気象庁では2022年3月15日にウェブサイトのHSTS化を予定しています。
対象となるFQDNは次です。
- www.jma.go.jp
- www.data.jma.go.jp
- ds.data.jma.go.jp
HSTSとは、まあMDNでも見てください。HTTPでアクセスした場合、上記サイトはHTTPSのURLへのリダイレクトを返すようになります。ブラウザは次にHTTPSでアクセスしますが、その応答には Strict-Transport-Security: ヘッダが入るようになりますので、次回以後の HTTP でのアクセスが抑制されることになります。
普通のブラウザを使って目視閲覧する場合、そのことには気づかないで過ごせるはずです。インフラ作業というのは気が付かれなくて当然。
ひとつ例外は、TLS1.2以降に非対応のブラウザ、わかりやすくいうとガラケーですね、こちらからはアクセスできなくなりますが、もうすでにほとんどアクセスがない状態になっております。ご容赦ください。
もうひとつの例外が、自作のアプリケーションで読んでいる場合です。よろずスクレイピングはそうなりますが、特に気象庁が自作でやってくださいと言っているのが、気象庁防災XMLのPull型提供です。
https://qiita.com/e_toyoda/items/185c1dea055e230918b9
XML Pull型提供のフィードは段階移行です
案内が掲載されました。
http://xml.kishou.go.jp/xmlpull.html
→ http://xml.kishou.go.jp/open_trial/pull_https.pdf
- HTTPSに対応しているクライアントの方は、なるべくはやくフィード取得URLを https: に変更しておくことをお勧めします。
- HSTS化に先立ち、3月10日(予定)からフィード内容の http: のリンクが https: に変わります。お使いのクライアントが HTTPS に対応していない場合、この時点で取得障害になります。
なお、2月1日から同じ内容のフィードを試行用として提供しますのでご参考になさってください。 - (2022-01-25追記) 3月10日のリンクの https: への変更の時に、 /feed/entry/id 要素値が https: に変わります。電文取得にあたってこの /feed/entry/id 要素で重複判定をして、 /feed/entry/link/@href を取りに行くのが本来だと思いますが、ちゃんとそれをしていても、一気に数十件の再取得が発生することになります。あんまり良くはないと思うのだけれど、正直、/feed/entry/id と /feed/entry/link/@href の使い分けがみんな出来ているかも確認できないので、これらを同一値にしておくことにしました。
- 3月15日のHSTS化により、フィードを HTTP で取得していると新たにリダイレクトが発生します。この日に取得障害が発生する場合、リダイレクトに対応していないものと思われます。