「対応」という言葉を使うのはできる限りやめよう。ではなくて
- 具体的に何をするのか書こう
- 「サポートする」ならサポートレベルを示そう
- 答えるだけなら「応対」だよ
対応とは
たい‐おう【対応】
[名](スル)1 同種の二つのものが向かい合い、対(つい)になっていること。「四辺形の互いに対応する角」
2 ある物事が、他の範疇(はんちゅう)に属する物事と、対立・相当する関係にあること。「ギリシャ文字のα(アルファ)は、ローマ字のaに対応する」
3 互いにつりあいがとれていること。「文章の書き出しと結びを対応させる」
4 周囲の状況などに合わせて事をすること。「現実に対応した処置」「対応策」
5 二つの集合A、Bがあって、Aのどの要素にも、Bの要素が少なくとも一つ定まる規則があること。ふつう、AからBへの対応という。
なにかをする、くらいの意味にしかなっていない...。
障害対応とは
障害を検知
関係者に周知
エラーが出ていなかった状態に切り戻す
障害報告書を作成・周知
SRE チームと情報齟齬解消
解消できない場合、週次で議題に挙げ、問題解決を図る
そこまでが障害対応。なのですが、障害を検知しただけでも対応と言ったり、周知したら対応とか言っていないか。
〇〇対応とは
「◯◯をサポートしている」という意味で「〇〇対応」という言葉を使っている場合もある。
その場合はサポートレベルを明確にすることを目指そう。
「◯◯という環境をサポートしていますか?」という質問を受けたときには、下記の4段階のどれに当てはまるのかを数値で回答するのがよい。
Level -1: 利用不可
Level 0: 提供元では責任を取れない(own risk)
Level 1: 対応する、未検証
Level 2: 対応する、検証済
他にも
「エラーになる問題の対応」
「バグ対応」
「多言語対応」
「ダークモード対応」
「正式対応」
「顧客対応」
日本語は、難しい...
結論
「前向きに検討」とか
「緊張感を持って対応」とか
言っていても伝わらないので
具体的に何をするのか書こう
- エラーになる問題の対応
- → 例:「エラーになる問題の修正」「エラーになる問題の回避方法」
- バグ対応
- → 例:「バグ修正」
- 多言語対応
- → 例:「多言語表示」
- ダークモード対応
- → 例:「ダークモード設定機能搭載」
「サポートする」ならサポートレベルを示そう
- 正式対応
- → 例:「正式リリース」「正式サポート」
答えるだけなら「応対」だよ
- 顧客対応
- → 例:「顧客応対」
おう‐たい【応対】
[名](スル)相手になって、受け答えすること。「どんな客にも巧みに応対する」「電話の応対がうまい」
なんてところかもしれないですね。不具合はきちんと「修正」したいものだなあ...
以上「対応」ということば、doSomething
位にざっくりしすぎだよね、というポエムでした。