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【PHP】Valitronの使い方と独自ルールの追加方法

Last updated at Posted at 2020-09-18

概要

PHPのバリデーションライブラリValitronを使ったときのメモです。

準備

Valitron:公式Github

Composerでインストールします。
インストールしたいディレクトリで以下を実行します。

php composer.phar require vlucas/valitron

 
・vendor/vlucas(ディレクトリ)
・composer.json
・composer.lock

が生成されていればインストール完了です。

実装

// $dataには検証したいデータの配列が入る想定(POSTの値等)
$data = [
    'name' => '山田太郎',
    'kana' => 'ヤマダタロウ',
    'email' => 'hoge@example.com',
];

// ライブラリ読み込み
require_once('path/to/vendor/autoload.php');

// メッセージの日本語化
Valitron\Validator::lang('ja');

// 検証する値を引数にインスタンスを生成
$validation = new Valitron\Validator($data);

// 項目名を設定
$validation->labels([
    'name' => '名前',
    'kana' => 'フリガナ',
    'email' => 'メールアドレス'
]);

// バリデーションルール
$validation->rule('required', ['name', 'kana', 'email'])
    ->message('{field}は必須項目です。');

$validation->rule('lengthMax', ['name', 'kana'], 50)
    ->message('入力可能な文字数は50字までです。');

$validation->rule('email', 'email')
    ->message('正しいメールアドレス形式で入力してください。');

$validation->rule('regex', 'kana', '/^[  ァ-ヴー]+$/u')
    ->message('カタカナで入力してください。');

// バリデーションの実行
if(!$validation->validate()) {
    echo 'バリデーションエラーです。';
}

// エラー内容の入った配列
var_dump($validation->errors());

 
複数のバリデーションに引っかかることもあるので、1つだけ返すようにしたりもします。

public function validation($data)
{
    // 諸々のバリデーションの処理
    :
    $err_msg = [];
    if(!$validation->validate()) {
        foreach ($validation->errors() as $key => $value) {
            // 1つめのエラーだけを代入
            $err_msg[$key] = $value[0];
        }
    }
    return $err_msg;
}

 
【項目名の設定】
$validation->labelsでは、項目名の設定ができます。
message部分で{field}を使用する際、項目名設定が無い場合は配列のキー名がそのまま使用されるので、「nameは必須項目です」のようになります。

そのため、項目の別名(ラベル)を設定します。

 
【エラーの結果】
$dataにルールに反する入力項目を入れた場合の$validation->errors()の中身です。
項目ごとに引っかかったバリデーションのエラーメッセージが格納されます。

array(3) {
  ["name"]=>
  array(1) {
    [0]=>
    string(45) "名前は必須項目です。"
  }
  ["kana"]=>
  array(2) {
    [0]=>
    string(47) "入力可能な文字数は50字までです。"
    [1]=>
    string(42) "カタカナで入力してください。"
  }
  ["email"]=>
  array(1) {
    [0]=>
    string(66) "正しいメールアドレス形式で入力してください。"
  }
}

ルールについて

基本はValitron:公式Githubに、すでに用意されているルールについて記載があります。
入力必須、文字数、パスワードなどの確認入力、正規表現などが用意されています。

また、requiredに関しては、半角スペースのみの場合はエラーになりますが、全角スペースは入力としてみなされるようです。

 
【参考】
以下でも分かりやすくルールや設定について書かれています。
シンプルで使いやすい!バリデーションライブラリ「Valitron」の使い方

独自ルールの追加方法

独自のルールはインスタンスを生成する前に定義を行います。
今回は半角・全角スペースのみの入力をNGとするルールを作ります。

validation.php
// 独自ルールの追加
Valitron\Validator::addRule('spaceOnly', function($field, $value) {
    // 値の半角・全角スペースを削除
    $replace = preg_replace('/[\s ]*/', '', $value);

    // 空でなければtrue
    if (!empty($replace)) {
        return true; // trueは必ず返す
    } else {
        return false;
    }
}, '空白文字のみの入力は出来ません。');

// 検証する値を引数にインスタンスを生成
$validation = new Valitron\Validator($data);

:
:

if (!empty($data[$name])) {
    $validation->rule('spaceOnly', $name, $data['name'])
        ->message('空白文字のみの入力は出来ません。');
}

 
【独自ルールの判定】
ルールに関数を渡して処理した結果でバリデーションをかけることができます。公式の例のようにやってみましたが、falseのみを返す場合うまく挙動せず、基本的に独自ルールではtrueを返すか、どちらも明示的に返すのが良いかと思います。

【エラーメッセージ】
addRuleの第三引数にはエラー時のメッセージを指定できます。
ただし、文頭にラベルが勝手に付きます。

例えば「お名前 空白文字のみの入力は出来ません。」のような出力になります。
{field}を使えばラベルの位置は変更可能です。

指定しない場合は「お名前 Invalid」となります。
なので、基本的には$validation->ruleのmessage()の方で指定が良いかと思います。

参考

シンプルで使いやすい!バリデーションライブラリ「Valitron」の使い方
validatorjsとValitronのカスタムルールを作成する
PHP Valitron Validator::addRule Examples

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