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winSCPを使って高速にデータ転送する技

Last updated at Posted at 2016-03-22

WinSCPで本気のスピードを出すための設定変更


実はこれ有名な話ですが、最近職場でも数人に教えたので、意外にもまだまだ知らない人いるんじゃないかと思い、情報共有します。IT業界でがりがり働いているSEさんやプログラマーさんならWindows クライアントPCからLinuxサーバーに大きなファイル(数百MB~1G)データ転送することって普通にありますよね。

その場合、社内でのローカルネットワーク間の通信(社外に出ないNW通信)の場合であっても、FTPではなく、SCPやSFTPを使ってデータ転送を行っている環境が意外に多いかと思います。

そんな時、多くの方がWinSCPなる便利ツールを使っているのではと思います。WinSCPはこちらからダウンロード可能です。 ではどうやってWinSCPの本気スピードを出すかというと、設定はいたって単純です。暗号化方式を変えるだけです。

Winscp_6.png

設定はこちらで終了です。暗号化鍵の使用優先度をArcfour(SSH2)を先頭に持ってくるだけです。この設定変更によってファイル転送速度が2倍以上になります。

以前会社のクローズドなNW環境でWindowsクライアントPCから1Gbps NW経由でLinuxサーバーにデータ転送を試した結果、10MB/secの転送速度が40MB/secまで上がりました。 社内のローカルネットワークを使用して検証用サーバーにデータを転送をする際、ファイルサイズが数十GBになるとこの転送速度の差は結構ばかになりません。なので知っているとけっこう役に立ちます。

WinSCPで本気のスピードを出す際の注意点


紹介しておいてなんですが、暗号化方式を変えて性能がよくなるということは、暗号化のオーバヘッドが小さくなる = 暗号化強度が下がるという話なので、デメリットもあるようです。下記の@ITでも安全について少し暗号化の強度を危惧する記事があるので、使う際にはデータ転送を行う環境とデータの重要度について考慮した上で、スピード or セキュリティどちらを重視するか個々人の責任で選択しないといけませんね。

これだけは知っておきたいアルゴリズム~共通鍵暗号編

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