表題のとおりだが、Wikiについて。
ウィキ(Wiki)とは、不特定多数のユーザーが共同してウェブブラウザから直接コンテンツを編集するウェブサイトである。一般的なウィキにおいては、コンテンツはマークアップ言語によって記述されるか、リッチテキストエディタによって編集される
ウィキはウィキソフトウェア(ウィキエンジンとも呼ばれる)上で動作する。ウィキソフトウェアはコンテンツ管理システムの一種であるが、サイト所有者や特定のユーザーによってコンテンツが作られるわけではないという点において、ブログなど他のコンテンツ管理システムとは異なる。またウィキには固まったサイト構造というものはなく、サイトユーザーのニーズに沿って様々にサイト構造を作り上げることが可能であり、そうした点でも他のシステムとは異なっている
ウィキウィキはハワイ語で**「速い」**を意味する形容詞の wikiwiki から来ており、ウィキのページの作成更新の迅速なことを表し、ウォード・カニンガムがホノルル国際空港内を走る "Wiki Wiki Shuttle" からとって "WikiWikiWeb" と命名したことに始まる。
ウィキペディアの目的は、信頼されるフリーな百科事典を――それも、質も量も史上最大の百科事典を創り上げることです。--ラリー・サンガー
何気なく普段からお世話になっているフリー百科事典Wikipedia。しっかり読んでみると大事なことが書いてあるページがあるので、今更だが、紹介。
*以下日本語版を元にして引用しています。
Wikipediaの五本の柱とは
**ウィキペディアは百科事典です。**ウィキペディアは、総合百科・専門百科・年鑑の要素を取り入れた百科事典です。すべての項目は、独自の研究を認めない方針に従う必要があり、正確となるよう努力しなければなりません。ウィキペディアは、個人の意見・経験・議論を書き込み、自説を披露する演説台ではありません。また、広告・宣伝の場でも、単なる情報やデータを無差別に収集する場所でも、雑学集やトリビアコレクションでもありません。自費出版の請負業者でも、無政府主義や民主主義の実験場でも、ウェブページのリンク集でもありません。
**ウィキペディアは中立的な観点に基づきます。**これは、どの観点に基づく主張もしないような項目を書くように努力することを意味します。時には、複数の観点を記述する必要もあるでしょう。その場合、各々の観点を正確に記述します。また、各々の観点の背景を説明することにより、その観点は誰の主張なのかを読者が理解できるようにします。そして、どの観点も「真実」や「最良の観点」と紹介しないようにします。中立的な観点に基づくということはまた、可能な限り検証可能で信頼できる出典を明記するということをも意味します。
**ウィキペディアの利用はフリーで、誰でも編集が可能です。**すべての文章はクリエイティブ・コモンズ 表示-継承 (CC-BY-SA)およびGNU Free Documentation License (GFDL)下にライセンスされており、これらに従って配布したり、リンクしたりすることができます。項目は誰でも変更可能で、どの個人も特定の項目を支配できない、ということを受け入れて下さい。したがって、あなたが投稿したどんな文章も予告なく編集される可能性がありますし、コミュニティによる再配布をとがめることもできません。
**ウィキペディアには行動規範があります。**他のウィキペディアンと同意できないときにも、彼らに敬意を払い、礼儀正しくしてください。個人攻撃や抽象論を振り回すことは避けて、編集が白熱しても冷静さを維持してください。スリー・リバート・ルールを守って、無益な編集合戦に陥らないようにしてください。ウィキペディア日本語版には、改善・議論の対象となる項目が1,277,934本もあることを忘れないでください。誠意を持って行動し、あるひとつの点を例証するためだけにウィキペディアを混乱させることのないようにしてください。他の人の言動を善意にとってください。寛大になって、受け入れるよう心がけてください。
上の4つの原則の他には、ウィキペディアには、確固としたルールはありません。
ウィキペディアは何ではないか
内容
2.1 ウィキペディアは辞書ではありません
2.2 ウィキペディアは独自の考えを発表する場ではありません
2.3 ウィキペディアは演説台、広告宣伝の手段ではありません
2.4 ウィキペディアはリンク、画像、メディアファイルのミラーサイトや保管場所ではありません
2.5 ウィキペディアはブログ、ウェブスペース、ソーシャルネットワーク、追悼サイトではありません
2.6 ウィキペディアは名鑑ではありません
2.7 ウィキペディアはマニュアル、ガイドブック、教科書、学術雑誌ではありません
2.8 ウィキペディアは未来を予測する場ではありません
2.9 ウィキペディアは新聞ではありません
2.10 ウィキペディアは情報を無差別に収集する場ではありません
2.11 ウィキペディアでは検閲は行われません
コミュニティ
3.1 ウィキペディアは無法地帯ではありません
3.2 ウィキペディアは多数決主義ではありません
3.3 ウィキペディアは規則主義ではありません
3.4 ウィキペディアは戦場ではありません
3.5 ウィキペディアは強制ではありません
コミュニティ・ポータルとは
