■ はじめに
今回は「IoT」についてです。
IoTは近年、私たちの身の回りの日常生活やビジネスのあらゆる場面で活躍している技術です。
IoTとは何かからどのように使われているのか、IoTの今後の展望についてまで解説していきます。
■ 目次
1. IoTとは何か
IoTは「Internet of Things」の略で直訳すると「物のインターネット」を意味します。
これは様々な物理的なデバイスがインターネットを介して通信を行い、データをやり取りする技術を指します。
この技術でデバイス毎の連携により、効率的に情報を収集・共有・分析することが可能になります。
最近では最初からインターネット接続機能の付いた家具家電が売っていることもありますが、
ハブといわれる中継器を用いて、ハブから赤外線リモコンとして電波を送信することで
スマートフォンから家具家電の操作を行うことも可能です。
IoTの特徴
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接続性
- 物理的なデバイスがインターネットに接続されることで、データの送受信が可能に
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自動化
- 機械やデバイスが自動でデータを収集し判断を行うことで、人間の介入を減らす
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リアルタイムデータ
- センサーやデバイスから取得したデータをリアルタイムで分析
IoTの基本的な構成要素
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デバイス(温度センサーやカメラなどなど)
デバイスがデータを収集し送信する目的 -
ネットワーク
デバイスをインターネットに接続し、クラウドや他のデバイスと通信を行う目的 -
クラウドプラットフォーム
データを集約し、解析や管理を行う目的
2. IoTの活用例
IoTが私たちの身の回りの技術としてどのように使われているかについての例です。
スマートホーム
IoT技術を家庭内で活用する代表的な例です。
日常生活に欠かせない照明やエアコンからセキュリティカメラなどをインターネットに接続し、スマートフォンアプリからの遠隔操作が可能になります。
最近では「Matter」と呼ばれるスマートホームのための共通規格(プロトコル)も出てきており、他社IoTデバイス間でも比較的容易に通信を行うことができるようになりました。
ヘルスケア
医療分野でもIoTは急速に進展しています。
患者の心拍数や血圧をリアルタイムでモニタリングし、異常があれば即座に通知されるシステムが開発されています。
自動車
自動運転車もIoTの一つです。
センサーを通じて車両が周囲の環境を認識し、インターネットを通じリアルタイムでデータを共有しながら自動で運転を行います。
3. IoTのメリットと課題
IoTのメリットと課題についてです。
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効率化
人手を介さずに機器同士が連携することで、業務効率が向上 -
コスト削減
自動化が進むことで、人件費やエネルギー消費が抑えられる -
安全性の向上
リアルタイムで監視が行えるため、異常が発生した場合にすぐに対処可能
また、ヒューマンエラー防止にも役立つ
IoTを導入することで上記のようなメリットが挙げられる一方で、インターネットを介してデバイスが接続されるために
悪意のある第三者からのハッキングであったり収集されたデータをどのように保護するかといったセキュリティリスクが課題となります。
4. IoTの今後の展望
物がインターネットに接続可能になるこのIoTの技術とAI(人工知能)を掛け合わせることにより、
現状よりも更に高度な自動化やリアルタイムでの処理が可能になることに期待がされています。
物自身が判断を行い、合理的に活動を行う未来になるかもしれません。
また、IoTは都市全体を効率化する「スマートシティ1」にも活用されます。
交通管理やエネルギー消費の最適化、環境モニタリングなどを通して見える化されたあらゆる要素が
今後の未来ではIoTによって管理されることになるかもしれません。
5. まとめ
- IoTとは、物理的なデバイスがインターネットに接続されてデータをやり取りする技術
- 接続性、自動化、リアルタイムデータの活用のような特徴
- 活用例としてはスマートホーム、ヘルスケア、自動運転車...など多岐に渡る
- IoTを導入するメリットは、効率化、コスト削減、安全性の向上
- しかしながらセキュリティリスク、データのプライバシーの課題も発生する
- IoTの今後はAIとの技術の掛け合わせで日常生活により密接に関わる技術になるかもしれない
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デジタル技術を活用して都市インフラ・施設や運営業務等を最適化し、企業や生活者の利便性・快適性の向上を目指す都市の施策 ↩