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Check! ESP-WROOM-02 から Azure Event Hubs にデータを送り、Power BI で可視化する(2) ~ クラウド準備編

Last updated at Posted at 2016-02-25

こんにちは、 @dz_ こと大平かづみです。

Prologue - はじめに

Check! ESP-WROOM-02 から Azure Event Hubs にデータを送り、Power BI で可視化する(1) ~ 構成編 の続きです。

まずは、以下の構成でクラウド側の準備をします。

20160223_azure-event-hub_powerbi_001.png

なお、本記事では Azure のアカウントを持っている前提で話を進めます。まだアカウントをお持ちでない方は、無料枠もあるのでぜひアカウントを作成してみてくださいね(^^)/

大まかな流れ

  1. Microsoft Power BI のアカウントを作成する
  2. Azure Event Hubs を作成する
  3. Azure Stream Analytics のジョブを作成する

手順

Microsoft Power BI のアカウントを作成する

Power BI には、デスクトップ版とウェブ利用版があります。今回はウェブ利用版を使いますので、サイトトップの 無料で使い始める > サインアップ でアカウントを作成してください。

なお、Power BI のアカウント登録には、組織のメールアドレス(gmail.com などフリーメールではなく、会社や組織がもつ独自ドメインのメールアドレス)が必要となります。

20160224_powerbi_003.png

20160224_powerbi_010.png

Azure Event Hubs を作成する

次に、Azure Event Hubs を作成します。

以降で行う Power BI への出力の設定が、現時点(2016年2月)ではクラシックポータルでしかできないので、クラシックポータルで統一して作業を行います。クラシックポータルは、現ポータルの Azure クラシックポータル をクリックするか、 https://manage.windowsazure.com/ を開いてください。

20160224_azure_002.png

イベント ハブを作成する

イベント ハブは Service Bus の一部です。画面左下の 新規 から、 APP SERVICES > SERVICE BUS > イベント ハブ を開き、Service Bus の名前空間も同時に作成したいため、 カスタム作成 を選択します。

20160224_azure_event-hub_006.png

「イベント ハブ名」「リージョン」 を設定してください。 「名前空間」は 新しい名前空間の作成 とし、「名前空間名」は自動的に挿入されます。

「パーティション数」は、イベントデータを格納する入れ物またはシーケンスと考えることができます。個数が多いほど同時に処理できるシーケンスが増えますが、今回は1つのデータストリームしか扱わないので、最低値の 2 を設定します。(パーティション数はあとから変更できないので、実用で使用するときはよく検討してください。)

「メッセージのリテンション期間」は、イベントデータを保持する期間です。今回は 1 日とします。

上記の設定で、イベントハブを作成してください。

20160224_azure_event-hub_007.png

イベント ハブの共有アクセスポリシーを設定する

Service Bus およびイベント ハブの作成が完了したら、イベント ハブの構成を開きます。

20160224_azure_event-hub_013.png

「共有アクセスポリシー」を、送信リッスン のアクセス許可を付けて任意の名前で作成します。

20160224_azure_event-hub_020.png

この共有アクセスキーは、SAS(Shared Access Signature: 共有アクセス署名)を作る際に使用します。

Azure Stream Analytics のジョブを作成する

さいごに、入力をイベント ハブ、出力を Power BI として、Stream Analytics のジョブを作成します。

ジョブを作成する

画面左下の 新規 から、 DATA SERVICES > STREAM ANALYTICS > 簡易作成 を選択します。 リージョン は上記で作成したイベント ハブと同一とし、新しいストレージアカウントを指定して、ジョブを作成してください。

20160225_azure_stream-analytics_004.png

入力を設定する

作成したジョブの「入力」タブを開き、 入力の追加 をします。入力ジョブは データストリームイベント ハブ を指定します。

20160225_azure_stream-analytics_008.png

以下のようにイベント ハブとシリアル化の設定を行い、作成します。

  • イベントハブの設定

  • 入力のエイリアス: 任意

  • サブスクリプション: 現在のサブスクリプションのイベントハブを使用

  • 名前空間を選択する: 今回作成した名前空間

  • EVENTHUB を選択する: 今回作成したイベント ハブ

  • イベント ハブ ポリシー: 変更しない

  • コンシューマーグループ: 変更しない

  • シリアル化の設定

  • イベントのシリアル化の形式: JSON

  • エンコード: UTF8

20160225_azure_stream-analytics_009.png
20160225_azure_stream-analytics_010.png

出力を設定する

次に出力を設定します。

作成したジョブの「出力」タブを開き、 出力の追加 をします。「Power BI」を指定し、「今すぐ承認」をクリックして作成した Power BI のアカウントでログインします。「出力のエイリアス」「データセット名」「テーブル名」に任意の文字列を指定し、作成します。

20160225_azure_stream-analytics_015.png
20160225_azure_stream-analytics_016.png

クエリを設定する

最後にクエリを設定します。

作成したジョブの「クエリ」タブを開き、クエリを作成します。

INTO に「出力のエイリアス」で指定した文字列を、FROM に「入力のエイリアス」で指定した文字列を設定し、保存します。

20160225_azure_stream-analytics_017.png

以上でクラウド側の準備が完了しました!

Epilogue - おわりに

イベント ハブから Power BI へ、Stream Analytics を経由することにより連携します。Stream Analytics のクエリでは指定したデータのみを出力に回すなどのカスタマイズも可能ですので、確認してみてください。

それでは、次回はいよいよ ESP-WROOM-02 からデータを送信してみます!

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