”What is this Developer Experience thing?”、デベロッパーエクスペリエンスってなんすか?という記事の要点と感想です。
What is this Developer Experience thing?
- 端的に、開発者体験。
- 筆者は、「デベロッパーエクスペリエンスエンジニア」という肩書を提案したところ、デベロッパーリレーションズ(DevRel)とデベロッパーエクスペリエンスについて議論することになったという。
- 筆者: https://twitter.com/MissAmaraKay
- 筆者のマネジャ: https://twitter.com/mary_grace
Developer Relations
筆者はDevRel、「デベロッパーリレーションズ」で多くの役割を担ってきたという。
- コミュニティマネージャー
- デベロッパーアドボケート
- シニアデベロッパーアドボケート
- デベロッパーリレーションズディレクター
などと呼ばれる。常にDevRelのデベロッパーエクスペリエンスにおいて、開発者を支援してきたと。イネーブルメント領域に貢献、それは、「筆者がキャリアの初期に経験したようなことを開発者が経験しないようにしたい」、というモチベーション。DevRel と Developer Experience に出会う前はフルタイムのエンジニアだったが、社内で他の開発者を支援(イネーブル)できる役割を見つけたという。
何かを機能させるだけでなく、その何かを効率的に機能させる方法を組織の他のメンバーに伝えるために何時間も時間を割くことができる人やチームが存在する組織はなかなかない。「同じことをするのにもっと簡単なツールはないか」と自問自答する。
Developer Experience
参考: エンジニアリング・イネーブルメント|諏訪真一|note
「イネーブルメント」の目標は、開発者が ツール/製品/フレームワーク などを使用する際に、優れた経験を構築すること。そのためには、シームレスなオンボーディングと、質の高い教育コンテンツが必要である。
デベロッパーエクスペリエンスは、ユーザーエクスペリエンスがユーザーにとってそうであるように、デベロッパーにとってそうであるべきことである。
デベロッパーエクスペリエンスとは...
- ドキュメント
- ベストプラクティス
- ガイド、チュートリアル、ハウツー
- SDK、API ラッパー、クライアントライブラリ
- コードスニペット
- 開発者用ツール&レコメンデーション
- オープンソースエコシステムの実現
- コミュニティからのフィードバックを行動に移す
参考: アドボカシー - Wikipedia
等があるが、更に、以下のようなものも含まれていることはあまり知られていないかもしれない、という。
- サポートチケットの削減(How Do Iやワンタッチチケット)を中心とした目標も含む。
- インターナルイネーブルメント
- テクニカルライティングレビュー
- 包括的なUXのフィードバック
- 開発者用ツールのインフラ
- 製品ロードマップへの影響力
- 大量のフィードバックと技術負債で爆発しないように(笑...でもマジで。)
役割の中には、製品管理、エンジニアリング(主に社内の開発者体験チーム)、DevRel、あるいはマーケティング(主に製品マーケティング)に分類されるものもある。
Developer Experience の素晴らしいところは、コミュニティと会社のニーズが常に変化し続けることである。四半期ごと、あるいは年ごとに仕事は変わっていく。
現在のニーズは、ドキュメントのインフラ(パイプライン、ビルドプロセス、フレームワークプラグインなど)を担当し、必要な愛と注意を集中的に与えられる人を見つけるという、既存のギャップを埋めること。
もしあなたが開発者の生活に直接影響を与えることに興味があるなら、Developer Experienceは素晴らしい場所であると言えます。コードを書くだけでなく、リーチやリーダーシップ、製品知識を広げたいと考えている方は、次の職務として検討してみてはいかがでしょうか。
以上、引用が多くなったが、Developer Experience という領域、DevRel という領域って全然狭くないよなあと納得した話。
まとめ
この曼荼羅は大事だなと思う。
リレーションシップ / フィードバックループ / DevRel Qualified Leads (Relationships / Feedback Loops / DevRel Qualified Leads)
- 意識改革 Awareness
- デベロッパーイベント Developer Events
- チャンピオンプログラム Champion Program
- デベロッパーアドボカシー Developer Advocacy
- ライブ配信 Livestreams
- メンターシップ Mentorship
- イネーブルメント Enablement
- デベロッパー教育 Developer Education
- 標準化 Standardization
- デベロッパーエクスペリエンス Developer Experience
- アクセシビリティ Accessibility
- 貢献型コンテンツ Community Contributed Content
- エンゲージメント Engagement
- フォーラム運営 Forum Management
- コミュニティ運営 Community Management
- ミートアップ・プログラム Meetup Program
- コミュニティースポンサーシップ Community Sponsorships
DX(デジタルトランスフォーメーション)のためのDX(開発者体験)をDX(海外)から理解する - DX白書2021まで - Qiita
と合わせて、何かとざっくりなんでも屋にされそうな役割を、視覚化していて分かりやすかったです。
こちらも追記:
- お仕事例
- ドキュメントを書く際にコードを書いたり、APIを実行したりして、動作検証も行える
- 不特定多数に向けた技術文書(ドキュメント、書籍など)を書き、第三者からのレビューを受ける
- 言語や国籍が異なるメンバーとのコミュニケーション
- 技術書の執筆
- エンジニアとコミュニケーションしながらドキュメントを作成する
- GitHub、Confluence、Wiki、Markdownなどによる文書を作成する
- 疑問や問い合わせを真摯に受け止め、ドキュメントに内在する問題点を発見、解決する
- 会社のミッション、バリューへの共感
- アジャイル開発の現場における、プロダクトオーナーや開発者との協業
- ヘルプページ等、サポートコンテンツの制作
- 簡潔で明瞭な文章を作成する
- プロダクトエンジニアやプロダクトマネージャー、プロダクトデザイナーと連携し、必要な情報を収集・整理する
- 問題の根本的な原因を見極め、解決のために自ら動く
- 自身の業務範囲を限定せず、プロダクトのカイゼンに向けてチームを巻き込みながら動く
- 文章単体ではなく、ユーザーとプロダクトの双方に貢献する意識を持って文章を作成する
- 1つの記事だけでなく、サポートコンテンツ全体を編集する
- ユーザーからの問い合わせを元に、必要なコンテンツを決定し、制作する
- 参考
参考になればさいわいです。