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地上・高層BUFR観測報プロット図を自動更新しています

Last updated at Posted at 2020-01-14

何時まで続けるかわかりませんが、ツイートでは流れていってしまうので、とりあえずまとめておきます。

これは何ですか

WMO(世界気象機関)加盟各国の気象観測結果はGTS(全球気象通信網)で交換されています。
地上観測(気象台アメダスなど地上地点における観測)あるいは高層観測(ラジオゾンデなど気球によるものやウィンドプロファイラなど)のような伝統的な観測データ(conventional data)はBUFRという形式で送ることになっています。
その成果は第12回世界気象会議決議40により、特に発信元が指定する場合以外は、無償無制約で再配布してかまわないことになっていて、WIS GISC Tokyo http://www.wis-jma.go.jp/ から取得できます。
まあしかし取得できるとは言ってもちょっと技術的に手順をとって常時取得を維持していないとデータ流通状況は把握できないし、BUFR(私的概説書きました)を解読するのも一見さんの仕事ではないので、結果を地理院地図上にプロットした図を毎日一定時刻に自動作成するようにしたわけです。

おことわり:オープンデータをもとにしているとはいえ、**個人で勝手にやっている調査研究です。内容および継続性は無保証です。**気象庁に問い合わせても即サービス終了するだけです。よろしくお願いいたします。

提供場所、更新時刻と内容

とりあえず https://toyoda-eizi.net/nwp/p2/curr/ に並べられます。
Atom フィード作ったら喜ぶ人いますか?

時刻(JST) マップタイム 地上~850hPa 700~300hPa 250~50hPa
01:15 00JST=前日15UTC
04:15 03JST=前日18UTC
06:05 03JST=前日18UTC(再編集) 〇微増
07:15 06JST=前日21UTC
10:15 09JST=00UTC
12:05 09JST=00UTC(再編集) 〇微増
13:15 12JST=03UTC
16:15 15JST=06UTC
18:05 15JST=06UTC(再編集) 〇微増
19:15 18JST=09UTC
22:15 21JST=12UTC
24:05 21JST=12UTC(再編集) 〇微増
  • 地上は SYNOP, SHIP 報を使っています。
  • 高層は 925, 850, 700, 500, 400, 300, 250, 200, 150, 100, 50 hPa 面です。TEMP, PILOT 報を使っています。
    • 上表※: 見る人が多そうな 06/09/18 UTC について、ウィンドプロファイラだけプロットしています。いまのところ日豪英仏独あたりから入電するようです。
  • さしあたり、風と(地上のみ)雲量をプロットしています。記号類になじみがない方は気象庁ホームページをごらんください。
  • 風は記号一覧に示す画像を張り込んでいます。風向軸の端に×が表示されているときは風速不明、風向軸が西向きで途中に×が表示されているときは風向不明です(特に風向不明のときはWMO通報式マニュアルではプロットすべきでないとしているのですが、データ有無確認の目的上こうしています)。
  • 雲量は記号一覧に示す画像を張り込んでいます。いまのところ、要素記述子 020010 で与えられる雲量をそのまま記号にしています。ただし雲量が欠測かつ要素記述子 002001が自動観測を示すとき(いまのところ値ゼロのときだけ)ならば△を円に外接して描きます(2020-01-20T18Zより実施)。
  • もうちょっと多くの要素が解読されており(view sourceしてね)、雲量記号をクリックするとポップアップでJSON形式で表示されます(これもなんかもう一工夫したい)。
  • データのない地域がたくさんありますが、BUFR移行以前に用いられていたTAC(伝統的文字形式通報式)でいまだに通報されている地点は表示されません。たとえば韓国は高層気象観測をしていないわけではありませんが、TACしか出していないので表示されません。
  • QCはしていませんから
  • なんかのバグやトラブルでデータが抜けることもあるかもしれません。稼働率・低遅延の品質や障害時連絡がほしいなら、支援センターに行ってください。これはそういうものではありません。

TODO

全部やるとは限りません。

  • 00Z のプロットに前日23時台の電文が反映しない
  • 世界概ね、ラジオゾンデは一日2回だがウィンドプロファイラは高頻度で入ってくるので下層だけプロット回数をふやす? (→試行中)(2020-01-20T18Zから実施)
  • 雲量と風以外の要素をプロットする(2020-01-15T12Z(高層)・21Z(地上)から実施)
  • Atom フィード作る
  • 地上は地点が多すぎてブラウザが固まるので何か間引きか範囲制限をして閲覧しやすくする
  • データ制限をせずにブラウザを固まらせない、技術的に正しい解はベクトルタイル化らしい(が、現状の粗雑なデータとりまわしとの整合も悩ましい上に、どうやったらいいかまったくわからん。誰か教えて。)
  • なんらかの衛星画像を重ねる。個人的趣味としてはひまわり黄砂監視画像の使い方説明を書く。
  • 等圧線(高層にあっては等高線)が見たいよね。どうやって作るかはともかく。
  • GPV利用ができればかなり本格的なQCができるようになる。
  • アジア域一日4回、日本域一日7回に限っては、気象庁防災XMLから高低気圧、前線を抽出して重ねることもできるが、いろいろ悩ましい上に入電時刻が遅い
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