はじめに
NetApp ONTAPが稼働するストレージのディスク数と構成によってはスペア不足のアラートが出てしまいます。このアラートを停止する方法を紹介します。
前提条件
- ONTAP 9
- 16ドライブ以下のAFF / FASシステム
KBに記載されている内容
- raid.min_spare_count オプションは、必要な最小限のスペアドライブ数を指定して、スペアドライブ不足の警告を回避します
- すべてのファイルシステムドライブに、で指定された raid.min_spare_count 交換に適した最小限のスペアドライブ数がある場合、スペア不足の警告は表示されません
- このオプションは0~4の範囲で設定できます
- 容量が最適化されたプラットフォーム(AFF C190など)のデフォルト設定は0、それ以外のプラットフォーム(FAS2720など)のデフォルト設定は1です
- このオプションを0に設定すると、スペアがない場合でもスペア不足の警告は表示されません
- このオプションは、RAID-DPアグリゲートで接続されているドライブ数が16以下のスタンドアロンシステムまたはHAシステムでのみ0に設定できます。容量が最適化されていないシステムが、このオプションを0に設定してドライブを16本以上に拡張すると、オプションは自動的に1に変わります
- RAID 4アグリゲートを使用するシステムでは、0を設定することはできません
設定手順
cluster::> storage raid-options modify -node <node_name> -name raid.min_spare_count -value 0
注意点
スペアディスクがゼロ、または少ない構成はリスクを理解して運用してください。故障ディスクが切り替わるスペアディスクがない場合などはすみやかに故障ディスクを交換する必要があります。