こんなときには……
ウィキペディアの使い方について知るにはヘルプページを参照するか、利用案内で質問してください。
まだお読みでなければ、ぜひようこそとガイドブックをお読みください。
ウィキペディアに関することを話し合うには、まずは井戸端へどうぞ。
ウィキペディア内での方針やルールは方針とガイドラインに書いてあります。
たとえば感謝賞
たとえば秀逸な記事
たとえば井戸端
ウィキメディア財団とは
過去20年以上にわたり、ウィキペディアは世界中の人々が毎日頼りにする信頼できる情報源へと育ちました。毎秒6,700超のページが閲覧され、毎分350以上の編集数を誇るウィキペディアは、世界でもトップ10に入るウェブサイトです。同規模のサイトのなかで、唯一、非営利団体(ウィキメディア財団)によって運営されています。
その他の上位サイトと違って、ウィキペディアは広告で資金を調達しておらず、ユーザーのデータを売って利益を得ることにも依存していません。その代わりに、ウィキペディアは読者によって支えられています。ウィキペディアに価値を見出し、その成功を支え続けたいと願う読者からの平均15米ドルのご寄付に支えられています。このモデルによって、ウィキペディアは中立性と信頼性を保ち、商業的利益に無縁でいられるのです。
ウィキペディアと**「無償の知識」**を維持するための寄付金の使い道を一部ご紹介します。
グローバルウェブサイトを支える一流の技術的インフラ
すべての言語かつすべてのデバイスで提供
信頼できる情報へのアクセスを高めるために、コミュニティ主導のプロジェクトを支援
世界中の「無償の知識」を守り抜く
寄付で成り立っているWikipedia
で少し触れたが、「Wikipediaと寄付」。
一方で
Cheaper users are the loudest
無償であるということはそういうフリーライダーとのたたかいだという話もあります...。
ちなみにMediawiki
MediaWiki とは
MediaWiki はウィキ ソフトウェアです。
ウィキが何か分からない場合は、先に進む前にこちらのウィキペディアの記事をお読みください。
MediaWiki はサーバー ソフトウェアです。
インターネットにソフトウェアを公開すると、バグもしくはセキュリティ問題が起きることがあります。security upgradesを続ける意思がない場合は MediaWiki をインストールしないで下さい。(購読申込みををしてセキュリティアップグレードの告知を受信するようお願いします)。
MediaWiki は、ウィキメディア財団のプロジェクト群のニーズに合わせて調整されています。
プログラムは、ウィキペディアおよび姉妹プロジェクト群のための巨大サーバーファーム上で動作することを第一に開発を続けています。多くの場合、機能やパフォーマンス、設定変更のしやすさや使いやすさなど、この観点から設計しています。あなたのニーズとは根本的に異なる場合、このソフトウェアは適していないかもしれません。
MediaWiki はフリーソフトウェアです。
どんなことが MediaWikiに向いていないか
MediaWiki はオープンなコンテンツのために設計されたため、ウィキの特定の部分にアクセス制限をかけたい場合にはあまり向いていません。
MediaWiki はウィキペディアのような高トラフィックなウェブサイトに適応するよう設計してあります。その目的に最適化したため、帯域よりもディスクスペースもしくはメモリが小さいせいで制限を受ける小規模のサイトに適さないことがあります。
フォーラムまたはブログ専用のソフトウェアの代わりに MediaWiki を使おうとお考えなら、通常は最適ではありません。
まとめ
筆者、社内でWikiの管理者になっているのだが、Wikiって元々こういう思想だよということを説明したく書きました。Wikiはコミュニティだし、立候補制だし、寄付の精神だし、「だからこそ」公正中立で健全に、皆の善意で保たれる理想に基づくものだと思います。
端的に書くと社内だろうが本音は**「フリーライドすんじゃねえええ」「皆でメンテするものだぞ!」**なのです。少々話はそれますが、善意で、皆のちからで動いているからこそ、無人化システムとの戦いでもあります。
ステークホルダーの特定
無人化システムの一覧ができたら、関係ありそうな人にヒアリングしてまわります。誰がステークホルダーか分からないので、素朴に足で稼ぎます。ここでも必要なのは気合と根性です。
ビジネス価値の言語化
ステークホルダーにはシステムのビジネス価値の言語化を依頼します。システム運用ではコストを気にする人が多いですが、一度忘れましょう。あくまでもシステムが**「現在も価値を生み出しているか」**を明確にします。
維持対象のシステムとオーナーの選出
ビジネス価値を言語化して、今後も必要になりそうなシステムを洗い出したらオーナーを選出します。オーナーは原則として運用するエンジニアではなく、システムの恩恵を受けている人が担います。
体制構築
一般的に体制構築はマネージャーの仕事です。そこでシステムのオーナーはビジネス価値をマネージャーに説明し、一緒に体制を検討します。体制検討はシステム運用以外にも大量のパラメータが存在するため、ここは知恵の絞りどころです。
知恵を絞りたいですね。
参考になればさいわいです。