その界隈の用語の整頓です。
Patchとは
コンピュータにおいてプログラムの一部分を更新してバグ修正や機能変更を行うためのデータのこと。「修正プログラム」や「アップデート(プログラム)」などとも呼ばれる。実際に変更を施す際は「パッチを当てる」、「パッチを適用する」と言う。
Software Updateとは
Patch (computing), also known as a software update
ということでPatchのこと。
PTFとは
PTFとは、IBM社が顧客に配布している、同社製ソフトウェアの不具合を修正するプログラム。個々の問題に対処する「個別PTF」と、それらを集めて一つにまとめた「グループPTF」、ある時点までのPTFを集積した「累積PTF」などの種類がある。
(翻訳)
IBM の用語で、プログラムの一時的な修正プログラムまたは製品の一時的な修正プログラム(PTF)は、日付によって異なる場合がありますが[1][2]、お客様がすぐにインストールできる形で配布される単一のバグ修正プログラムまたは修正プログラムのグループです。
通常、PTFはAPAR(Authorized Program Analysis Report[3])に続いて発行され、「APAR修正プログラム」が発行された場合、PTFは「テストされたAPAR」[4]またはAPAR修正プログラムのセットとなります。しかし、APARが「Fixed If Next」や「Permanent Restriction」として解決された場合、それを修正するPTFは存在せず、後続のリリースのみとなることがあります。
(翻訳)
Q1: PTFとは何ですか?累積パッケージとは何ですか?
A1: PTFとは、ライセンスされたプログラムの現在の未変更のリリースの不具合に起因するとIBMが診断した問題に対する一時的な解決策または回避策です。累積(Cumulative)PTFパッケージは、特定のリリースの一般的なシステム集団に影響を与えるPTFを含んでいます。
Patch Tuesdayとは
(翻訳) パッチチューズデー(Update Tuesday)とは、マイクロソフトやアドビ、オラクルなどが自社のソフトウェア製品のパッチを定期的にリリースする際に使われる非公式の用語。 マイクロソフトは2003年10月にパッチチューズデーを正式に制定した。 パッチチューズデーは、マイクロソフト社内では「B」リリースとも呼ばれており、第3週目と第4週目にそれぞれ行われる「C」「D」リリースと区別されている。
マイクロソフトは、偶数月に多くのアップデートをリリースし、奇数月には少なくするというパターンを持っている。マイナーアップデートは、パッチチューズデー以外にもリリースされる。毎日のアップデートは、Windows DefenderとMicrosoft Security Essentialsのマルウェアデータベースの更新。また、通常のパッチチューズデーの2週間後に臨時のパッチチューズデーが開催されることもある。一部のアップデートはいつでもリリースされる可能性がある。
Hotfixとは
ホットフィックス (hotfix, hot-fix) とは、**ソフトウェア製品において製造元がバグを修正した際に、ユーザへ修正版を提供する形態のひとつ。特に迅速性を重視した形態である。**QFE (Quick Fix Engineering) もほぼ同じ意味の用語で、こちらはマイクロソフト製品で使われる。
オペレーティングシステム (OS) やソフトウェアに、セキュリティ上の脆弱性などの深刻な不具合や、ユーザーにとって重大な不具合が発見された場合、製造元より緊急に提供される修正プログラム・修正モジュールである。
Upgradeとは
製品を改良し、バージョンを更新、増加させることをバージョンアップという。和製英語であり、英語では一般的には “upgrade” という。
端的には「バージョンアップ」。
まとめ: Software versioning
ソフトウェアは、単一の製品を一度だけ出荷して終了することは比較的少なく、最初の出荷時の製品に含まれていた不具合を取り除いたり、新たな機能を追加したり、既にある機能を改良したりして、そのたびに以前とは異なる版の製品を出荷することがよく行われている。このような時系列による違いを明示することで、流通や利用段階での混乱を避ける目的で、主たる製品名に「バージョン」や「リリース」、「リビジョン」という形での付加的な名称を加えている
ということで、Patch、Hotfix、Upgrade 3者を区別しつつも、さらに微妙な呼び名の変化系が多数ある。開発者と非開発者等など、会話相手との理解差で気をつけなければいけない場面もある。参考になればさいわいです。