『ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。』を読んだ。
ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶチーム開発のうまい進めかた | 出石 聡史 |本 | 通販 | Amazon
『ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。』。そのままですが、中身もそのまま、色々な失敗集。リアルな事例が集められているので、古典に飽きたらちょっとした娯楽のつもりで読んでみるのも良いと思われる。
私の場合、ちょっとやそっとの失敗じゃ驚かないよと思ってページをめくり始めたが、のっけから登場したのは皆の願いをかなえたい「八方美人仕様」。ああこれは失敗するやつだ、と期待が高まりました。
Qiita なら アドベントカレンダー の「やらかしちゃった人」が良い例だと思うが...
本として完成度を高めるに、エピソードだけ集めてくるのはできるけどいい具合に抽象化したりリアルなフェイクにしたりするの難しいよね、と思いながら読みました。
刺さったトピック
日程要望 と 機能要望 の見積もりが甘い、というあるある。また「オレゴン大学の実験」... あの「顧客が本当に欲しかったもの」。
顧客から機能要望ではなく「困りごと (課題)」を聞き出すことが大事だという教訓になりそう。私自身も、対応 OS とかミドルウェアとか全製品の担当者集まってどの Version 対応するとかしないとかマトリックス作る会議やってたような思い出もある。
この本は、自分だけが読んでも駄目で皆で輪読すると良いであろう話がたくさん書かれている。結局ソフトウェアとは、ひとりで作っていれば失敗は少ないものなのかもしれない、という気持ちになる。人と人が集まるから失敗も起こるし、何かが生まれる。ソフトウェア開発は楽しいですね。
ほか参考
読書感想文「ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶチーム開発のうまい進めかた」
ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。から学んだこと - 虎の穴ラボ技術ブログ
特別抜粋版がありました: エンジニアには失敗からしか得られない学びがある 『ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。』発売|CodeZine(コードジン)
以上です~