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ゼロ秒思考 -頭の中の混乱を整理する手法とその効果-

Last updated at Posted at 2022-12-22

初めに

はじめまして。グロースインクの安藤恵美と申します(@e_ando
本記事は、グロースエクスパートナーズアドベントカレンダー2022年23日目の記事です。

この記事では『ゼロ秒思考』について、その手法と得られる効果、約1年間の実体験を踏まえた感想についてご紹介させて頂きたいと思います。

ゼロ秒思考とは?
同名書籍『ゼロ秒思考』が発行されたのが2013年ということもあり、既にご存知の方も多いかもしれません。著者の赤羽氏が、外資系コンサル会社マッキンゼーにて、14年間の過酷な業務を経て辿り着いた思考法です。
言葉の通り『ゼロ秒』=瞬時に頭の混乱を整理し、感情面も含めて冷静且つ適切な判断が可能になる画期的な手法です。

頭の中を整理する手法の一つとして、業務にも活かせて大変有益だと思いましたので、今回ご紹介しようと思いました。

実践方法

『ゼロ秒思考』とはすなわち『メモ書き』です。

手法
以下の手順に従ってメモを書くだけです。
【用意するもの3種】A4用紙10枚/ペン/タイマー

  1. タイマーをセットします。(制限時間は1分です)
  2. 用紙の左にタイトル、右端に日付を書きます。
  3. タイトルの下に、その言葉から想起されることを4〜6項目ほどを箇条書きにします。
  4. これを1セット10枚、異なるタイトルで連続で繰り返します。(これを毎日行う)
    memo_0second.png

最初は2、3枚が限界かもしれませんが、慣れてくると連続で10枚以上書けるようになります。これは基本的に他人に見せるものではありません。ネガティブな内容も頭に浮かんだまま正直に書き綴る事が大切です。

何故この時代に手書きなのか?と不思議に思われた方もおられると思います。
ゼロ秒思考は瞬間的な思考力を鍛える手法です。テキストのみであれば、デジタル入力が早いかもしれませんが、ちょっとした図などを書き入れたり、紙面を自由に矢印を入れたりなどは、手書きの方が柔軟に対応できます。なのでデジタルではなく、敢えて手書きが推奨されています。
中にはipadで手書きをする方もおられますが、私は盤面の大きさやペンの筆感を比較すると、アナログな方がスピーディに書けるように感じました。(ここら辺はお好みかもしれません!)

得られる効果

モヤモヤした悩みや、ふわっとした感情を、一旦メモとして言葉に落とし込む事により、自分の悩みを客観的に見る事ができるようになります。
また、頭の内部の情報が外部のメモに置き換わりますので、それだけで頭の中がスッキリと整理されます。
こうして1分という限られた時間の中で、書き出す事により、次第に物事の優先度や区別がつくようになり、また、感情的な事柄も冷静に捉える事が出来るようになります。

これを毎日継続します。
集中力と思考力のスピードが加速してゆき、次第に、問題の把握出来る範囲、深さなどが強化されてゆきます。

問題や悩みは、頭の中で考えているだけでは、何も解決しません。
書き出して、客観的に見る、という行為を行うだけで相当頭の中が整理されます。
当たり前のようで、実践してみるとその効果に驚かされます。

解決されたこと 

個人的な体験と感想
私がゼロ秒思考を始めたのは、2021年の10月頃。元々頭が混乱しがちで、いつも悩みを沢山抱えて右往左往していました。
それから約1年間、自分なりに続けてみた結果、以下のような変化がみられました。


・頭の中が圧倒的に整理されるようになった。
・問題に対して、解決策が明確に出るようになり、すぐに行動に移せるようになった。
・同じ事で悩まなくなり、ストレスが減った。
・精神的なもの「怒り」「不安」などが以前と比較して軽減された。
・生活リズムの改善、早朝に起きる習慣がつき、自己研鑽の時間を持てるようになった。


一番大きかったのは、早朝に起きる習慣をつけられるようになった事でしょうか。
メモ書きでは、
「なぜ起きられないのか?」
「どうしたら起きる事が出来るようになると思うか?」
「起きる事が出来たとして、どのように過ごしたいか?またその時どう感じるか?」などなど...
何度も何度も問い掛けて行きました。その結果、様々なアイディアが沸き、強固な習慣化が実現されました。

この朝の時間で学んだ事柄は、日々の私の業務をどれだけ助けてくれたかしれません。
これだけでも、人生が180°変わったように感じていますし、ゼロ秒思考に出会えた事に心から感謝しています。

ただ、1点だけ注意点もあります。
ゼロ秒思考をしばらく続けていると段々と自己流になってしまいがちです。
箇条書きにする文章が「やることリスト」のような名詞や極めて短いフレーズで終わってしまったり、はたまた制限時間を超えて書いてしまったり、、こうなってしまうと、メモ書きを続けても瞬間的な思考力の強化には繋がらなくなってしまいます。やはり基本の手法は厳守すべきだと痛感致しました。

終わりに

このQiitaをご覧になるような方は、そもそも頭が混乱する、といった悩みをお持ちの方はいないのでは..とも思います。

ゼロ秒思考をご紹介させて頂きましたが、私自身、現時点ではこの手法の素晴らしさを体現しているとは言い難い状態です。

然しながら、万が一、私のように頭の中が混乱していたり、問題の解決方法が分からなかったり、感情的な悩みで動けなくなっているような方が、おられるようであれば、何かの一助になるかもしれないと思い、書かせて頂きました。

ご精読ありがとうございました。
どうか幸せなクリスマスをお過ごしください。

参考書籍『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング/赤羽雄二/ダイヤモンド社/2013年』

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