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開発者としてアイディアを整理したり問題を解決したいときの「6色ハット」

Last updated at Posted at 2021-09-08

アイデアを整理したり問題を解決したい時の 「6色ハット発想法」 というもの。これを開発者としてどう活用できるかをまとめた。

というメソッドがあり、英語版Wikipediaでは以下のように説明されている。

エドワード・デ・ボノ博士によって書かれた。
思考プロセスを詳細かつ首尾一貫した方法で計画するための手段であり、
そうすることでより効果的に一緒に考えることができるもの

ということで、開発や日々の業務の中で、最も良い不具合の解決策はAだが、今のいま問題を回避するならB、せめてもう少し調査するならCが必要、などといった時に見方を変えてみることで思考を整理したい、などという時に使えるもの。

それぞれの帽子の役割

青い帽子

管理的な視点。
俯瞰で物事を見て、分析し、結論立てる。これにより会議自体の進行や調整、まとめを行う。

白い帽子

客観的な視点。実際のデータや数字から物事を考える。
ログを追ったり時系列を整理したり、自分の意見を出さずにデータを読む。

赤い帽子

直感的な視点。感情的、感覚的な面から考える。
それぞれのアイディアに対して思った気持ちを論理的にではなく、感情的に表現する。

黄色い帽子

肯定的な視点。全てを肯定的に捉える。
出てきたアイディアの良い面を見つけ出し、実現することでこんなプラスがある、などを語る。

黒い帽子

否定的な視点。否定的に捉えることで、不安材料を認識したり、注意喚起を起こしたりする。
アイディアの欠点やリスクを見つけ出す。

緑の帽子

創造的な視点。クリエイティブに考え、革新的なアイデアを提案する。

整理手順 (Wikipedia参考)

  • すべての手順は、常に青い帽子で始まり、青い帽子で終わる。
  • 1人でもグループでも行えるが、グループで行う場合は、どのように考えるかに合意し、次に考え、その結果を評価し、次に何をすべきかを考える。
  • 各帽子は、通常、1回につき約2分間使用するが、プロセスの開始時には、全員が同じ理解に到達できるよう、白い帽子のセッションを延長するのが一般的。また、赤い帽子は、直感的に行うため、約30秒という非常に短い時間で使用することが推奨されている。

ジャンル別に

場面 帽子をかぶる順 (2分ずつ)
最初のアイデア出し 青→白→緑→青
選択肢の選択時 青→白→(緑)→黄→黒→赤→青
解決策の特定時 青→白→黒→緑→青
クイックフィードバック時 青→黒→緑→青
戦略的プランニング時 青→黄→黒→白→青→緑→青
プロセス改善時 青→白→白(他人の意見)→黄→黒→緑→赤→青
問題の解決時 青→白→緑→赤→黄→黒→緑→青
パフォーマンスレビュー時 青→赤→白→黄→黒→緑→青

例えば

Q. お客様の特定の環境であるオペレーションを行うとエラーがたまに出る。必ずエラーとは限らない。根本解決にはプログラムを再適用する必要がありそう。

A. 解決策の特定時フロー

青→白→黒→緑→青

つまり

  1. 青い帽子で俯瞰で物事を見て、分析し
  2. 白い帽子で実際のデータや数字から物事を考える。ログを追ったり時系列を整理する。
  3. 黒い帽子。批判的な目で原因をもちろん考えた上で、
  4. 緑でクリエイティブに考え、革新的な問題解決のための修正アイディアが提案できないかは、検討してみる。
  5. 最後に再度、青で俯瞰的にまとめる。

まとめ

引用: アイデアを整理したり問題を解決したい時の「6色ハット発想法」 | ライフハッカー[日本版]

結局のところ、6色ハット発想法を使ったところで、考え方が劇的に変わって、仕事がはかどるということはありません。しかし、発想法というのは、何かを考えたり、問題を解決しようとしている時に、違う視点や考え方を教えてくれます。

などと書かれているが、「黒」のあとには「緑」を使うなど悲観的な視点のまま終わらせないようにできる点が救われるかもしれない。などというところで、以上、参考になればさいわいです。

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