますが、バージョンの違いで呼び方が変わっているようです。。。
補足
関係があると思うので以前マイグレーションホストの通知の時にきていたものを機械翻訳したものを載せておきます。(今回のVSIはマイグレーションホスト対象ではなかった)
問題の説明
問題 #1 - デバイスにインストールされている XenTools クライアントの更新が Windows 自動更新を使用してインストールされている場合、インストール中に BSOD エラーが発生する可能性があります。詳細については、次の記事を参照してください:
https://www.ibm.com/support/pages/node/6462327 &
https://support.citrix.com/article/CTX292687/setting-automatic-reboots-when-updating-the-citrix-vm-tools-for-windows問題 #2 - 上記のメンテナンス中にデバイスをオフラインにすることなく移行するには、XenTools を最新バージョンに更新する必要があります。
リスク:
両方の問題に関して、IBM サポート エンジニアは、移行中のさまざまなブート ステージで BSOD 障害、ブートの問題、ネットワーク障害、および障害を確認しています。次の手順:
問題 #1 - Windows Update で XenTools パッケージの自動更新を無効にし、次の手順に従って XenTools を手動で更新します。 https://www.ibm.com/support/pages/node/6462327問題 #2 - XenTools が最新バージョンに更新されると、新しいプラットフォームへの移行がブロックされなくなり、上記のように進めることができます。