Long, long ago.
企業のスローガンだとかValuesというものだとか理念みたいなもの。
なんで作るのかというと皆で同じゴールを目指すからですよね。言えますか企業理念(ここでググるひとは仲間です)。
にも通じつつの、良いチームや良い製品を作るには、共通言語や共通体験を持つのが良い のだろうという仮説の根拠を書きます。
1. ゲームや漫画、趣味
例えばそういう世代なので書くと「ドラクエ」。社内で伺ったこんな話があります。
ビジネスマンというRPGのプレイヤーとして、とにかくスライムたくさん倒すことが必要なフェーズというのが序盤にあるんだけれども、どっかで「倒せない敵をどうやって倒すか考える」フェーズにシフトしないといけないんだよな。本当のゲームはそこから始まる。
足腰がないうちに何をいくら考えても無駄なので最初は盲目的にレベル上げ(即物的に言えば「キータイピング速くする」とか「電話を恐れずに掛けられるようになる」とか「報告書や議事録をすぐ書けるようになる」とか)したほうが取れる選択肢が増えていいんだけど。
いつまでもそればっかりやってると「優秀な事務やさん」に続く道しかないことになっちゃう。
例えば読むだけで「ホントそう!」と思ってしまいます。いかがでしょう。
「ドラゴンボール」なら
クリリンのことかーっ!!!
と言いたくなる場面だったり
その意味がわかるな?
だったりで状況が通じます。状況が通じるイコール、もしかしたら「ならこうしようか」のアイディアやアクションに繋がるわけであります。チームで働くには大事です。あるいはもっとゆるく「推し」について語るというやつでも同じ作用があるかもしれない。
2. ごはん
カレー好きや、らーめん好きの世界は深いですね。
例えば色からジャンル、具材、店、場所、を共有することで戦法が生まれます。
ここ、昔は飲み会だったのかもしれない。
3. スポーツ
たとえば社内、チームごとに日々のウォーキング歩数を競う催しが行われています。それにより「異常に数にこだわりつつ物事を達成することの手法」だとかふりかえりのコツだとかを共有しあっているわけです。全く侮ってはいけなかった。
- ランキング発表
- 歩いた中で楽しんだ景色
- 山登りなんかの楽しみ方
ぜひ、チームのみんなで振り返りをしてみてください。もう、ゴールはすぐそこです!
なんて、チームワークだなあ等と感じます。
追記: その後、みごとに記事まで生まれたので追記
ウォーキング大会をきっかけに、歩くことを習慣化している話|S.Yamamoto|note
4. 育児
考えてみると育児もそうです。
3才児検診の攻略法。
クリスマスのプレゼント。
各働くパパママの悩みを共有し合うわけです。
5. 読書会、勉強会
デザインパターン読書会だとかDDD読書会というものがあったりします。
あつ読みという催しもそうです。
特に読書会という催しは
- 手っ取り早く「ゴール」=「読破」が自動的に設定できる。
- それによって得た共通体験でコミュニケーションを円滑にできる。
- 知識それそのものも当然普段の業務に生きる。
非常に効率的、効果的なメソッドでありそうだと思うに至っています。
6. 普段の業務
で、いつもの問い合わせがもしかしたら実は大事な共通言語であり共通体験なのであります。
こういう時にこう来た問い合わせへの攻略法はこう、みたいなことが長きにわたるチームではもう皆の頭の中に入っている。
Now.
さて良いチームや良い製品を作るには「共通言語を持つこと」「共通体験を持つこと」なのだろうなと思ったというお話。
t_wadaさんのお話は根っこは当然ソースコードのもしかしたらたった1行をどう書くか、それに凝縮されるのだけれど、でも開発者上がりではなかったり経営層に準じる面々だったりそれぞれに咀嚼できる粒度で社内の共通言語になるレベル感でコミュニケーションに好影響があるのがとても嬉しい。
例えばこれが今週もっとも気持ちが動いた私の感想でした。
だし、書いてみたようにジャンルやテーマも様々、何でも良いんだなと思っています。なんとなく面倒だったり腰が重かったりで「皆で何かをやる」が得意な人もそうでない人もいる(私もどちらかと言うとそう)と思いますが、アドベントカレンダーもその一つの 良いチームや良い製品を作る共通言語、共通体験 だぞと思っています。色々応用したいぞ。
以上です~。